街のあちらこちらにたくさんいる野良猫。誰からも相手にされない純野良猫もいるのでしょうけど、大抵は誰かがエサを与えている野良猫と飼いネコの中間的存在が多いのではないでしょうか??
ただ考えなければいけないのは、それらの野良猫たちが毎年たくさん殺処分されている実態。当然猫のオス・メスがいれば繁殖するわけで、猫は多胎児なので1匹のメス猫から複数の子猫が産まれるのでどんどん数が増えていってしまいます。
でも私は生き物だから・・・とエサをあげたり水をあげたりする人を否定しません。生きているのですから・・・。
ではどうやって繁殖を防ぐのか??というのが「TNR運動」です。
TNR運動とは
TNR運動とはTrap Neuter Returnの頭文字を取ったものです。
T・・・トラップ(野良猫を捕獲)
N・・・ニューター(不妊手術)
R・・・リターン (元の場所へ戻す)
という意味で、野良猫が繁殖しないように「一旦捕獲」して「不妊手術」をして、「元の場所に返す」という運動です。
猫の避妊や去勢手術には自治体によって助成金があり、野良猫を大事に思う方が有志でTNR運動を行っているのです。
野良猫の耳の先がないのは??
野良猫の中には耳の先がない仔がいます。私も最初は「親子」や「兄弟」で遺伝によって耳がなかったり、縄張り争いの中で喧嘩によってなくなってしまったのかと思っていたのですが、これは「不妊手術済みの猫ですよ」という印なのです。
TNR運動では、避妊・去勢されている猫かどうかを判別するために手術後に感覚神経のほとんどない耳の先をV字に小さく切り欠くことにしているようです。
右耳がカットされている・・・オスの去勢手術済みの印
左耳がカットされている・・・メスの避妊手術済みの印
というふうに統一されているようなので、野良猫と遊んだり、エサなどのお世話をする際にはどうなのかを見てみてください。
また、野良猫をはじめとする野生化した動物をかわいがる場合には、こうした運動もあるのだということを知識として持っていただき、できればこうした活動に参加していただけるといいかと思います。