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迷わない!エアコン性能の見方と選び方、買い換えるかどうかの判断基準

公開日:2016(平成28)年6月21日/最終更新日:

迷わない!エアコン性能の見方と選び方、買い換えるかどうかの判断基準



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ずっとエアコンなしで頑張ってきましたが、こう暑いとそろそろ我が家もエアコンが必要か?ということでいろいろとカタログや通販サイトの説明をじっくり読み、店頭などでも見てみたものの、何をどう選べばいいのか分からない位たくさんの機種が販売されていますね。

エアコンは一度購入してしまうと移動もできませんし、なかなか買い替えるものでもありませんから勢いではなく慎重に選ぶ必要があるのは分かっていても、こうもいろいろあってはどうにも・・・、で、店員さんが勧めるままに、「えーいこれでいいや!」と決めてしまいそうなところですが、少々踏みとどまって、基本的ではありますがエアコンの性能の見方、値段の違い、性能の違いはどこ?を調べてみました。

文末におまけとして通販で購入する場合の注意点と買い替えるかどうかの判断基準、窓用エアコンについても紹介しますので是非読んでください。

もう迷わない!エアコン性能の見方と選び方

いきなり1つめの結論ですが

余計な機能を持つ製品を省いて考える

と途端に選びやすくなります。

最近のエアコンは同じメーカーでも機種によって主に以下のような違いがあります

  • より快適な風を送るようになっているもの
  • 人を感知して、風が人に当たるようにしたり、逆に人を避けるようにしたりできるもの
  • 空気を入れ替える(換気)機能があるもの
  • フィルターのクリーニングをしてくれるもの

これらは付帯機能ではあるものの、他機種との差別化を図るウリの部分で、価格に大きく反映しますから、まずは、これらが本当に必要なのかを考えると選びやすくなります。

余談ですが、エアコンを一旦離れて身近にあって、機能を使いこなせていないものの1つにスマートフォンがあります。これもカタログや現物サンプルを見て選ぶ家電の1つだと思いますが、いろいろ便利に使えそうな機能が備わっていると思って買ったものの、その機能は使いこなせていないのが実際ではないでしょうか?機能美で買ったのに使ってもおらず、しかもそれらが動こうと待機しているから電池の消耗がとても激しいなんて経験したことないですか?エアコンも、そして他の家電も同じことが言えます。

そして、忘れてはいけないのが、

機能がたくさんある=部品数が多い=壊れやすい

という事実です。

当然ながら機能を追加するにはそれ相応の部品が必要になり、同じスペースで実現するためにより細かい部品が多くなっていきます。壊れてしまえば修理する必要があり、修理が必要になるのはエアコンが必要なときであり、修理に出してしまっている間はエアコンが使えない・・そんな事態になることも少なくありません。そうした意味でも、必要な機能を持たないものは省くというのが選び方のコツだと言えます。

そして2つ目の結論としては

エアコンは暖房には向いていない

ということです。

エアコンの暖房は基本的に「ニクロム線(熱線)に風を当てて暖かい風を送る」ようになっています。これは、くねくねと張り巡らした細い水道管に火を当てて水を温めるガス湯沸かし器と同じで、くねくねと曲がった熱線に空気を通過させることで気温を上げようというものです。

今ではかなり改善はされていますが、やはり「火」を使った暖房と比べると特に足元が何だか寒い状況には違いがありませんし、よっぽどガスファンヒーターなど直火を使うもののほうが速く暖まるわけですから、これらのものが使える環境であれば、冷房専用のエアコンでも十分ということになります。

最後に、買ってから気づく3つ目の結論が温度ムラ対策です。

一般的なエアコンは、室内機に入る空気の通り道にある温度センサーを使って「今何度?」を測っています。エアコン室内機の設置場所によっては、実際の室温との差が大きいことがあり、同じ温度設定でも昼は寒すぎる、夜は逆に暑いということが起こることがあります。

メーカーではこれに対応するため、床の温度を測るセンサーを持つものや、室内機ではなくリモコン側にセンサーを持つ機種もありますが、この機能を持つエアコンはかなり高額になります。

この3つの結論をまずは持った上で、家電量販店やネット通販などでよく見かけるエアコンの性能表示について解説します

エアコンの性能表示の見方

aircond

よくあるエアコンの性能表示です。誰でも一度は目にしたことがあると思います。
いろいろなサイトでも解説されていますから簡単に説明します。

畳数の目安

○○~××の値は木造建築物なら○○畳程度、鉄筋コンクリートの建物で最上階や角部屋でないなら××畳というふうに見るようにします。この最上階や角部屋でないならというのが曲者で、いくらコンクリートで断熱性能が高くても陽が当たって熱くなる部屋ではそこまでの性能が期待できないということです。ちゃんと選んだのに冷えないという場合にはここを選び間違えていることが多いです。日当たりのいい部屋に使う場合には余裕を持ったサイズを選ぶようにしましょう。

ざっくりとした言い方をすれば、エアコンの型番にある「22」とか「28」「40」などという数字が大きいほどパワフルで大きな部屋や冷えにくい部屋に対応できるということになります。これは表の真ん中にある「能力」という値と共通です。

消費電力

ここで表示されている消費電力は、一定の条件の部屋で一日18時間、1年運転した場合の平均消費電力です。通常は熱くなった部屋をパワフルに冷やすことが多いのですからこの値はあまり役にたたないと思います。

・・・とここまでは通常の説明、ここからが大事なポイントです

本当に見るべきはカッコ内の数字

まず、畳数の目安は容積ではなく面積で示されています。これは天井の高さを加味していない数字になりますので、最近増えてきている通常の天井高(2.2~2.4メートル)を超えるような部屋であれば当然冷えませんからサイズを大きくする必要があります。

次に「能力」のところのカッコ内の数字は
弱運転時の能力~強運転の能力
を示しています。強運転の能力が大きければそれだけ速く設定温度になり、弱運転の能力が小さければより細かく冷房の状態を調整できるということになります。

逆に言えば、強運転の能力の小さければいつまでたっても冷えない、弱運転の能力が大きければ冷えすぎて寒くなっていまうこともあるという目安になります。ここが実はエアコンを選ぶ上で一番大事なポイントになるといえます。

最後に消費電力ですが、前述した強運転と弱運転の能力とパワーの問題ですから、同一の性能のものであれば大きな違いはありません。極端に小さいもの、極端に大きいものは価格にずばり反映されてきます。

aircond2

そしてもう1つよく見るのは
上のような「省エネ」に関する表示です。
これはバラバラだった性能表示をパッと見ても分かるようにしたもので、基本的には「目安」であって、星の数が多い=省エネとは限りません。前述したように基準となるような環境で使用した場合の目安ですから、参考程度に見るようにしましょう。

QA AnalyticsQA Analytics

最後に

いろいろと書いて来ましたが、エアコンを選ぶ際のポイントは

  1. 予算の範囲内でできるだけ能力の大きいものを選ぶ
  2. 能力の範囲が広いものを選ぶ
  3. 最低出力時の能力が小さいものを選ぶ
  4. 暖房性能は価格に結構反映されるので、必要かどうかを考える
  5. 商品の価格が税込かどうか、標準工事費が入っているかどうかを確認する

ということになります。

おまけ~標準工事費って?

エアコンを選ぶコツではありませんが、エアコンを買うときに必ず必要な「工事費」の話。

よくあるのが「標準工事費込み」という表示。これは何が標準の工事になるのか??を調べてみると

  • 必要な配管は4メートルまで
  • 専用のコンセントがあり、ジャックの形状が○○の場合
  • 設置場所とコンセントの距離がおおむね1メートル未満
  • 配管用のダクトが用意されている
  • 室内機取り付け用のブラケットが用意されている
  • 室外機は床置き(室外機の下に敷くプラスチックの馬は含まれています)

というのが各社ほぼ共通のようです。よくある集合住宅でエアコンを付けられるようにあらかじめ壁などが出来ていて、ベランダに直置きで室外機を置ける場合にはこの「標準工事費」でほぼ大丈夫なのですが、それ以外の場合には追加料金が発生すると思ったほうがいいと思います。標準工事費の金額は通常12,000~15,000円程度の範囲で設定されていますので、安すぎるような場合は項目の確認をした方が無難だと思われます。

エアコンを購入する際に設置場所を見て工事費を決めるわけではありませんから、工事当日は余分な費用が発生すると見込んで現金は用意しておいた方がいいと思います。

エアコンの工事で追加料金がかかるとき

エアコンの取り付け工事で案外追加料金がかかったという話をよく聞きます。代表的なものは

  1. コンセントの変更
  2. エアコン取り付け位置のブラケット
  3. 壁にあるダクトでは配管が通らない
  4. 配管にカバーを付けたい

といったところ。
4は任意事項なので、取り付けに来た人が営業的な人でつい「カバー付けたほうがいいですよ~」などに乗ってしまう場合でしょう。

1のコンセントは100Vであれば、平行プラグのものでも片方が「|ト」のようになっているものでも共用できますから追加料金はかかりません。

2に関しては、大抵新設の場合には発生します。今まで付いてたところへの付け替えだから大丈夫と思っていても、ブラケットのサイズなどによって付け替えが必要になる場合があります。

3は稀ですが、古い住宅に取り付ける場合換気機能などのない時代のエアコンが取り付けられるような小さな穴の場合があります。最近のエアコンは電源、ガス管2本に加えて換気ようにダクトが付くものがありますから当然配管が通りません。即時判断で穴を空ける工事になりますし、費用も一番かかりますから、エアコンを選ぶときに考慮しておくのも手だと思います。

おまけ② 通販でエアコンを買うのは?

エアコンを通販で買うのは大丈夫?と思われるかもしれませんが、家電量販店の通販サイトで購入しても、大手の通販サイトで購入しても店頭で購入する場合と差はありません。通販でエアコンを購入する場合は

  • 設置できるだけの料金(本体+工事費)を注文しているかを確認する
  • 工事日の前に本体が届くのか、工事業者が運んでくるのかを確認する
  • 標準の工事費に含まれる条件を確認する

程度をしっかり確認すれば大丈夫です。

おまけ② 買い替えるかどうかの判断

今のエアコンは昔のそれに比べてかなり省エネになっています。同じ2.2kwという能力でも昔のものは一番強運転の場合消費電力が2kw近くになるもありましたが、最近では1kw以下というのがほとんどです。同じ能力なのに消費電力は1/2ということですね。単純に電気代が半額になるわけではありませんが、かなりの効果があります。

今使っているエアコンが大飯ぐらいなのかの判断ですが、一番簡単なのはコンセントの形状を見ることです。電源コンセントには規格があって、100vなら
平行プラグ(形が||の一般的なもの)は最大電力が1500w(1.5kw以下)
アイエル(IL)型(形が|トのもの)は最大電力が2000w(2.0kw以下)
と決まっています。大雑把ですがエアコンに付いているコンセントの形状がどちらかによって最大消費電力の判断ができます。購入を検討しているエアコンがどの形状かは最大運転時の消費電力で判断するかカタログなどを見れば分かります。

おまけ③ 窓用エアコンはどう?

 窓があれば手軽にどこでも取り付けできる窓用エアコン。自分で設置ができるので工事費がかからないのが魅力です。一昔前の窓用エアコンは消費電力が大きく、運転音も大きいので間に合わせ的に用意するのが普通ですが、最近のものは消費電力も抑えられている(能力が上がっている)ので特に引っ越しの多い方にはおすすめです。

注意点としては、標準でパネルが付いているか、パネルのサイズはどうかということですが、オプションで大きいパネルも販売されていますから掃き出し窓でもつかうことができます(パネルのサイズが大きくなると当然ながら振動が大きくなるので音が大きくなります)。

窓用エアコンに行う省エネのための一工夫

省エネを考えると外と完全に遮断された据え置き型のエアコンの方が断熱という意味では効率がいいのは確かです。が、

  1. 標準のパネルに断熱材を重ね貼りする
  2. 隙間はテープなどを使って極限まで埋める

など一工夫すれば快適に、エコに使うことができます

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