「佐川急便の駐車違反身代わり出頭」について思う事

公開日: 日記・雑記

佐川急便で、運転手が集配中の駐車違反で検挙された際に、知り合いに頼んで身代わり出頭させていたというニュースが報じられました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161122/k10010780111000.html?utm_int=nsearch_contents_search-items_001

まずはちょっと脱線して、駐車・停車の定義や禁止される場所の定義などをおさらいしてみると

駐車と停車の違い

駐車とは

  1. 車が継続的に停止
    1. 客待ち、荷待ちによる停止
    2. 5分を超える荷物の積みおろしのための停止など
  2. 運転者が車から離れて、すぐに運転できない状態での停止

停車とは

  1. 人の乗り降りのための停止
  2. 5分以内の荷物の積みおろしのための停止
  3. 運転者がすぐに運転できる状態での短時間の停止

駐車・停車の禁止されている場所や方法の定義

駐車も停車も禁止している場所

  1. 駐停車禁止標識や道路標示(黄色の実線)のある場所
  2. 交差点、横断歩道、自転車横断帯、軌道敷内、坂の頂上付近、勾配の急な坂、トンネル
  3. 交差点の側端又は道路の曲がり角から5メートル以内
  4. 横断歩道又は自転車横断帯の前後の側端からそれぞれ前後に5メートル以内
  5. 安全地帯の左側とその前後の側端からそれぞれ前後に10メートル以内
  6. バス、路面電車の停留所(停留場)の標示柱(標示板)から10メートル以内
  7. 踏切およびその前後の側端からそれぞれ前後に10メートル以内
  8. 高速自動車道、自動車専用道路

駐車を禁止している場所

  1. 駐車場や車庫などの自動車用の出入り口から3メートル以内
  2. 道路工事区域の側端から5メートル以内
  3. 消防用機械器具置場や消防用防火水槽の側端又はその出入り口から5メートル以内
  4. 消火栓や指定消防水利の標識および消防用防火水槽の吸水口や吸管投入孔から5メートル以内
  5. 火災報知器から1メートル以内
  6. 車両を駐車した場合に、車両右側の道路上に3.5メートル以上の余地がない場所

駐車や停車の方法に従わなければならない場合

  1. 車両を駐車する時は、道路の左側端に沿う
  2. 幅75センチ以下の路側帯、駐停車禁止路側帯(実線と破線2本)、歩行者用路側帯(実線2本)には駐停車できない
  3. 幅75センチ以上の広い路側帯は車両を入れて駐車できますが、この場合、車両の左側に75センチの余地を空ける
  4. 道路標示で駐停車の方法が指定されているときは、その方法に従う

改めて調べてみると実に細かい!!免許を取るときに習ったはずですが、こんなに細かかったかなという印象しかありませんね。これを適用するとまずほとんどの路上駐車が何かしらの違反に問われることになるようにできてます。

余談ですが、道路交通法って本当に抜け道がない!というか、違反車両を一度止めたらなんとしてでも違反にしてやる!!という感すらありますね。

さて、ここからが本題

「佐川急便の駐車違反身代わり出頭」について思う事

ここからは昔配達関係の仕事をしていた私の完全な私見になります。おそらく車を停車している時間自体は今回の佐川急便をはじめとする配達関連の仕事をしている方と変わらないと思います。それを前提にお話しすると、

配達関係の仕事では、上の駐停車について列記した内容の中でも特に赤字で表示している場所へ車を停めることは往々にしてあります。というよりも、すべての違反を避けて配達を行うことは、特に都心部においては実際不可能です。

その中で時間には追われるわ、軒数こなさないと収入にならないわ、時間指定なのに不在やなかなかチャイム鳴らしても出てこないなんてこともあるわ、もうストレスいっぱいの中で働いていると思います。

そして収入は?となると、事務所に座ってのんべんだらりと仕事している人よりも下というのが現状。その人たちと免許条件が変わるわけでもないので業務で行っていながら常に交通違反と隣り合わせ、本当に大変な仕事だと思います。

「そういうなら他の仕事にすれば??」という意見や最近話題になっている「運輸関係の賃金をあげるべき」という意見もあるのでしょうが、なかなか他の仕事も見つからないから唯一の資格である運転免許を活かしてという方も多いでしょうし、企業としては「儲ける」こと前提なのですからなかなか賃金も上がらないのが現状だと思います。

そうした中で、今回起きた身代わりに関しては、個人としてはその違反によって唯一の資格である免許が停止され職を失ってしまう可能性があったり、企業ではせっかく慣れたドライバーを失ってしまう可能性があったりするところから発生したのだと思います。

こうした背景には過剰なサービスが多大に影響していると思います。「都合のいい時間」に「都合のいい場所」に届くことが前提なのに、仰せの通りに配達したら前述したように留守だったり。そんなときは「何でおらんのじゃ!!」と吠えたくなりますね。

そしてそこで時間を取られるから次の「都合のいい時間」と「都合のいい場所」を満たすために・・・というのが常に繰り返されているのですからもう大変。

企業としても「都合のいい時間」と「都合のいい場所」、そして「都合のいいコスト」が実現されなければ死活問題なのですから、今回のような身代わりをしてでも人と会社を守りたいという気持ちは理解できます。普段大目に見ている警察もおそらく検挙のノルマなどをクリアするために都合よく厳しくなることもあるでしょうしね。

ネット通販などで買い物が便利になり、携帯電話の普及でどこでも連絡が取れるようになり・・・と時間を有効に使う手段が増えたはずなのにどんどん人間の時間に対する感覚がせこくなってきているのでは?と思います。

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