の記事でも書いた「副収入詐欺」「アフィリエイト詐欺」について、消費者庁が「株式会社システムネット」と「株式会社ビジネスシステム」の2社に関して注意喚起を行っています。
手口は
- ウェブサイトで勧誘
- 研修を通じて、消費者を稼げる気にさせる
- 契約時になって突然、高額な初期費用を請求する
- バージョンアップの名目で、高額な追加費用を請求する
お金がないという消費者には、金融機関などで借金して支払うよう求める
というもの。昔よくあった教材を売りつけるパターンとは違い、実に巧妙ですね。そして、赤字で書いている通り2回も金銭を振り込ませるというパターン。
詐欺?と書いたのは、実際に仕事が与えられるようではあるもののあまり実績が上がらないという作業する側の責任にしている点(契約の不履行ではない点)。ただ、資料によると次第に連絡が取れなくなる、クーリングオフに応じない(おそらくクーリングオフをしたいと言った瞬間から連絡が取れなくなる)、銀行口座をコロコロ変更するというところから詐欺と認識していいと思います。
今回注意喚起された在宅ワーク詐欺?会社の概要
株式会社システムネット
東京都中央区日本橋兜町 17-1-7F
尾田 寛
株式会社ビジネスシステム
東京都港区虎ノ門 2-7-10-2F
伊藤 明
2社ともレンタルオフィスのようです。資料にあったサイトのURLはアクセス拒否されるようになっていました
何度も書きますが、副収入を得る為に何かを買う、何かを出費することは絶対にない
という信念を持つことに尽きると思います。
○○するだけで○○円稼げるなどと謳うところが多いですが、実際にアフィリエイトをしている人間の1人として言わせてもらえば、「アフィリエイトはそんなに簡単に稼げるものではない」ということです。
普通に路面で営業している商店や飲食店だって、
- 人が通る
- 店に入る
- 物を買う
というプロセスはアフィリエイトと同じですが、
- 人が通らない(サイトが検索結果に出ない)
- 店に入らない(サイトにアクセスされない)
- 物を買わない(サイト内のアフィリエイトリンクをクリックしてくれない、またはクリック後購入されない)
となると収入が得られないのは同じです。実際の商店とは違って、「目で見て人が通っているか」が分かりにくいのがインターネットの世界ですから、1つ1つコツコツとコンテンツを作り、対策をした上で徐々に実績が得られるようになっていくものです。よく書かれている「簡単に」という言葉は「稼げる」にかかっているのではなく「始められる」にかかっている言葉だということを肝に銘じるようにしましょうね。
それから、流行っている「クラウドソーシング」という、いわゆる文章やプログラムの外注を行うサイト。実際に登録していろいろ見ていますが、最近では「コンペにして報酬額を吊り上げる」方法で実際は情報を集めることが目的というようなものや、メールマガジン登録を促すものなどが増えており、結局こういう顔の見えないものは、変な方向に行くのだということがよくわかります。
中にはクレジットカード作ると○○円の報酬なんていうのもあり、完全にアフィリエイトでしょ!という内容。要は、クレジットカードを作らせて、アフィリエイトサービスから作業を依頼する側が得られる報酬のうちの一部をクレジットカードを作った人へ報酬として返すもの。
この手口で巧妙なのは、「クラウドソーシング内のリンクから直接アフィリエイトサービスのクレジット会社へアクセスしてしまうと規約違反になるので、一旦適当に作ったサイトへアクセスさせた上でアフィリエイトリンクを通じて契約させるもの。本当に良くかんがえるなぁと感心すらしてしまいます。その頭をもっと違うことに使ったらいいのに・・・。
みなさん気を付けましょうね