WordPressはおそらく世界で一番使われているブログCMS(コンテンツマネージメントシステム)ですが、まずは「そもそもCMSとは」ということについて簡単に解説します。
コンテンツマネージメントシステム(CMS)は簡単に言うと、
一連の動作をシステム化したホームページ作成ツール
ということになります。
通常ホームページは、パソコンの中(ローカル)で作ったページをサーバーにアップロードすることで世界に公開されるようになっています。一昔前はこれが主流でした。
この形式で作成されたサイトを長年維持していくための問題点として
- 基本的にはサイトを更新できるパソコンは1台だけ
- きちんとルールを作っていても複数のパソコンから更新すると古い情報が上書きされてしまうことがある
- 添付ファイルやリンクなどもきちんと設定してページをアップロードしないと不具合が生じる
- プログラムを作る知識が必要
などが挙げられます。
これらに対してある意味システム的に動くように作られているものはすべて「CMS」ということになります。
代表的なCMSの機能として
インターネットに接続できる環境であれば世界中どこからでもサイトの更新や変更、情報の追加や編集ができる機能
があります。
この機能を使って誰でも気軽に使えるツールに「ブログ」があります。インターネットにつながっていて、ログイン情報があれば、世界中どこからでも日記を追加したり編集したり、見栄えを変更したりすることができます。また、TwitterやFacebookなどに代表されるSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)も機能を限定したCMSです。
そして、この「ブログ」の機能を大幅に拡げて、より自分の思った機能を搭載できるようにしたのがWordPressに代表される「ブログCMS」ということになります。
ブログとWordPressの決定的な違いは、
別々のユーザーログイン情報を持った人が同じサイトを管理できる
ことだと思います。複数でサイト管理する際にはとても重要な機能です。
通常ブログでは1つのユーザーログイン情報に対して1つのサイトというのが標準となっています。つまり、編集を行う人すべてが同じアカウント情報を持って管理をするので、すべての人が管理者であり、編集者ということになってしまいます。長く使用していると問題が発生するケースがあります
- 変更させたくない部分も変更できてしまう
- 管理や編集を行う人が入れ替わったときに対応のしようがない
例えば会社の中でブログを立ち上げて管理をしていく中、退職者が出たときに「アカウント情報が分かっていれば誰でもどこからでも編集できてしまう」機能が邪魔をしてしまう訳です。
この「ユーザー」というものを増やしたり減らしたりを容易にでき、しかもユーザーに対するサイトへの編集権限を細かく設定できるのがWordPress最大の魅力です。この機能は最低限かつ最重要なセキュリティともいえます。この違いだけでもWordPressなどのCMSを使う価値は十分あると思います。
WordPressとは?CMSとは?というのを一度体験してみてから導入を検討したいという方は、無料で使えるWordPressツール提供サーバーがありますのでそちらを使ってみるのも手だと思います。