観葉植物を水栽培から土栽培へ変更させる方法

公開日:2015(平成27)年4月15日

/最終更新日:

植木鉢 水栽培

アイビーなどをはじめとするつる性植物や途中で切った枝などをとりあえず水を入れたコップなどで管理して根がついたら・・・どうしてますか??今回はせっかく殖やした観葉植物を土での栽培に戻す方法の紹介です。

観葉植物を水栽培から土栽培へ変更させる方法(鉢上げの方法)

水中につけた枝やつるから出た根は、水の中で養分を吸うために出てきた根ですから、そのまま土に挿しても土の中の水分や養分をうまく吸うことができず、いきなり土での栽培に切り替えたりすると、うまく根付かなかったり、土の肥料に焼けて根が腐ってしまうことで、当然ながら枯れてしまいます。

せっかく育ったのですから確率よく植物本来の土で育てたい、でもやっぱりイチかバチか生命力にかけて土に挿してみるしかない!と思って失敗した経験がある方、これから紹介する段取で行うと、格段に確率よく土での栽培へ移行できます。それほど難しい手順でも手間のかかる作業でもありませんので是非チャレンジしてくださいね。

  1. 小さな鉢とそれがすっぽり入るような容器を用意します(しばらく使わないばけつなどでも大丈夫です。)
  2. 鉢に土を入れ、水耕栽培した植物を植えます(根はそのままにしておきます)

※後々のことを考え、鉢底の軽石は入れずにネットを敷いてそのうえに土を入れます。

  1. 鉢の一番上より少し低い位に水を張り、その中に2で作った鉢を入れます(鉢が倒れたりしないように工夫してください)
  2. そのまま約1週間程度栽培します
  3. 新しい芽が出てきたら、徐々に水位を下げていきます。
  4. その環境でも育つような芽や葉が出てきたら通常の栽培に替えて完了です。

せっかく殖やすために株分けや挿し木をしたけどうまくいかなかった方、是非お試しください。

より上手に鉢上げをするために

上記の方法が基本とはなるのですが、植物の中には根の張り方が下に伸びたり横に伸びたりとそれぞれ特性があります。鉢上げをより失敗なく行うポイントとしては

  1. 次の植え替えまでは底の浅い鉢で行う
  2. 鉢上げ後は根腐れを防止するためこまめに霧吹きなどで水を与える
  3. 新芽が出てくるまで置き場所(温度や日照)は変更しないようにする

鉢上げと同時に底面給水にすれば、その後の管理がより簡単になります

ハイドロカルチャー苗の移行方法(例)

土の代わりに赤玉土などを焼き固めたハイドロボールやゼリー状のものを使って、水を多くして栽培するハイドロカルチャー。

基本乾燥帯で生息する植物には向かないものの、世の中のほとんどの植物は川辺で水があったりなかったりする環境や、ある程度土の中の湿度の高い環境で生息していますから、理にかなった方法とも言えます。

一見ノーメンテナンス?な感じもしますが、長く管理していると

  • 水垢やカビが生えてくる
  • 土の入れ替え時期が変わりにくい
  • 水が腐敗して根腐れを起こす

など、やっぱり通常の栽培と同様に結構手入れがいるんです。

水の劣化によるトラブルを減らすには、ホームセンターなどでよく使われている、水を循環させるのが一番でしょう(魚と一緒に飼う「アクアテラリウム」っていう方法もありますね)。

でも、通常の家の環境では難しいですね。

ハイドロカルチャーで育てている植物たちも、水分量や環境の好みはあるものの、土での栽培へ移行することができます。

基本的なやり方は水栽培からの移行と同じで、以下のポイントを押さえれば大丈夫でしょう。

  1. 根付いた代替土はそのままで、1サイズ大きな鉢の周囲に土を入れ、その中心に代替土と共に苗を移植する
  2. 1の鉢よりも大きな器(水が漏れないもの)を用意し、それに鉢を入れて水で満たす
  3. 移行直後の水位はハイドロカルチャー期と同じにし、徐々に水位を下げていく

ハイドロカルチャー時に出ている根は、ハイドロカルチャー用の土と水に慣れている根なので、徐々にその環境から培養土と水分の少ない環境に慣らしていくという感覚で移行すると失敗が少ないと思います

著:谷亀 高広, 監修:谷亀 高広, 監修:橋詰 二三夫, 監修:谷亀 高広, 監修:橋詰 二三夫
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コメント

“観葉植物を水栽培から土栽培へ変更させる方法” への11件のフィードバック

  1. 森田博子のアバター
    森田博子

    はじめまして。

    先日知人からアグラオネマのハイドロカルチャーを頂いたのですが、個人的にハイドロカルチャーでの栽培経験がないので、出来れば土栽培に移行したいと思い、色々調べていてこちらに辿り着きました。

    ハイドロカルチャーから土栽培にする場合、この方法は応用できますでしょうか。できるとしたら、どのような点に気をつける必要がありますでしょうか。また、アグラオネマはまだ背丈が15㎝足らずの小さな株ですが、土栽培に移行するタイミングはもう少し成長してからの方がよいのでしょうか。自分としてはハイドロカルチャーでの栽培に不安があるので、出来るだけ早く土栽培にしたいという気持ちが強いです。

    アドバイスをよろしくお願い致します。

    1. ひまあーと(管理人)のアバター
      ひまあーと(管理人)

      コメントありがとうございます。

      基本的に移行方法自体はどの植物でも変わりませんが、あくまでも一般論ですのでケースバイケースです。

      アグラオネマは寒さよりも暑さに強い植物ですので、移行は夏場に行った方がいいのかも知れません。

      用土についてもうるさくないと思いますので、通常の培養土へ置き換えていくという形でよいと思います。

      1. 森田博子のアバター
        森田博子

        アドバイスありがとうございます。

        一点確認させていただきたいのですが、『鉢の一番上より少し低い位に水を張り、その中に2で作った鉢を入れ…』とありますが、ハイドロカルチャーの場合、どれくらいの水位から始めるのがよいと思われますでしょうか。

        よろしくお願い致します。

        1. ひまあーと(管理人)のアバター
          ひまあーと(管理人)

          返信ありがとうございます。

          例として考え方と共に、本文内へ追記させていただきました。

          参考になれば幸いです。

          1. 森田博子のアバター
            森田博子

            大変参考になりました!
            記載していただいた方法で、ハイドロカルチャーを植え替えしてみたいと思います。ありがとうございました。

  2. 村松 直美のアバター
    村松 直美

    お返事ありがとうございます。大変参考になりました。

    このままの状態で暫く様子を見て行こうと思いますが、折れ曲がっている方向とは逆側を明るい方に向ければ良いのでしょうか?(初歩的な質問で、すみません・・・)

    タマアジサイについても大変参考になりました。

  3. 村松 直美のアバター
    村松 直美

    度々恐れ入ります。
    おかげ様で、2本は成功しそうな状態です。ありがとうございます。

    この2本ですが、根元から3cmぐらいの所がくの字に曲がっているので、真っ直ぐ育てたいのですが、今は支柱を立て倒れないように矯正していますが、植え替える際に曲がっている所まで土の中に入れ、真っ直ぐに植えたら、茎は腐ってしまうでしょうか?

    鉢上げとは関係ない御相談で恐縮ですが、タマアジサイの小さい苗を今年購入し、現在は上の方に葉が少しと、脇や根元から小さい葉が見えている状態です。急激に寒くなり、しばらく続くようですが、マンションで軒下などはない場合、室内で育てた方が良いでしょうか?

    もしご存知のようでしたら、よろしくお願い致します。
    いろいろ申し訳ありません。

    1. ひまあーと(管理人)のアバター
      ひまあーと(管理人)

      上手くいって良かったですね!!環境への慣れが一番大事だと思いますので、きっちり根付いて土栽培に慣れてから考えた方がいいと思います。鉢の向きを調整してあげればいくらでも茎の伸びる方向は変わりますし、どうしても変わらなければ曲がった部分まで土に埋めても大丈夫だと思います。ただ前述したように急な変化が相次ぐのは避けた方がいいと思います。

      タマアジサイ(アジサイ)はご存じの通り樹木ですし、タマアジサイは東北地方でも自生できるほど寒さには強い植物ですから室内へ戻す必要は本来ないでしょう。今のうちに追肥などをして冬越しの準備をさせてあげることと、古くなった葉(色が変わったりした葉など)は栄養を作るよりも栄養を消費することが多いので、早めに切るようにすると来年きれいに葉が出ると思います。

      思う・・・という表現が多くて申し訳ありませんが、植物も生き物ですので環境や状況によって千差万別なためこのような返答となることをお許しください。

  4. 村松 直美のアバター
    村松 直美

    「観葉植物を水栽培から土栽培へ変更させる方法」を熟読させて頂きました。

    先日、ストロビランテスと言う植物の挿し穂を4本購入し、その挿し穂は水挿しで発根させ、10cmぐらいの白い根がたくさん出ているもので、届いてすぐ培養土の小さい鉢にそれぞれ植えましたが、半日で萎れ枯れかけてしまったので、どうにか救いたい一心で、発根剤を入れた花瓶に挿し穂を戻したら、何とか持ち直してくれたのですが、葉の色が薄くなってきているので、土植えにしたいと思い、こちらの記事にたどりつきました。鉢上げの方法を実践したいのですが、この時は挿し芽専用の土が良いのでしょうか?あるいは、まだ水に入れたままの方が良いのでしょうか?

    何卒、よろしくお願い致します。

    1. ひまあーと(管理人)のアバター
      ひまあーと(管理人)

      今まで水から養分を吸い上げていた環境から、土の中から養分を吸うようにするための作業ですから、特に挿し芽用の土でなくても大丈夫です。

      いきなり土植えにすると水分がうまく吸い上げられずに枯れてしまうことが多いことから、土と根が常に水に浸かっている状態(水の中だけど土がある状態)にして様子を見て、徐々に水を減らしていくことで土から水分と養分が吸えるようにしてあげればいいと考えればいいと思いますよ。

      そのときに今までの置き場所と変えてしまうとただでさえ水から土へ環境が変わるところへ違う環境変化を与えることになってしまいますので、同じ場所で行うとうまくいくことが多いです。

      1. 村松 直美のアバター
        村松 直美

        アドバイスありがとうございます。

        もうダメなのかとヒヤヒヤしましたが、何とか持ち直してくれた苗なので、土植えにする勇気が出ませんでしたが、鉢上げの方法を挑戦してみようと思います。

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