WordPressに限らず何かを紹介するサイトや日記ブログなどでたびたび問題となるのが「文章や記事そのもののコピー(盗用)」。私も実際に被害に遭ったことがあります。
そういうことを行う人は何も罪悪感なく、例えば他人の記事を自身の記事にすることでサイトボリウムを上げ、そこに貼った広告などから収益を得よう!なんてことを考えています。多分記事の盗用を行っている方に聞けば100%そうだということでしょう。
盗用の種類はいろいろあって大別すると
- 記事そのものを手動や自動でコピーする手法
- ブログツールが新着記事情報の提供を行うRSSフィード情報をあたかも自身の記事のように取り込む手法
の2つがあります。後者についてはRSSリーダーなどで新着情報を正規に受信してサイトへ訪問してくれる方へ渡す情報はタイトルと簡単な説明だけで良いので、WordPressであれば設定で出力件数の調整を行ったり抜粋のみを出力するようにすることである程度回避できます。
さらにいわゆる「まとめサイト」と称する他人の記事の抜粋をどんどん収集してあたかも最新ニュースのように更新するサイトでは元記事へのリンクが挿入されていることから「盗用」と呼ぶほどのものではない(グレーゾーン)と認識していますが、サイトの内容によっては自身のサイトの情報を表示してほしくない場合もあると思います。そんな時は相手に受信しないように通知して・・・ではなく、そのサイトのIPアドレスを調べてそこからのアクセス拒否をすることで無効にすることができます。
自動なんだから自動で対処できるのでさっさと設定して不愉快な思いをされないことが大切だと思います。
でもやっかいなのが前者。記事の内容をそっくりコピーしてところどころを自身の内容に書き換えたりなんて悪質なものもあります。これを防止するためにWordPressのプラグインとしてリリースされているものの多くは右クリックやドラッグなどを防止するものです。ただこれにも穴があって、右クリック防止を解除するブラウザの拡張機能などを使えば簡単に解除できますし、ソース表示をしてコピーするなんて手法を取る人もいます。
まあ私の経験からすれば公開しているんだからコピーを防止するのは不可能でしょ!というのが結論です。それに、悪意のない方が訪問した場合に「この単語は何?」で調べようと思ったり、当サイトのようにプログラムコードを紹介するようなサイトで、コードをコピーしたりしようとしたときに通常できるはずの右クリックができなかったりコピーができなかったら・・・ちょっと不便なサイトに感じてしまってファンを減らす要因になってしまうこともあります。
私も昔は結構神経質になっていろいろやっていましたが、前述したように完全なコピー対策はないこと、一般の方に不都合を与えてはいけないという観点から現在ではコピー防止の措置は行っておりません。先にリリースしたのはこちらなのでたとえコピーされたとしてもGoogle様は知っている・・・と淡い期待をして見守るようにしています(ただし、画像については作成するのに工数がかかるのでコピー防止をしています)。
でもやっぱり気になるから何か対策を講じられないの?ということで見つけたのが今回紹介する「本文がコピーされたときに元記事へのリンクと著作権者情報を追加する」方法です。
本文がコピーされたときに元記事へのリンクと著作権者情報を追加する方法
この方法は私がオリジナルで作成したものではなく、海外のサイトにあった情報を紹介するものです。コードと解説はAdd a Copyright Notice to Copied Textのサイトで紹介されていますので参照ください(英語のサイトです)。
※解説によるとIE(インターネットエクスプローラー)では機能しないようですのでご注意ください
※テストサイトではコード表示プラグインやpreタグなどでプログラムコードを紹介している部分をコピーすると、コード部分は無視され、追記される情報のみが貼り付けられました。サイトの中でコードの紹介などをしている場合には確認が必要だと思われます。
テーマのヘッダーまたはフッター、個別記事であればその記事内に追記するだけで動作します。
コードの中に「Read more at:」「Copyright c.bavota」という文字列がありますので、それをそれぞれ「元記事リンク」や「自身のニックネーム」などに変更することでオリジナルな文章を付けることができます。
コピー防止系のプラグインと同時には動作しない
このコードはウェブブラウザ上でドラッグ→右クリック→コピーされた場合やキーボードショートカットでコピーされた場合にアクションを起こすものですから、当然ながらこれらを禁止するプラグインとの併用では全く意味をなしません。
またその他の面倒な方法(ここでは割愛します)でコピーされる場合もWordPressで制御できる範囲外となるため機能しません。
従って「コピーされるのは仕方ないけど、その証拠を残しておきたい」といった場合に使用するものだと思います。

