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【WordPress】記事の数やカテゴリーの充実によってサイトを分割するときは

公開日:2015(平成27)年9月27日/最終更新日:

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WordPressでサイト作りをしているとだんだん記事が増えてきて、記事の特定カテゴリーだけを独立したサイトにして育てよう!と思う機会多いのではないでしょうか??

私がサイトを分割するときの手順や注意点を紹介しますので、参考になればと思います。

サイト分割を行う主な手順

1.サブドメインの設定/新たなドメインの取得/サーバーの契約

今使っているサーバーの容量や転送量に余裕があるのであればサブドメインを設定するか新たに契約したドメインを割り当てればいいと思いますが、今あるサイトも充実していき続けることを考えると新たにサーバーを契約し、そこに構築した方が無難だと思います。

2.WordPressのインストール

今では自動インストール機能が充実していますので心配はありませんが、インストール作業に自信がない人はサーバーを選ぶ際に自動インストール機能があるかどうかチェックしておいた方がいいかも知れません。

手動で行う場合でも、
サーバーのデータベースを作り、
インストールするWordPressのファイルを転送し、
wp-configのデータベース接続設定情報を書き換え、
サイトにアクセスしてインストールする
という簡単な手順でWordPressはインストールすることができるCMSなのでこれを機に挑戦してみるのもいいかも知れません。

3.プラグインやテーマのインストール

 必要なプラグインやテーマをインストールします。元のサイトからフォルダごとダウンロードして新サイトへアップロードし有効化してもいいですし、少ないようでしたら検索してインストールしてもいいと思います。私はなるべく管理画面上から操作したいので、テーマもプラグインも検索してインストールしています。
 そして、元のサイトのプラグインやテーマの設定ファイルがエクスポート/インポート機能をもっているなら積極的に使って設定作業の簡略化をしましょう。ちなみに私はAtahualpaというテーマを使っていて、Atahualpaは設定そのものをエクスポート/インポートできるのでサイト分割の際には重宝します。

4.パーマリンク/Ping送信先の設定

 インポートする記事や固定ページは元のパーマリンクそのままで新しいサイトにインポートされることがほとんどなのですが、稀に新サイトのパーマリンクに変換されることもあるようですので、パーマリンク設定は記事や固定ページの移植を行う前に済ませておくようにします。
 Pingの送付先は元のサイトからコピーでいいのですが、URLを指定して飛ばすもの(YahooとかGoogleとか)やサイトそのものに与えられているものなどは変更したり削除したりしておきましょう。そして、記事や固定ページをインポートしたときに無駄なPing送信が行われないよう「wordpress ping optimizer」などの送信制限プラグインなどを導入しておくとサーバーの負荷軽減ができます。

5.旧サイトからの記事や固定ページの移植

 WordPressには最初から記事や固定ページのエクスポート/インポート機能がありますので、それを利用して移植します。移植前にカテゴリー内の記事の整理(カテゴリー違いの記事がないかチェックしてカテゴリー変更しておくなど)は必ず行うようにします。
 また、移植後も旧サイトの固定ページや記事は今までも今後もアクセスがありますので削除しないで残しておきましょう。

6.新サイトのメンテナンス

 記事の中のリンクや内容、タイトルなどのメンテナンスを行います。移植後しばらくすると検索エンジンがクロールしてきますので、インデックスされていっているかを確認しつつアクセス解析などを使ってアクセス状況の確認をします。旧サイトでアクセスがたくさんある記事は新サイトでもある程度のアクセスが出てきます。逆に旧サイトでも新サイトでもアクセスが少なかったり全くないような記事はタイトルやキーワード、本文の訂正をしていくようにします。

上記がおおまかな移植手順となります。あとはGoogle Webmaster tool(Search console)などのサイト追加などを済ませれば独立したサイトの完成です。

ここからは私が気を付けて行っていることについて紹介します。

分割して作るサイトはサブドメインまたは全く別のドメインで作る

違うサイトを作る時に手っ取り早いのは今あるサーバーの中にフォルダを作ってそこにWordPressをインストールする「サブフォルダ」という方法ですね。でも、この方法だとあくまでもメインのWordPressサイトの一部として検索エンジンには認識されるので、独立させて育てていくという観点からは外れてしまいます。また、後述しますが今ある記事を継承してサイトを作るところをスタート地点にするわけですから、コピーコンテンツと認識されないようにするためにも別のドメインやサブドメインで新しいサイトを作るようにするといいと思います。

よくネット検索していて「ん?この文章別のサイトでも見たような・・・」というのありませんか?悪質なサイトだとコピペしたものもあるでしょうが、大抵は同じ人が分割したサイトだと思われます。

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新しいサイトで使うプラグインやテーマはなるべく同一のものを使う

分割して使う記事の中には特定のプラグインのショートコードが含まれていたりしますので、まずは同一のプラグインを使うようにします。そして記事の修正などを行った後でプラグインを停止させたり整理したりするといいと思います。

また、テーマについてもやはり使い慣れたもののほうが最初は作りやすいのでまずは今使っているテーマをコピーして使い、後々オリジナルに変更していけばいいと思います。サイトの見た目よりも内容の充実のほうが重要ですから。

旧サイトにも記事は残しておく、その後の追加は新サイトのみ行う

 旧サイトには分割した記事にもアクセスがあり続けます。これを削除してしまうとせっかく作った資産も無くなってしまいますし、何よりアクセスしてくれた方に失礼だと思います。そして、ページなし(404エラー)が頻発すると検索エンジンから見た評価も下がってしまいますので注意しましょう。
 また、一度削除した記事は新サイトから逆インポートして復元してもパーマリンクが重複してしまうため「○○-2」などという新たなパーマリンクが作られてしまいます。これはWordPressの基本機能なので仕方ないのですが、こうなってしまうと「○○」から「○○-2」へリダイレクトさせて・・・みたいな面倒な設定が必要になりますので、記事の削除を行う場合は慎重にしましょう。私は削除せず「この記事は別のサイトへ移行しました。新しいサイトのURLは・・・」というような文言を記事の頭に入れるとか、途中に入れるとかして自然に新サイトへの移動を促すようにしてます。
 そして、旧サイトのほうが認知度が高いので同じ記事を書くなら新旧両方に・・・と言いたいところですが、これから分割したサイトを育てていくわけですから、我慢して新しいサイトへ記事を追加していくようにしていきます。

新サイトの記事の修正を積極的にする

旧サイトから移行したままの記事はコピーそのものです。サイトそのものが専門性を増すので今まで旧サイトにあったアクセスプラスアルファはあるかもしれませんが、より専門性を持った情報であったり、過去に書いた記事を再読してみて思わず「ブッ」と笑ってしまうような文章もあるかもしれません。そうしたコンテンツをどんどん更新してサイトの成熟を図るようにしていきます。

以上サイトの分割と移植についての説明でしたがお役に立てれば幸いです。