春先になると植え込みやベンチの付近などでホバリングしている大き目の虫いませんか??
これ「クマバチ」というんです。地域によっては「クマンバチ」と言われるそうです。
近くを飛んでいて結構大きな羽音がするので恐い感じがするのですが、実は全然恐くない蜂なんです。クマバチなんていう名前だから勘違いしますね。ミツバチの仲間だそうです。
地上2メートル位のところを静止飛行(ホバリング)しているのは「オス」のクマバチで、メスを探すためにホバリングしているのです。そして縄張りに他の虫などが入ると追い払う動きをして、またスーっと定位置に帰ってきます。
人にも近づいてくるので一瞬刺されるか!!と思うのですが、蜂の針はメスの輸卵管が発達したものなので、クマバチも同様オスは刺しません(というよりも針がないので刺せません)
ただし、オスがいるということは、メスを探しているということで、メスとペアになればその縄張り付近の木に穴を空けて巣を作るのですから針のあるメスが近くにいる可能性もあります。メスに間違って手を出したり、巣穴を知らずに触ったりすると刺されることがあるので注意が必要ですが、毒性はありません。
クマバチの巣は木に長い穴を空けてその中にへやを作るそうです。
恐ろしい蜂として知られているスズメバチやアシナガバチなどのように集団では行動せず、単独で飛んでいるので、オス蜂を追い払ったからといってどこかから大群が・・・ということもないようです。
写真がないので説明しにくいですが、クマバチの仲間は数百種類いると言われていて、一般的に首の回りにゴージャスな黄色いマフラーをしているのがクマバチと呼ばれていますが、真っ黒なものや、顔だけ黄色なものまでいるそうです。
いわゆるキラー系の蜂のように尻尾が縞々ではなくずんぐり丸くて真っ黒なのが特徴です。
今まで「蜂だーー」とちょっと恐怖を覚えていましたが、ちゃんと調べてみるとかわいい蜂なんですね「クマバチ」。今度見かけたらちょっと近づいてみようと思います。
ちなみにミツバチですから花のある樹木や藤棚などによくいます。藤の花は固くて開きにくいそうですが、クマバチが一生懸命刺激したり蜜を吸うためにこじ開けることできれいな花が咲いたり受粉が促進されたりするそうです。花にとって大切な役割を担っている働き者なのです。
クマバチについての参考ページ
他にも
小さな園芸館というサイトのページでも掲載されていて、こちらの方が分かりやすく解説されています