駐車場に駐車しておいた車に乗り込んでいざ発進!!と思った矢先にとてもびっくりする誤発進。前進で駐車したから後退で、後退で駐車したから前進でと頭では分かっていてもなぜかギアは逆にというのが誤発進の原因、これ以外に発生する原因はありません。
最近ではこの誤発進を防止する技術が自動ブレーキとともに新車種には続々と導入されるようになりました。自動車メーカーの人間ではないので仕組み自体は想像ですが、恐らくスピードゼロでギアを切り替えたときに障害物との距離を計測して、近かったら進まない&アラートを鳴らすという機能かと思われます。
が、いくら技術が進歩しても街中を走っているすべての車でこの機能が働くようになるまでにはひょっとすると数十年かかるでしょうし、最新の自動車で誤発進防止機能のお世話になることが多い人が機能のない自動車の運転をしたら・・・ちょっと恐ろしい感じがします。
誤発進がどうしたら起こるのかは冒頭に書いた通りです。では日常自動車を運転するときにどうしたら誤発進を防止できるのかを2つ紹介します。
誤発進対策① いつも同じ方向で駐車する
誤発進が起こるケースとしては、「いつもは必ずバック駐車してるのに、今日はたまたま前進駐車した」といったようなイレギュラーな状況での発生が多いはず。駐車場の入り口からまっすぐ前進して停められるような駐車場所を見つけたらついついやってしまいそうですし、よく事故報道のあるコンビニの駐車場などでは出入りが多いため周りに気を遣ってさっさと前進駐車する人も多いと思います。
実はこのイレギュラーが発生の第一原因なのです。必ず前進で駐車するという方は出るときに困ることが多いので割合として少ないと思いますが、自分の運転で駐車するときは前進なのか後退なのかを決めておき、絶対に不可能という場合を除いて必ずその方法で駐車するようにすることで誤発進による事故のほとんどは防げると思います。
いつもは後退で駐車するのにたまたま前進で駐車した後、駐車場から出るときのギアは真逆になります。ここでちょっと気を付ければ防げるものの、いつもの出発時の癖で後退に入れるつもりが前進ギアで発進し、事故が起こるのです。
駐車するときのわずかな時間なんて事故を起こすことによる迷惑に比べれば微々たるものですし、後続の車が気になる時は駐車スペースの前で可能な限り左によってハザードを出し、後続車をやり過ごせば済むことですから自分の運転の癖(習慣)をできるだけ守るようにしましょう。
誤発進対策② 発進時は常に「クリープ現象」を使う
私は駐車場からの発進時、まずはクリープ現象である程度進んでからアクセルを踏むようにしています(恐らくそういう方が多いと思います)。中にはいきなりブーーンとアクセルを踏んで駐車場から発進する人がいて、乗せてもらったときには違和感というか恐怖を感じることがあります。
今ではほとんどの車がAT(オートマチック)車。ギアを入れてブレーキから足を離すと極端な傾斜地でなければ少なからず車は進みます。車の進み方は車によって異なりますが、進むことに違いはありません。これをクリープ現象といいます。
これを使って駐車場から発進する人はもし間違ってギアを入れてしまっても「ん?進むはずが進まない、おかしい・・」と感じるはずです。逆に直ぐにアクセルを踏んで発進する人は全く気付かない感覚です。
この癖が誤発進するかどうかに大きく影響します。今日自動車を車庫や駐車場から出すとき、意識的にどちらの方法で発進しているかを見てみてください。クリープ現象で発進している方はそのまま継続、アクセルを踏んで発進する方は意識的にクリープ現象で発進するようにしばらく心がけることで癖を直すことができ、誤発進を防止する手助けになります。
どうでしたか?簡単な2つのことをちょっと注意するだけで誤発進による事故はかなり防げると思いますので自分の運転の確認と癖をちょっと確認してみてくださいね。