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「AMP(Accelerated Mobile Pages)」についての勉強メモ

公開日:2017(平成29)年9月25日/最終更新日:

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【景品表示法に基づく表記】ページ内のコンテンツには、商品プロモーションが含まれています

「モバイル(スマホ)での表示速度が劇的に速くなる」というAMP、WordPressでもこれに対応するテーマやリンクのような専用プラグインがリリースされていて、なんとなく導入すべきでは?という気分になってきますね。

※この「AMP for WP – Accelerated Mobile Pages」はこの記事を公開した段階で人気のあるプラグインです。そのほかにもいろいろなものがあります。

当サイトで使用させていただいている【Simplicity2】テーマでも最新版ではAMPに対応できるようになっているそうです。

巷では表示が「高速化」されることでGoogleの検索順位に影響が出てアクセスアップにつながるなどという記事も見かけますからやるべきなの?と思いますが、確かにページの表示速度がページの評価に影響があるのは間違いないものの、仕組みも知らないうちに使うのはどう?ということでいろいろ調べていきたいと思います。

分かったことから徐々に追記したり、間違った認識をしていたところは編集していく予定ですので時折除いていただければ幸いです

「AMP(Accelerated Mobile Pages)」って何?

根本的な疑問です。いくら表示速度が速くなるといっても・・・何なのかが分からないうちに導入するのはどうかと思いますから仕組みについて調べてみました。

そもそも私の認識が間違っていました。この「AMP(Accelerated Mobile Pages)」というのはGoogleが作った仕組みであると思い込んでいましたが、別のところが作成し運営している仕組みなんですね(今更ながら・・・)。

それをGoogleが取り入れているということをまず知らないといけないですね。

ちなみにGoogleのAMPに関する情報は

Google 全体で AMP ページを強化する

に掲載されています。

簡単に仕組みを説明すると・・・

  1. サイトにAMP用の(AMPの規格に沿った)ページを用意する
  2. Googleがそのページの情報を取得して保存(キャッシュ)する
  3. 訪問者がページを開く際には通常のページではなく2のキャッシュされたページを表示する

という感じです。要するにアクセス時に極限まで外部からデータを引っ張ってこない形にしたページを表示しまっせ!という機能なんですね(ここで「ふーーーん」と感じた方、私と同じレベルです・・・)。

WordPressなどのデータベースを使ったCMSで、レスポンシブ表示対応のテーマを使っている場合(レスポンシブ表示とはパソコンかモバイルかを判断して表示方法を変える仕組み)は訪問者からアクセスがあると

  1. 訪問者のデバイスを判断(ざっくり言うとパソコンかその他かを判断)する
  2. テーマの内容から必要なデータを判断する
  3. アクセスした記事のデータをデータベースから読み込む
  4. テーマに設定された順序やデザインを通してページを表示していく
  5. 外部からデータを読み込む必要があるものを取得して表示する

という動きをして1ページ1ページ作成する感じになっています(段取りは前後したり同時進行したりします)。

AMPにすると・・・

  1. 訪問者のデバイスを判断(ざっくり言うとパソコンかその他かを判断)する
  2. モバイルの場合にはGoogleに保存されたページ(キャッシュ)を表示する
  3. その他のデバイスの場合は通常動作させる

という段取りに切り替わり、あらかじめモバイル用に作成されているページを表示するから速度が速くなるという仕組みなのです。

あくまで素人の見解ですが、モバイルでの表示は確かに速くなりそうですけど条件での分岐(AMPのページを表示するか)が1つ増えるのでパソコンでの表示は多少遅くなるのかも・・・なんて思います。

AMP化のメリットとしては

  1. モバイル端末からのアクセスが多いサイトでは表示速度が大幅改善できる
  2. モバイル端末からのアクセスに対してWordPressをインストールしているサーバーの負荷が下がる

というのが大きなところでしょう。特に表示に時間のかかるサーバーを使っている場合には2は劇的な効果をもたらすと思います。

AMPに関する疑問いろいろ

やっぱり高速化のために導入すべきか・・・と考えますが、WordPressのサイトをAMP化する上でいくつか気になることがあるので紹介しておきます

  • 記事を公開したり更新したりしたときの動作

記事を公開するとupdate-cacheというリクエストがGoogleに行き、それを元にGoogleがページを読み込んでキャッシュするようです。したがって公開したままの記事は再クロールされるまではそのままになるので関連記事などの表示に影響があるかもしれません。

  • 頻繁に更新されるページには不向き

前項と重複することですが、記事の内容を直接編集する以外に時々刻々と変更があるようなサイトの作り方がされている場合にはこれらがきちんと反映されない懸念があります。

  • 対応していない機能がある

WordPressにはいろいろなプラグインがあります。ほとんどのプラグインはJavaScriptというファイルが使われており、AMPはJavaScriptファイルも規格に則って最適化されていないと正常に表示してくれないようですから、使用しているプラグインによっては動作しない場合があります(一番上にリンクを張っているプラグインも対応しているプラグインは限られているような感じです)。

現状での結論 もう少し様子見をした方がいい?

新しい機能ですからまだまだこれからという印象が強いので、今の段階で即導入するかどうかは考え物かもしれません。

全く同一の環境、同一機能、同一表示のサイトを作って片方をAMP化して問題がなければ・・・という段階だと思います。

自身はもうしばらく様子見・・・という結論になりました。

変更や追記があればこの記事の下、もしくは新しい記事で紹介したいと思います。

また↓のコメント欄に実際AMP化してどうなったとか(特にみんなの関心事はアクセスの変化)、どんな問題が起きたとか、導入した方からの意見、逆に導入を検討しているけどこれはどうなの?という疑問など書き込んでいただけると訪問した方(もちろん私自身)の参考になると思いますのでよろしくお願いします。