プラグインの設定や一覧表示をphpで呼び出す際などで頻繁に使う記事や固定ページのID。WordPressは全てこの「ID」によって情報が重複しないように管理されています。
カテゴリーやタブ別の記事一覧などを表示する際、通常はIDを調べるのに管理画面の一覧から該当のものをマウスオーバーして左下に表示される情報から
例)投稿の場合・・・post=○○○
という文字列の「○○○」を入力します。
こうしたリストなどを表示させるコードを書くのは1度だけのことが多いので、慣れれば簡単であっても久しぶりに使おうと思うと「あれ?どうやるんだっけ?」となってしまうこともありますし、入力を誤ると何も表示されないのでコードが間違っているのかIDが間違っているのかわからず戸惑うこともあります。
このIDが記事一覧に表示されたら非常に便利なのでは?ということで、方法を2つ紹介します。
プラグインを使う方法
簡単にプラグインで実装したい方には「ShowID for Post/Page/Category/Tag/Comment」が便利です。記事・固定ページ一覧だけでなく、IDを使う機会があるカテゴリーやタグの一覧にもIDが表示されるようになります。常に使うものではないですから、インストールだけしておいて、必要な時だけ有効化すれば無駄な負荷もかからず便利です。
管理画面上の一覧へIDを表示するプラグイン「ShowID for Post/Page/Category/Tag/Comment」
スニペットを使う方法
テーマのfunctions.phpにコードを追加する方法です。
<?php
add_filter('manage_posts_columns', 'posts_columns_id', 5);
add_action('manage_posts_custom_column', 'posts_custom_id_columns', 5, 2);
add_filter('manage_pages_columns', 'posts_columns_id', 5);
add_action('manage_pages_custom_column', 'posts_custom_id_columns', 5, 2);
function posts_columns_id($defaults){
$defaults['wps_post_id'] = __('ID');
return $defaults;
}
function posts_custom_id_columns($column_name, $id){
if($column_name === 'wps_post_id'){
echo $id;
}
}
?>
上記のコードを挿入すると記事と固定ページの一覧にIDが表示されるようになります。
functions.phpへ安全にコードを追加するために
functions.phpはWordPressの動作に必要な関数というのを格納しておく大切なファイルです。このファイルの編集に失敗すると画面が真っ白になって操作できなくなります。変更前にバックアップを取っておけば不具合が起きたときに元に戻せますが、大事なときに限ってバックアップを取り忘れるものです。
そんな不具合を最小限にするためにWordPressには便利なプラグインがあります。
functions.phpにコードを入力して動作するプログラムの塊のことを「スニペット」といいますが、このプラグインはスニペットをfunctions.phpに挿入したりスニペット毎に管理できるプラグインです。
このプラグインには簡単な構文エラーチェック機能も備わっていますので、これを使うことでより安全にスニペットを追加することができます。
テーマのfunctions.phpへ挿入するコードを管理するプラグイン「Code Snippets」