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Google Chromeの動作を軽く(速く)する方法 -本体の設定&便利な拡張機能-

公開日:2017(平成29)年6月15日/最終更新日:

トラブル



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最初は速いなぁと感じたGoogle Chromeブラウザも使っているうちにだんだん重くなってくる感じがしませんか??

私の場合も皆さんと同じでだんだん重く感じて来て、気が付いたら起動するだけで100メガバイト以上のメモリを消費する大飯喰らいのソフトになっていました。

専門家ではないので詳しいことは分かりませんが、WindowsXPが出たときも同じような感覚だったような気がします。それ以前のOSは全部の機能を一気に読み込んで動作していたのに対してXPは必要な分だけを起動させておいて使っているうちに追加していくというイメージのOSだったので体感的に速いと感じただけで、こちらも使っているうちにだんだんと重くなっていったのを思い出しました。

Google Chromeブラウザも似たような感じのようで、最初に起動するときに速く、そしてそのあと知らない間にいろいろ動かして次の動作を速く、そしてブラウザを閉じた後もまた使う時のために・・・といった動作をしているようで、ブラウザ自体は速く動作させるための機能が充実しているものの、パソコンのメモリ自体に余裕がなければ結局はパソコン自体の動作が遅くなって元の木阿弥状態になります。

Google Chromeはこういうブラウザなのかも・・・と思って上手に使えば速い状態を維持しつつ快適に作業することができるようになります。今回はGoogle Chromeブラウザについて、私的な検証を踏まえた上で動作を速くする方法を紹介します。

実際に効果があるかをタスクマネージャーで計る

最初から関係ないことを語ってしまいます。「速くなった~」と体感することも大事だと思いますが、効果があるかどうかは数字で判断するのが一番!!ということで冒頭にこの項目を持ってきました。

使うのはWindows標準機能のタスクマネージャーです。画面下の時計などがあるところの空白な場所で右クリックすると「タスクマネージャー」というのが出てきますのでそれをクリックするだけで起動します。

Google Chromeのようなブラウザに限らず動作が速いか遅いかを推し量る目安としてメモリ使用量が一番分かりやすいですから、その数字がどう変化するかで効果を判断します。

速くなると書いてあることを全部やったところで効果がなければ単に使いにくくなるだけですからね。

・・・とここで早速開いてみると、バックグラウンドプロセスというところに「Google Chrome」という項目がたくさん並んでいますね。これはGoogle Chromeでいろいろ動作しているプログラム(本体・拡張機能・タブなど)がバラバラのソフト(ここでは簡単にソフトとしましたが正式にはプロセスと言います)として動いている証拠です。特にバグではないですから心配しないでください。

ちなみに本当??と思う方は次の方法で確認してください

ChromeのタスクマネージャーとWindowsのタスクマネージャー

同じ名称なので混乱しそうですが、ブラウザであるChromeにもタスクマネージャーというのがあります。メニュー(画面右上の三本線)から「その他のツール」→「タスクマネージャー」を開いてください。

ここにはGoogle Chromeで使っているタスク(プロセス)の一覧が表示されます。左に縦線のあるものは一緒に動いているので「1」として数え、全部のプロセスの合計+Google Chromeのタスクマネージャーの1を足してください。

例えばプロセスが10だったら1を足して11という感じ(決して馬鹿にはしてません・・・)

その数を覚えて再びWindowsのタスクマネージャーの「バックグラウンドプロセス」へ行き、数を比較してください

・・・ね!!同じですよね?

Windowsのタスクマネージャーで!と書きながら、実はどちらで見ても一緒ということなんです。

前置きが長くなってしまいましたが、私が実際にやってみたGoogle Chromeの動作を速くする方法と検証結果を紹介します。

パソコンに合ったバージョンを使う

Google Chromeもパソコンの性能に合わせて32bit版と64bit版の2種類があります。

簡単に何が違うかというと、一度に運べる荷物の数に違いがあります。32bit版はトラックに一度に積める荷物の数が32個、64bit版は64個だとします。

そしてパソコンの性能自体が64bitなのに中で動くソフトが32bitだったらどうなるのか・・・

せっかく64個の荷物が運べるトラックなのに32個しか積まずに荷物を運んでいることになりますね。データは行ったり来たりしますから行きと帰りで運べる量の1/4しか使っていないことになります。

これはもったいない!!ということでもしも64bitパソコンを使っているなら適したバージョンのChromeを使いましょう。

確認は簡単!!Chromeは自動でバージョンチェックをしてくれる便利機能があります。手順は

  1. 画面右上の「三」線マークをクリック
  2. ヘルプの中の「Google Chromeについて」をクリック

たったこれだけです。自動で一番適したバージョンのGoogle Chromeへアップデートしてくれます。32bitから64bit版へアップデートすると一度に運べる荷物の数が行きと帰りで理論上4倍になりますから、メモリの使用量とは関係なく速くなります。

実際に私も64bitパソコンなのに昔から使っている32bit版を使っていました。このアップデートで体感的には速くなったと感じられました。

たくさん動作しているバックグラウンド動作を停止する

 私の場合はこれが一番効果がありました。これを行っただけで100メガバイトを超えていたメモリ使用量が60メガバイト前後になり大幅に改善できました。

前述したように、Chromeはブラウザを閉じた後でも次のために・・・といろいろな動作を見えないところでしています。これ自体はブラウザにとってはいい動作なのですが、パソコン自体に余裕がない場合には無意味であったり他の作業を遅らせる要因にもなります。

ブラウザの設定でこの「バックグラウンド動作」を停止できます。手順は

  1. メニューから「設定」をクリックします
  2. 画面一番下の「詳細設定」をクリックします
  3. 画面下の方の「Google Chromeを閉じた際にバックグラウンドアプリの処理を続ける」のチェックを外す

これだけです。この設定により、ブラウザを閉じた後で動作するものが減りますからパソコン自体の速度改善を図ることができます。

この作業での状態変化はWindowsのタスクマネージャーでしか確認できませんから、その数値とにらめっこしながら検証するといいと思います。

ブラウザを再起動する

結局これ??と思われるかもしれませんね。でも実際に効果は絶大でした。タブをいろいろ開いて作業していると重くなってくるのは前述したようにタブごとにプロセスが動くから、つまりタブの分だけメモリを使っているということなんですね。

で、タブを閉じたから開く前の状態に戻るかというとどうやらそうでもないようなんです。恐らく問題は履歴とCookieと言われる一時ファイル。閲覧履歴を元にいつでも元に戻せるようにバックグラウンドで動いているんですね。そのせい?でタブを閉じても完全には元に戻らないんです。

これをクリアするにはブラウザの再起動が一番!!という訳です。動かしている中で履歴やCookieを削除してもやっぱり元には戻らないようですので再起動が一番のようです。

ちなみに私の場合は開いてすぐの状態では56メガバイトだった本体の使用量がタブを開くたびにぐんぐん上昇して86メガに・・・、追加で開いたタブを閉じましたがほとんど減ることはありませんでした。この状態で履歴やCookieを削除してもやっぱり変わらず、で、一旦ブラウザ自体を閉じて開き直したら・・・見事56メガに戻りました。

履歴やCookieの削除

実際に動作が軽くなるか?となると少々疑問が残りました。ただ、Chromeでは閲覧履歴やCookieについては削除するまでの間、キャッシュのデータについては期間満了まで自動で削除されることはありませんので、これらのデータが多い方は効果的かもしれません。

恐らく話ですが、これらのデータはGoogleの提供しているコンテンツ連動型広告である「Adsense」の広告を表示するネタの上位にあるのでこれらを削除することは推奨していないのだと思います。

他の人に自分の履歴を見られたくない方は削除をおすすめしますが、Cookieのデータについてはパソコンが起動している間、一度閉じた会員サイトなどへのアクセス時にログインなしで使えるようになる便利機能でもありますから、いちいちログインするのが面倒という方は削除しないほうがいいでしょう。

またキャッシュを削除するとインターネット上で見たことのあるページを再表示する際に遅くなることがありますから、こちらも痛しかゆしな感じですね。

それから履歴を削除すると、Chromeの標準で新しいタブを開いたときに表示される「履歴のサムネイル」が表示されなくなりますからこちらを便利に感じている方にはおすすめしません。

ブラウザを閉じる度にこれらのデータを削除できる「Click&Clean」という拡張機能がありますので興味のある方は使うといいと思います。有効化したら拡張機能名の下にあるオプションから「Option」を開き、「Chromeが閉じるとき個人データを削除」にチェックを入れれば自動で削除されます(Cookieは削除しないようにすることも可能です)。
※この拡張機能を使うとどの位の履歴があるのかが画面右上に数字で表示できるようになります。あまり気にならないとは思いますが、これを見ていると、履歴などのクリアが行われるのはChromeが閉じるときではなく次回起動したときのようです。

拡張機能を停止する

基本中の基本です。拡張機能はブラウザを立ち上げたときに同時に動作します。不要なものを減らすことで使用するメモリ量が減るので当然速くなります。

が、拡張機能にもいろいろあって、停止するだけで効果が数字にも体感にも感じられるものもあれば、全く関係ないものもあります。私はあまり拡張機能を使わないのですが、数少ない拡張機能を停止して確認したところ数字上ではあまり効果はありませんでした。

あまりにもたくさんの拡張機能を使っている場合は効果的だと思います

動作を速くする拡張機能は眉唾ものかも・・・

メモリを開放したり、動作自体を速くしたり・・・といった拡張機能がたくさん出ていますが、個人的にはメモリの開放はブラウザを開き直せば済むことですし、動作改善系のものはそれ自体が常駐するので結局メモリに余裕がなければ遅くなると思いますので、パソコンの性能によって実感できるかどうかはまちまちだと思います。

まとめ

いつになくダラダラとしてしまったので最後にまとめをしておきます。あくまでも私の環境での話ですから実際にやって検証してみてくださいね。

  1. パソコンに合ったバージョンを使う・・・効果大
  2. たくさん動作しているバックグラウンド動作を停止する・・・効果大
  3. ブラウザを再起動する・・・効果大
  4. 履歴やCookieの削除・・・場合により効果あり
  5. 拡張機能を停止する・・・あまり効果なし
  6. 動作を速くする拡張機能を使う・・・効果なし