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これだけはできるようになっておきたいWordPressカスタマイズ前の知識

公開日:2017(平成29)年7月30日/最終更新日:

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いろいろなことが出来そう!!で無料ブログやHTMLでのサイト作りからWordPressに飛び込んだ方。ワクワクしながらサイトを作り始めてみたもののどうも思い通りにいかない、ここはググってカスタマイズ!!で失敗した方も多いのでは?

WordPressがページを表示する仕組みは基本的に無料のブログと変わりありません。投稿したものがデータとして格納されて、テーマ(テンプレート)を通じて出力され、表示されるのですから全くといっていいほど同じです。

何が違うかと言えば、いろいろな機能を追加するプラグインがあるということと、無料ブログではできない動作そのもののカスタマイズができること。ちょっと調べた人ならテーマのfunctions.phpへこのコードをコピペすれば・・・なんていう記事を目にしたことがあるのではないでしょうか?

でもそれで失敗したら・・・とならないために、今回は転ばぬ先の杖としてWordPressでカスタマイズを始める前にぜひ覚えておいてほしい知識について紹介しますね。トラブルから復元できる知識さえ持っていればなんでもできますからね。

複数の変更を同時にしないようにしましょう

何もしてないのに・・・というのが不具合が起きた時にはよく出てくるフレーズですね。でもコンピュータは指示した動きしかしてくれません(ターミネーターの世界なら別・・・)。恐らくきっと絶対不具合が起こる何かをしたのです。

これを判別するには1つの変更を加えたら最低でも表示するなどのテストをしてみることが大事です。

WordPressの操作に慣れてくると、一気にいろいろなプラグインを有効化しようとしたり、テーマの中にいろいろと書き込んだりしてしまいがち。

ここで大事なのはどこをどうしたのかという記録(記憶じゃないですよ)。実はこれが分かれば問題解決したも同然なんですね。昔とある会社のシステム保守をしていたので、いつもこの要因を探ることと、想像力?との闘いだったことを思い出します。みんな口をそろえて「何もしてないのに・・・」と言われますからね(笑)。

少し脱線気味ですね。元に戻します。つまり、こうしたい!!という事柄に対して何かを変更したら1つ1つ、ひとまずしばらく運用してみることが大事ということです。

テーマのfunctions.phpへコードを加える前に

前述しましたが、テーマにはfunctions.phpというものが存在します。これが何をしているかをざっくりいうと、WordPressの本体へいろいろな動作を追加したり制限したりするものなのです。

従って、この記述に間違いがあると即アウト。訪問者が見るページ(フロントエンドともいいます)も管理者が見るページ(バックエンドともいいます)も全く見えない真っ白な状態になります。同時に頭も真っ白になります。

こうなったときにはパニック!!何とか動くようにしたいということで、再インストール・・・なんてしてませんか??

構造が分かっていれば、新たにインストールしてからデータベースの読み込み先を変更して復元なんてこともできますが、パニックになってしまうということはそんな知識もありませんね。そして知識がない中でその作業をして無事復旧!!これは単にラッキーだったのでしょう。

サイト内のファイルを操作できる環境かどうか確認しましょう

よほどニッチなサーバーでないとこれができないことはないでしょうけど、レンタルサーバーの中のファイルが操作できるかは確認しておきましょう。サーバーによっては中のツールでやれるところもあるでしょうし、FTPという外部からサーバー内のファイルに接続して操作する方法もあります。どちらでもいいので操作できる環境かどうかを確認しておきます。

これができない場合にはカスタマイズして失敗したら完全アウト!!ですからまず何よりも先にやってくださいね

functions.phpはテーマの中にある

パニックになると冷静になれませんから、functions.phpの編集をしてサイトに不具合が出たのにWordPress本体ごと壊れてしまったと思う方が多いですね。

でも、functions.phpはあくまでも「使っているテーマ」に付随しているものですから、なんでもいいからサイトだけ動くようにしたいということであれば、前述したファイルの操作で今使っているテーマの名前を変更してみてください。削除はしないで名前を変更してくださいね。

テーマの場所はサーバーの中のWordPressのプログラムがいっぱいあるフォルダの中にある「wp-content」→「themes」の中にあります。

あっとその前に、転ばぬ先の杖として、今使っているテーマとは別のテーマ(WordPress導入時に入っているものでもなんでもいい)がある状態にしておきます。そうすることで、今使っているテーマで不具合が起きたときにとりあえず復旧が容易になります。ない場合にはWordPressの公式サイトなどから適当なテーマをダウンロードしてFTPでアップロードしておきましょう。

WordPressは便利にできているので、有効化してあるはずのテーマが見つからないときには別のテーマで動かそうとしてくれます。この機能によって、今のテーマを停止(今回は名前の変更)すれば別のテーマが動くようになっているのです。

とりあえず動くようになればちょっと落ち着けますから、そこから今のテーマの復旧をしましょうね。

functions.phpを元に戻す

ここで大切になってくるのが「何を変更したのか」を記録しておくことです。

復旧するには不具合のあったテーマの名前を元に戻して行います。WordPressの管理画面へ入ってくださいね。そこから「外観」→「テーマ」と進んで、不具合のあったテーマとは別のものが有効化されていることを確認してください(まあ管理画面に入れるということはそうなってるということですが念のため)。

この段階ですでにWordPressは仮復旧しているので、もう一度サーバー内のファイル操作で変更したテーマの名前を元に戻してください

そしてWordPressの管理画面のテーマ一覧をリロード(再読み込み)すると・・・消えていた元のテーマが復活してますね。

早速有効化!!といいたいところですがエラー回避してませんから有効化したら元の木阿弥になりますよ。

管理画面から「外観」→「テーマの編集」を開き、元のテーマを選択してください。その中のfunctions.phpを開いてエラーが起きた行を削除すれば完了です。

その状態で元のテーマを有効化すれば、ホラ!エラーが出る直前の状態に戻りますね。

これを覚えておきさえすれば、functions.phpのエラーなんて全く怖くありません。

コピペすればをしたら失敗したのは誰のせい?

調べると結構「このコードをコピペすれば・・・」というfunctions.php追記ネタがありますね。その通りにして更新ボタンを押したら真っ白に・・・となったときにあなたはどう思う??

紹介者のせい??と言い切るのは間違いだと私は思います。WordPressはもともと誰でも改造できるオープンソース。その中で使うカスタマイズコードも当然オープンソースです。改造はすべて自己責任になります。「コピペして・・・」というのもその記事の作者の環境ではという前提ですから必ずしも自身のサイトで使えるとは限りません。

ただ失敗したとしても復旧方法が分かっていれば余計な感情は生まれないですから、復旧方法はぜひ覚えておいてくださいね。

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プラグインを追加する前に

WordPressにはいろいろなプラグインがあって目移りしてしまいますね。中には似た機能を持つものも多くあります。機能は一緒でも表現方法の違うものも多数あります。

気に入ったものを探すには、やっぱりいろいろ使ってみるしかないですね、でも・・・。

プラグインの中には同時に使うと不具合が起きる(コンフリクトといいます)ことがあるんです。当サイトではたくさんのプラグインを紹介していますが、テストしてるとちょこちょこ出てきます。

何も知らない人がそうなったら・・・やっぱりパニックですね。

functions.phpの次はこのプラグインでコンフリクトが起こったときの対処方法を紹介します。ただ基本的に最後のプラグインを有効化する前の状態に戻すためのものなので、コンフリクトを改善しようと思う方はプログラムの勉強をするしかありませんからあしからず。

では早速方法を。

テーマの時とよく似ています。サーバーの中のWordPressのプログラムがいっぱいあるフォルダの中にある「wp-content」→「plugins」を開きます。

最後に有効化して不具合のあったプラグインのフォルダをまるごと削除します。

そして管理画面に入ってみると・・・ハイ完了です。プラグインの一覧画面へ行くと1度だけ「〇〇は有効化できませんでした」といったようなメッセージが出ますが無視して大丈夫です。

ただし、データの中に不具合の起きたプラグインが作成したゴミファイルは残ってしまいますが、知識がなければそのままにしておくよりほかありません(ここでは解説しません)。

それでも解決しないときは

プラグインの中にはいろいろな部分に作用して、問題のおきたものだけ削除しても復旧できない場合があります。そんなときは

  1. 管理画面に入れるならプラグインを全部停止してから1つ1つ有効化して問題の発生原因を調べる
  2. 管理画面に入れないならサーバー内のプラグインを全部削除して1つ1つ入れ直してみる

のいずれかしか方法がないと思います。後者になってしまうと本当に面倒ですから、プラグインをいろいろと試してみたいという場合には別にテスト用サイトを用意していつリセットしてもいいようなものを用意しておくことをおすすめします。

また、プラグインのプログラム自体をカスタマイズして不具合を解消したとしても、プラグインの更新をすれば元に戻ってまた不具合が起きる可能性がありますから、基本的に無理やり動作させるのはおすすめしません。

最後に

いかがでしたか?WordPressのサイトが壊れた~~と頭が真っ白になる大きな2つの機能について解説させていただきました。対処方法が分かっていれば怖くない!!