WordPressには見た目などを決定する「テーマ」やいろいろな機能を追加する「プラグイン」がたくさんリリースされていますね。
特に最近ではWordPressの公式サイトで配布されていないものも多数あります。これを昔は野良プラグイン、野良テーマなどと言ったものですが、特に日本ではビジネス化が進んでいるようで、最近ではこちらの方が多いのかも・・・という印象です。
すごく気に入ったテーマやプラグインを見つけていざ!インストール!有効化してみたら・・・インストールはできても有効化できないという現象に遭遇することもあるかと思います。
「何だ動かないのか・・・」とあきらめる前に、そんな状態になった時のチェックポイントを紹介しておきます。要因は今回紹介するものとは限りませんが、結構見落としている方が多いのでぜひチェックしてください。
問題のほとんどはPHPのバージョン
ドメイン取得して、サーバー契約して、自動インストールでWordPressを使い始めた方、そもそも何がどうなってWordPressというサイト作成ツールが動いているかもご存知ないのかも知れません。
WordPressは情報を格納するデータベースという箱と、WordPressを動かすプログラム言語であるPHPというのを使用していて、WordPressが使えるサーバーではあらかじめこれらが使えるようになっています。
そして契約者がこれらの変更などを行わない限り、WordPressのインストール後はサーバー側で勝手に(自動で)更新することはありません。これは自動的に更新してしまうことで不具合が発生することがあるからで、決して手抜きをしているわけではありませんので悪しからず・・・。
そこで問題になってくるのがPHPというプログラム言語のバージョン。
ひと昔前WordPressが動く要件としては5.2前後、現在では7.3というバージョンが最新になります。
※数字が大きくなるほど最新バージョンになります。
PHPの更新は脆弱性(不正行為をされる可能性)対策と処理速度の改善、使われなくなった処理の削除、新しいプログラムの定義などが行われていて、最新バージョンに保つことでセキュリティ面でも、処理速度面でも改善がされていっています。
前述したようにPHPのバージョンはWordPressを最初にインストールした時のままですから、新しく有効化しようとしたプラグインやテーマがこのバージョンでは使えない(古いPHPのバージョンでは動作しない)プログラムコードがあって有効化できない、という現象が発生することがあります。
PHP?バージョン変更?という方も多いですよね??今回はポピュラーなサーバーであるXserverを例にPHPのバージョンアップの方法を紹介していきます。
※他のサーバーでも似たような項目がありますのでサーバーへログインして確認してみてください。
※サーバーによっては一度変更すると元のバージョンに戻せないものもあるので注意が必要です
(エックスサーバー、カラフルボックス、さくらインターネットは元に戻せますので大丈夫です)
PHPのバージョン変更方法(エックスサーバー編)
エックスサーバーの「サーバーパネル」へログインします。
↓の画面左の「ドメイン」をPHPのバージョン変更を行うドメインへ変更し、右画面の「PHP Ver切り替え」をクリックします

↓の画面に切り替わるので、▼をクリックして最新バージョンを選択して「更新」をクリックします

・・・これだけでバージョン変更は終了です。なかなかサーバー内にログインして何か作業をするという機会が少ないですから少々ドキドキするかも知れませんがチャレンジしてみてください。
PHPのバージョン切り替え時の注意
更新操作自体はさほど問題ではないと思いますが、1つだけ気を付けることがあります。それは、メジャーバージョンの更新時にはトラブルが起きやすいということです。
PHPでもWordPressでも、テーマでもプラグインでも、更新時には更新バージョン番号というのが存在します。例えば1.0とか5.2といった数字です。この数字の先頭の番号が変わる更新のことをメジャーアップデートと言います。メジャーバージョンへ更新するときには
- そのプラグインやテーマの構造や機能自体が変更になる
- そのプラグインやテーマのプログラム自体が変更になる
といった大きな変更がされることが多く、今まで使っていた機能が使えないということも出てくることがあります。
もちろんこのメジャーアップデートでは対応するPHPの最低バージョンが変わることもあり、今まで動いていたものが動かなくなることもあります。
前述したトラブル発生時にPHPのバージョンを元に戻せるサーバーであれば、例えば5.6→7.2へバージョンアップしてみて問題があれば一旦5.6へ戻せば動くようになりますので、慌てずに戻す作業を行うことが大切です。
また、この問題を解消するためにはエラーメッセージが何を言っているのかが分かる必要がありますので、エラー内容をググって自力で解決するか、対処してくれる方などに依頼しましょう。
PHPに限らずWordPress本体も、テーマもプラグインも、今後もどんどんバージョンアップされていきますから、特にセキュリティ面においては常に最新版にアップデートしましょう。