ウインドウズ8.1でも発生していた「Kernel Data Inpage Error」。ウインドウズ10にしてしばらくよかったものの再発し始めました。
Windows8.1の時にはどこを契機に発生するのか?何が要因なのかがはっきりしないままWindows10へアップグレードすることによって解決したかに見えましたが根本解決はしなかったようです。
ちなみにWin8.1で発生した際の対処は
で方法を紹介しています。内容は上がソフトの問題、下がハードの問題に対する対処方法です。
さらによく調べてみたら、「Kernel Data Inpage Error」というのは何かを起動していくプロセスの中で読み込めなかったり書き込めなかったりしたデータがあり、それが致命傷になってパソコンが動かないという現象で、いろいろなケースがあることが発覚!!私のパソコンで発生した原因と対処についてさらに詳しく紹介します。
エラー発生時は「何のエラーか?」を特定する
前述したように、一概に「Kernel Data Inpage Error」と言っても原因が1つではないようです。したがってまずは何が起こったのかを確認します。
確認するにはWindowsで発生した出来事を記録している「イベント」というツールを使用します
- スタートボタンから検索窓に「event」と入力する
- 検索結果から「イベントログの表示」をクリックする(別のページが開ききるまでに結構時間がかかりました)
- 上のような画面の中から「重大」となっている項目を探す
その「重大」という項目を右へ見ていくと、出ました!「Karnel power」。「Karnel Data」ではありませんが、発生した時刻からしてもこれに間違いありません。
そして具体的なエラー内容はIDに書かれている「41」という番号。これがエラー解決の糸口になります。
もう少し詳しく内容を書くと
- Microsoft-Windows-Kernel-Power
- EventID 41
- Task 63
- Keywords 0x8000400000000002
こんなエラーが記録されているときは以下の原因が考えられます
「Kernel Data Inpage Error」が発生する原因と対策
先ほど調べた「41」というイベントIDについて、主な原因と対処方法が
Kernel-Power event ID 41 fixes that I know of
に(英語のサイト)掲載されていました。翻訳しつつみていくと原因は
- 複数のサウンドカードを使っている場合
- Nvidia製のグラフィックスカードのドライバーの問題
- AMD FXシリーズプロセッサの問題
- 高速スタートアップの問題
- RAM(メモリー)の問題
- 電源の問題
上の3つは不明なので、ひとまず赤字で書いた下の3つについて疑ってみることにしました。
電源の問題は特に異常がないのでパス、メモリーの問題はメモリーチェックしてもエラーはないので原因ではない。とすると残りは・・・ということで、以前に書いた
ウインドウズ8.1で「kernel data inpage error」が出るときの対処
の解決方法である高速スタートアップの問題が一番疑わしいです。どうやらこれを無効にすることで改善できそうです。
高速スタートアップを無効にするには
- 「コントロールパネル」を開く
- 「電源オプション」を開く
- 左側の「電源ボタンの動作の選択」をクリック
- 下の方に「高速スタートアップを有効にする」のチェックがありますが、そのままでは操作できないので、画面上の「現在利用可能でない設定を変更します」をクリックしてから「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外す
- 「変更の保存」をクリックする
これで設定完了です。
設定が完了したら「再起動」ではなく、一旦「シャットダウン」して完全に電源が切れてから起動しなおすときちんと適用されます。
ウインドウズ8.1の時もこれでしばらくエラーが出なくなったのでまず疑ってみて間違いはないと思います。それがアップグレード時に再び有効になってしまったようです。
Windows10でもこの処置以降エラーは発生していません。また、高速スタートアップを無効にすると起動時間が大幅に長くなるというメッセージが出ますが、体感的にそこまで遅くなるという印象もありません。
「Kernel Data Inpage Error」で突然ブルースクリーンになり、カウントダウンした後に再起動・・・。再起動はいいのですが未保存のデータは???本当に困りものですね。私はすっかりこまめに保存癖がついてしまいました。
解決しないときは・・・問題が発生した時の再起動を停止する
どうしても問題が解決しないときは、荒療治ではありますが、ウインドウズがシステム保護のために行う再起動を停止します。これによって未保存のものが破棄されて勝手に再起動されてしまうというケースを回避することができるかもしれません。
- 「スタート」→「設定」→「コントロールパネル」を開き、「システム」を開く
- 左ペインの「システムの詳細設定」を開く
- 「起動と回復」の「設定」をクリックする
- システムエラー項目の「自動的に再起動」のチェックを外す
これでシステムエラー時にイベントログへは書き込まれますが、再起動はしないという設定になります。ただこの設定にしてもシステムエラーでパソコン自体がフリーズしてしまえば未保存のものをひとまず保存して・・・という行為はできなくなりますが、その手前で何かおかしい動きがあればひとまず保存しておくという予防線は敷くことができると思います。
お悩みの方は是非試してみてください。
ハードウェア(HDD)の問題に備えて
ここまではWindows10、つまりOSソフトウェアについての原因や対処方法について紹介してきましたが、何度か同様の現象に直面した経験上での話として、その後ハード面での不具合が発生することが多いです。
ハード面といってもとりわけ問題となるのがハードディスク。そもそも正常に動いていたOSが突然何かの拍子におかしくなるというのはなかなかレアケースですから、読み込めない部分がハードディスクの中に発生していると解釈すればすごく納得がいくかと思います。
私はこのエラーが発生したら、ひとまず問題を回避するようにした後、ハードディスクのクローンを取り、早めにハードディスクの入れ替えをするようにしています。そうすることで、ダメージが広がってどうにもならなくなってから困ることがなくなり、バックアップも、リカバリーもできずに途方に暮れるということは少なくなりますから、「あれ?」と思ったらすぐに実行するようにしましょう。
ちなみにハードディスクのクローン(複製)は
ハードディスククローンフリーソフト – Todo Backup Free
というツールが無料で簡単にできるのでおすすめです(無料版しか使ったことがないので有料版との違いは不明です)。
※入れ替えには新しいハードディスクとハードディスクケースが必要です。
本記事の更新履歴
更新日 | 更新内容 |
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2016年12月20日 | 記事を公開しました |
2017年10月29日 | 記事の内容の拡充と修正を行いました |
2021年 1月 3日 | ハードディスクのクローン(複製)、複製用無料ツールの紹介部分を追加しました。 |