WordPressではユーザー登録を行う機能があり、ユーザー登録をしてもらうことで
- 登録した人だけが見えるサイト(ページ)が作れる
- 読者登録した人にニュースレターや記事の更新情報を通知できる
- 登録した人が自由に投稿できるようなサイトができる
など通常のツールでは作れないような機能を持つサイトが比較的簡単にできますね。
とはいえ、基本機能だけでは登録する部分があるだけで、実際にどう運用するかはプラグインに頼るのが一番の方法となっています。
そして、ユーザー登録してもらって何かを提供したりするのはいいのですが、肝心な「ユーザーが退会する」処理を行う機能が備わっていないので、登録者は増える一方。これは公式サイトであるWordPress.org(日本語版はja.wordpress.org)でも同じ。登録はできても退会はできないんです。
まあ永久幽霊部員が無尽蔵に増えても大丈夫!!ならいいのですが、できれば有効なユーザーだけを残してスマートに管理したいもの。こういう運用をするには長期間ログインのないユーザーは管理者側で削除するようにするのが一番ですが、それはそれで「勝手にアカウントを削除された」と思われたりして管理が大変ですね。
そこで今回はユーザー側から退会処理ができるようにする機能を追加する方法を紹介したいと思います。メルマガやニュースレターなどで定期的に情報を配信しているサイトなら、受け取った方に「購読解除」を求めるのではなくユーザー登録そのものを削除してもらうように案内していくことで、いわゆるその場限りの登録ユーザーはある程度勝手に?退会してくれると思います。
逆に登録する側からすると「登録させるだけさせといて、退会もできんし、退会したい旨を連絡するところもない、こんなサイト・・・」と思いますから(あくまで個人的意見)、ユーザーとなってくれる人のことを考えたサイト作りには欠かせない機能だと思います。
※この機能はWordPress標準のユーザー登録(管理画面のユーザー一覧に表示される形)が行われている場合にのみ機能します。会員制サイト作成用プラグインの中には独自のユーザー管理を行うものもありますので確認の上実装するようにしてください。
使用するプラグイン(2通りあり)
ユーザー自身がユーザー登録を解除できるプラグインを2つ紹介します。それぞれに特徴がありますのでシーンに合ったものを使うといいでしょう。
【Delete Me】
ショートコードを固定ページへ挿入することで退会できる環境が作れます。
退会ユーザーが作成したコンテンツはゴミ箱へ入れられてしまうので、別ユーザーのコンテンツとして残したい場合には次に紹介するプラグインの方がいいと思います。
詳しくは
を参照ください
【Never Let Me Go】
退会ページ用に空白の固定ページを作って設定するだけで、ユーザー自身が退会できる機能を追加できるプラグインです。
ユーザー退会後、そのユーザーが作成したコンテンツを別のユーザーへ割り当てることができるのが特徴です。
詳しくは
を参照ください
おまけ 同じメールアドレスでの登録をさせないようにする方法
ユーザー登録の方法がWordPress標準の登録画面を使用する場合とフロントエンドからのユーザー登録を行うようにできるプラグインの一部では
を使って登録時に使用できるメールアドレスを制限することができます。
何度も同じメールアドレスで登録と削除をするユーザーを拒否したい・・・ところですが、それを記憶や記録しておくのも大変なので、退会フォームへ同じメールアドレスでの登録は受け付けない旨を表示して、基本的には全部拒否するスタンスにしておいた方が実用的だと思います。
※BanHummerが登録画面で動作するかどうかは実際のサイトで確認してください
※退会用のプラグインを【Delete Me】にした場合のみ使える方法です(【Never Let Me Go】には通知機能がありません)
【Delete Me】で管理者宛に送付されるメールの内容と登録拒否設定
ユーザーが退会すると
こんなメールが管理者宛に届きます。
Deleted user on your site サイト名:
Username: 退会したユーザーのユーザー名
E-mail: 退会したユーザーのメールアドレス
Registered: ユーザー登録日
This user deleted themselves using the WordPress plugin Delete Me
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「退会したユーザーのメールアドレス」をBanHummerプラグインの設定画面で追加すれば処理は完了です。