WordPressで会員制サイトを作成できるプラグイン「Ultimate Member」。
とても便利なプラグインですが、設定の失敗によって管理ユーザーとしてログインしてもバックエンド(管理画面)へ入れなくなることがあります。
特に設定が難しく、失敗しやすいのが「Ultimate Member」にある設定項目の「アクセス」というページ。
ここにはバックエンドにアクセスできる権限やパスワードリセットの回数制限、ユーザー名の制約などを設定できる項目があり、設定の仕方によっては誰もバックエンドに入れなくなってしまうなんて事態も発生します。
そうなったらサイトをリセットしかない??とあきらめかけている方、私も実際に同じ症状になり、これから紹介する方法で回復できましたので紹介しておきます。
ただし、環境などによっては回復できないときもありますから半ばダメ元でやってみてくださいね。
「Ultimate Member」でバックエンドに入れなくなったときは
こうなると「Ultimate Member」のせい?でバックエンドへ入れなくなってしまっているわけですから、
- 一旦「Ultimate Member」を強制的に停止する
- 通常通りログインしてバックエンドへ入る
- 再度「Ultimate Member」を有効化する
- 設定を修正する
という段取での作業を行います。要するに一度バックエンドに入ってしまえば「Ultimate Member」側でフロントエンドからバックエンドへ移動できなくするというところは突破できるということですね。
それでは詳細手順を紹介します
一旦「Ultimate Member」を強制的に停止する
これを行うにはFTPという外部からレンタルサーバーにあるファイルを操作できるツールを使用します。「FileZilla」などのFTPクライアントソフトをインストールして、レンタルサーバーにある設定情報を入れれば接続できるようになります(ここでは省略します)
サーバー内へ接続したらWordPressのインストールディレクトリにある「wp-content」→「plugins」を開きます
その中に「Ultimate Member」というフォルダがあるので「Ultimate Memberxx」など違う名前にします
後でもう一度戻しますので、接続したままにしておきましょう
通常通りログインしてバックエンドへ入る
この状態でいつも通りサイトへログインしてみてください。ね!!普通に管理画面が開きますね(当たり前ですね)
再度「Ultimate Member」を有効化する
この状態のまま、先ほど名前を変更した「Ultimate Memberxx」を元の名前に戻します
設定を修正する
WordPressの管理画面から「Ultimate Member」→「設定」へ進んでください。
「Ultimate Member」にはその画面の情報だけをインストールしたときの状態に戻す「Reset Section」というボタンが通常の保存ボタンの右にありますから、一度その画面の設定だけリセットして保存すれば不具合は解消できます。
たくさんの設定項目があっても一度トラブルを起こしたらオールリセットするしかないプラグインが多い中、こういうところが「Ultimate Member」の魅力でもありますね
おまけ 最終手段(作業注意)
上の方法でも修復できなかった場合には最終手段としてデータベースから「Ultimate Member」に関するすべての情報を削除する、すなわち全くこのプラグインを使っていない(インストールしていない)状態に戻すという作業をします。
私自身はこの方法の前に問題解決できましたのでテストはしていません。自己責任で行ってくださいね。
データベースに接続して関連する情報を削除する
「Ultimate Member」で行った設定はすべてデータベースに保存されています。そして、その内容はWordPressそのものの設定情報である「wp_options」に保存されています。
※「wp_options」テーブルの編集に失敗するとWordPressそのものが使えなくなることがありますから、記事などの再インストールで復旧できない項目についてはバックアップを取るようにしてください
- プラグインを無効にしてバックエンドへ接続する
- サーバーへ接続する
- wp_optionsテーブルを開く
- 該当するファイルを削除する
上の手順でプラグインを強制停止してから行ってください
レンタルサーバー経由でデータベースへ接続します。
「um_〇〇」となっているもの、もしくは「__ultimatemember」となっているのが「Ultimate Member」の設定情報です。これらを削除していきます
この作業を行った上で再度「Ultimate Member」を有効化して問題なければ再インストール完了です。もう一度設定作業を行ってください。