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不動産検索サイトの「おとり物件」対策はユーザーの心構え次第

公開日:2016(平成28)年2月27日/最終更新日:

ニュース



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昨日ニュースの特集で「賃貸マンションなどのおとり物件」についてやっていました。私は何度か引っ越し経験がありますが、こんな事例には当たったことがない(当時はそれほどネットでの物件検索に個人的に信ぴょう性がなかった)ので実体にびっくりしました。

何でおとり物件を掲載する必要があるのか?

入居中なのに「空室」としてネット上に掲載する「おとり物件」。そもそもネットで空き物件検索するのは遠方からの人がほとんど。直接現地まで行けないからとりあえずどんな物件があるのかを検索するんですね。今のネット社会ではあたり前のことだと思います。そして、気になる物件があれば本当に空室なのかなど問い合わせをして良ければ現地に行って内見して・・・というのが通常の賃貸契約の段取り。

ここに目を付けて、「ひとまず来店してもらうためのエサ」として掲載されていることが明確なのが「おとり物件」です。問い合わせをして「空室だから見に来ませんか?」という返答をもらい、少ない時間を使ってほとんどの方が自費で引っ越し先探しに現地へ行く。事前に物件検索と内見予約をしているから時間短縮♫♫と思って現地に行ったら・・・

「その物件実は今朝(昨日)契約が決まってしまったんです・・・」の一言。

性善説に基づいて考えれば「そうか、タッチの差だったなあ」と思い、仕方なく帰る・・・なんてことは時間がない中、自費で来ているのですからできません。

そこで飛び出す不動産会社の提案
「お近くにこんな物件もありますよ」「他の物件も探してみましょうか?」などなどこれまた性善説に基づけば
「せっかく来てもらったのに申し訳ないので誠心誠意物件探しをお手伝いします」ということになる。

で時間もないから「まあこれでいいか」と最終的には時間切れに追われて契約してしまう。

これをやる(ひとまず来店してもらって囲い込む)ために行われるのが「おとり物件」です。

不動産仲介会社が自社物件のみの扱いではなく、しかもフランチャイズ経営しているところなど(どことは言いませんが)は、契約軒数が経営においては最重要事項なのでこうした輩が現れるのでしょう。

おとり物件の見分け方

いろいろなサイトを見ていると見分ける方法などが掲載されていますが、その土地の賃貸物件価格の相場なんて知る由もないし、なるべく短時間でいい部屋を探したいのですから決め打ちで行くのがほとんどです。そこで目当ての物件が決まってしまっていたら・・・親切心にかこつけた賃貸営業マンの言いなりですね。したがって確実に「おとり物件」を見分ける方法はないと思います。

私が考える物件探し

まず、ネット検索で物件を探す前に、転勤先などに都合のよい土地の駅などの周辺で何軒か仲介業者を見つけておくようにします。

そして、そこを回るように計画を立てます。

この際に時間短縮のために物件検索&問い合わせをして来店予約しておくことは大事ですが、あくまでも現地で自分の目で見て物件を探すことにしましょう。

更に不動産仲介業者が悪質かどうかの判断材料として「内見予約」をしておいて、訪れて開口一番に
「この物件ちょっと前に契約されてしまって・・・」などと言う仲介業者からは即刻退店するようにしましょう。

相手は「時間のなさ」と「土地勘のなさ」に乗じて営業をかけてくるわけですからさっさと悪質な業者は切り捨てて違う業者に行きましょう。そのために必要なのが最初に書いた何軒かの仲介業者を見つけておくことなのです。

物件探しで一番困るのが「不動産屋がどこにあるのかが分からない」ことですから、これを調べておけば鬼に金棒という訳ですね。
こちらから「他を当たってみます」とあっさり言われたら、業者はすぐにあきらめるか必死に抗ってくると思います。そうなればたとえ「おとり物件」で釣ったと思っていた業者と土地勘のないユーザーの立場が逆転して真剣に似た物件を探してくるようになると思います。

物件検索できるサイトを運営している会社は当然ながら「営利団体」なのでたくさんの物件を掲載して検索してもらい、契約軒数を上げることが使命なのですから当然契約を取るための手法をたくさん使ってきますから、利用はヒント程度にしておくといいと思います。

そして、建設会社や管理会社が直接物件仲介をしているようなところと契約する、訪問するのが一番だと思います。