WordPressのカスタマイズ方法やプラグインレビューを中心に、パソコン/動物/植物のことなどを紹介するホームページです

ネットオウルの「wpblog」から他のサーバーへサイトを移転するときの注意事項

公開日:2017(平成29)年6月22日/最終更新日:

Knowledge Base Wordpress パソコン カスタマイズ 設定



【景品表示法に基づく表記】ページ内のコンテンツには、商品プロモーションが含まれています

ネットオウルのwpblogという無料でWordPressサイトが作れるツールから他のサーバーやネットオウルの有料版サーバーへサイトを移転する際の手順とGoogleへ移転通知する際に躓く箇所と対処方法を紹介します。

とはいえサイトの移転そのものは通常通り

  1. 新サイトを作る
  2. 新サイトへ旧サイト(この場合はwpblog)からデータを移す
  3. 新サイトをGoogle Search Consoleへ登録
  4. 旧サイトから新サイトへの301リダイレクト
  5. Google Analyticsなどへ登録したサイトURLを新サイトへ変更
  6. Google Search Consoleで旧サイトから新サイトへの移転リクエスト

他にもいろいろなツールを使っているなら適宜変更して終了となりますが、Wpblogからの移転では4と6の項目で引っかかります。

それは、

  1. .htaccessファイルが置けないので301リダイレクトが出来ないこと
  2. 移転リクエストの時に旧サイトの所有権情報の確認ができなくなること。

でもこれが解消できないと旧サイトで得てきたサイトのSEO情報が継承できないので、新サイトは移転されたサイトではなく全く新しいサイトということになるので移転後新サイトへのアクセスが激減してしまうのは必至。

これを防いで適正に移転できる方法を備忘録をかねて紹介しておきます。

Wpblogからのサイト移転をGoogleで確実に行うための2つのポイント

301リダイレクトを行う方法

Wpblogでは301リダイレクトを行うための「.htaccess」ファイルを編集できません。FTPで接続してもプラグインなどのフォルダより上にはアクセスできなくなっています。これではリダイレクトの処理ができませんから旧サイトへプラグインを1つ追加して設定します。いちばんおすすめは

です。新サイトへパーマリンクそのままで記事などを移転した場合には一括で処理させることができます。

※パーマリンクそのまま・・・とは、WordPressのエクスポート/インポートを使って記事を移動した場合やデータベースそのものをコピーした場合(この方法はWpblogの場合小技使わないと無理ですね)。

つまり
旧サイトで「http://〇〇.wpblog.jp/123

で表示されていたものが

新サイトで「http://××.com/123

という風にトップページのURLの下が共通になっている状態を言います。そうなっているなら、

  1. ソース URL:「^(?!.*wp-login.php)」(「」の中)と記述します

この呪文みたいな文字列を入れることでログイン画面(管理画面)の転送が除外されます

  1. 一致条件:URLのみに設定します
  2. 操作:URLへ転送を選択します
  3. 正規表現: チェックを入れます
  4. ターゲット URL:「新サイトのURL/$1」と入力します

これでバシッと管理画面以外すべてのページが新サイトへリダイレクトできます。何千、何万ページあっても大丈夫です。

この方法でないと旧サイトの管理画面へアクセス出来なくなってしまいますので注意してください。

そして旧サイトの何かのページを開いたとき、新サイトのURLのページが表示されるか(リダイレクトされているか)を確認してください。

これでサイト移転(リダイレクト)の問題はクリアできます。

※パーマリンク構造が変わってしまうような移転の仕方をした場合には個別にページをリダイレクトするようにしていく必要があります。

リダイレクト後にサイト所有権の確認を行う方法

もう1つの問題、Google Search Consoleへサイト移転のリクエストをする際に必要な「旧サイトの所有権」が確認できない問題。サイト移転リクエストでは「リダイレクトの確認」→「旧サイトの所有権確認」という手順でチェックが進むので、リダイレクトができていて、かつ、旧サイトは新サイトの所有者と同じという条件が必要になります。

前項でリダイレクトが完了した状態になると旧サイトへアクセスしてもすべて新サイトへリダイレクトされてしまうので、サイトのヘッダーへ所有権を示すコードを入れても認識されません。

そして、リダイレクトされていないと移転のリクエストが先に進みません・・・どうするか?これもちゃんと解消できます。

またまた1つプラグインを使います。おすすめは

です。

これを使うとプラグインのフォルダなどよりも上位の階層へアクセスできるようになります。FTPソフトの画面がそのままWordPressの管理画面で開けるようなイメージで使えます。

そしてサイト所有権の認証はコードの挿入ではなく「ファイルのアップロード」を使います。ルート(WordPressのインストールフォルダ)へ接続できますからそこへ転送するだけです。

Google Search Consoleから入手したファイルをアップロードすれば完了です(すぐに認証ができます)。

これでWpblogから他サーバーへ移転する際の処理に関する問題がクリアでき、アクセスダウンのダメージを最小限に抑えることができます。

おまけ なぜ両方を「File Manager」でやらないのか?

気付いた方もおられると思いますが、リダイレクトも所有権の認証も「File Manager」プラグインを使えばできてしまいますよね?ルートにアクセスできるのですから.htaccessファイルもアクセスできますし、なければ作成してアップロードもできるのですからね。

では何で両方をやらないのか・・・というと、「File Manager」はWordPressが動かないと使えないからです。

通常のFTPソフトで.htaccessへ接続できる環境であれば、例えば編集に失敗してもやり直しができます。でもwpblogの場合は外部からアクセスできないわけですから何か失敗したら・・・何もできなくなります。

これを避けるためにリダイレクトはリダイレクト用プラグインを、サイト所有権のファイル転送には「File Manager」プラグインをというように2つのプラグインを使うのです。