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勝手に連打されるノートパソコンのキーボードを無効化して外付けに変更する手順と方法

公開日:2018(平成30)年7月26日/最終更新日:

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Knowledge Base トラブル 対処



ノートパソコンは、キーボード、本体、モニタが一体になっていて気軽に持ち運べるのが便利なところ。

ただ、それぞれの部品は消耗品なので、ノートパソコン、デスクトップパソコンといった種類に関わらず、特に毎日頻繁に使うキーボード部分は壊れることが多いです。

そして一体となっているノートパソコンのキーボードが壊れ、特定のキーが勝手に連打されるようになってしまったら..もう買い替えしかないのでしょうか?

いや、違います。我が家で私が使っているノートパソコンは外付けに完全移行して今でも元気に活躍しています。

キーボードだけダメなのに買い替えなんてもったいないです!SDGsにも反します(笑)。

そこで本ページではノートパソコンの内臓キーボードを無効にし、デスクトップ用のキーボード(外付けキーボード)へ変更したときの手順を、私の経験を交えて紹介します。

一度本ページの方法で使えるようになっても、Windows10の定期更新で設定がクリアされ、再び同じ現象になるのを何度か体験しましたので、このページを他のパソコンやスマホなどでブックマークしておき、いつでも見られるようにしておくことをおすすめします。

ノートパソコンのキーボードが壊れた経緯

ここはしょーもない時間を勿忘草的に書いているだけですので読み飛ばして次項へ進んでいただいて結構です(笑)。

その日は突然やってくる・・・というのはこのことをいうのでしょうね。ノートパソコンのキーボードがおかしなことになりました。

症状は「h」キーが連打されてしまうこと。何かのキーを押すと(1つ1つ調べたらいくつかのキー限定)次に自動でhキーが押された状態になり「hhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhh」と永遠に入力されていく・・・ホラー映画見てるみたいでした。

兆候は昨夜からありました。

私はカナ入力なので、「h」キーは「く」キー。何となく文字を打ってると時折「く」って入るから何だろう??と思っていました。まあ時が経てば直るだろうなんて機械に対してしてはならない希望を抱きつつ電源を切りました。

そして翌日いつものようにパワーオン!!

あれ?勝手にパスワード入力画面が・・・あれ?勝手にパスワードに何か文字がどんどん入っていってる・・・そうです。「h」キーが押しっぱなしの状態になっているんです。

パソコンを使う以前にログインもできない症状。さすがに青くなりました。

デスクトップパソコンならキーボード替えてはい終了!ですが、ノートパソコンではそうはいきません。

ただ、キーボード以外は問題なく動いているPC、これで買い替えるなんてもったいない!

そこでいろいろと試行錯誤しながら、ログイン問題を一旦解決し、外付けキーボードを追加してきちんと使えるようになったので、同じことで困っている方の一助になればと本ページを公開した次第です。

ノートパソコンのキーボードを無効にして外付けに変更する手順

外付けのキーボードを用意する

何はともあれ、ノートパソコンのキーボードはもう使えないので、最終的にはノートPCのキーボードを無効にして、デスクトップPC用のキーボードを使用することになります。

こだわりがなければ近所の電気店で入手できますし、家にデスクトップPCがあればひとまずそれを使ってみるのもいいですし、通販で購入するのも手かも知れません。

どの段階で入手したキーボードを接続しても問題はありませんが、後述するノートPC側のキーボードを無効にしない限り、ノートPCのキー連打は続いてしまいますから、問題は根本解消しません

キーボードの連打を止めてなんとかログインする方法

まずは何とかログインしないことには何も始まりません。でも、どんどん自動でキーが叩かれてしまうので、正確なパスワードを入力なんてできません。

この問題は以下の方法で一旦解決できました。

一度ノートパソコンのキーボードの「Ctrl」を押します(一旦連打は止まります)。

「Ctrl」から手を離すと(いろいろなきっかけがあるようです)、目のようなマークが入力窓に表示されるので、これをマウスで左クリックしたままにします。

今表示されている文字を消し、正しいパスワードを入力したら、「Enter」キーを押します(マウスポインタを右にずらして素早くクリックしなおすことでもOKでしょう)。

一連の操作をまとめると、以下のような流れです。

  1. 「Ctrl」で連打を止める
  2. 入力窓にある目のようなマーク(パスワードを可視にするボタン)をクリックしっぱなしにする
  3. 自動で叩かれてしまった文字を「BackSpace」で消し、正しいパスワードを入力する
  4. 「Enter」キーを押してログインする

この手順は「これ!」という方法が見つかりにくいので、上記4個のアクションをどうやったらできるかを1つ1つ試していくより方法がありません。

ただログインはできたものの、問題が解決したわけではありません。

ひとまずログインできただけで、裏ではキーボードの連打が続いています(私の場合はファイル・フォルダの選択がどんどん移っていくみたいな状態になりました)。

これを解消するための方法を以下に紹介します。

本体のキーボードを無効にする方法

ノートパソコンのキーボードが有効な限り、特定のキー(私の場合は「h」キー)は連打状態のままですから、以下の手順でノートパソコン本体のキーボードを無効にましょう。

キーボードの無効化方法は大きく2つ

ノートパソコンの本体キーボードを無効にするには以下の2つの方法があります。

  1. BIOS(Windowsが立ち上がる前)で停止する
  2. Windowsのレジストリキーの値を変更して停止する

どちらの方法も、基本的には先人の書かれたノートパソコンのキーボードを無効化して外付けキーボードを使う方法を参考にされるといいでしょう。

私のPCではBIOSに項目がなかったのでレジストリで制御する方法で停止しました。

レジストリの変更方法については後述する「レジストリの変更でノートパソコンの本体キーボードを無効にする手順」で詳しく紹介します。

ちなみに富士通製の私のパソコンのキーは「3」→「4」への変更で参考ページとはちょっと異なりました。メーカー・機種によって違いがあるのでしょう。

また、キーが見つからないときは「HKEY_LOCAL_MACHINE→SYSTEM→CurrentControlSet→Services→i8042prt」を開き「Start」をダブルクリックして「修正」を選択し、3を4に変更するといいようです。

変更後はパソコンを必ず再起動しましょう。

レジストリの変更でノートパソコンの本体キーボードを無効にする手順

レジストリを変更することでWindowsが正常に起動・動作しなくなる可能性がありますので、慎重かつ自己責任で対処するようにしてください。

ここからは、私のノートパソコンと同様にレジストリの値変更が必要な方で、レジストリの変更ってやったことないし、なんだか怖い・・という方のために図入りで解説します。

以下の手順で進めてください。

1.レジストリエディタを開きます

画面左下のスタートボタンを「右クリック」して「ファイル名を指定して実行」をクリックします。

出てきた窓に「regedit.exe」と入力して「OK」をクリックします

この段階で既に「regedit.exe」という文字すら入力できない状態の時は「キーボードから何も入力できず「regedit.exe」と入力するのも困難な時は」をご覧ください

2.「regedit.exe」が開いたらキーを探します

まずは「HKEY_LOCAL_MACHINE」の左にある「>」マークをクリックします

勝手に連打されるノートパソコンのキーボードを無効化して外付けに変更する手順と方法|Knowledge Base

同じ要領で「SYSTEM」「CurrentControlSet」「Services」「i8042prt」と開いていき、右側画面にある「start」をダブルクリックします。

勝手に連打されるノートパソコンのキーボードを無効化して外付けに変更する手順と方法|Knowledge Base

3.値を変更します

勝手に連打されるノートパソコンのキーボードを無効化して外付けに変更する手順と方法|Knowledge Base

下のような画面になるので「3」を「4」に変更します

編集したら「OK」をクリックして、パソコンを再起動しましょう

「OK」をクリックしても画面が閉じない場合(保存されない場合)は、キーボードの「Enter」キーを押せば保存されます

4.パソコンの再起動

レジストリキーの変更が終わったら、一度再起動しましょう。

まだ外付けキーボードを接続していないようでしたら、この段階で必ず接続しておきましょう。

電源を入れてからWindowsが起動して、先ほどのレジストリの値が処理される段階までは数回キーボードが叩かれる音がして、その後音がなくなり、ノートパソコンのキーボードは何を押しても無反応になり、外付けキーボードから入力できるようになっているはずです。

もしもまだ自動でキーが叩かれてしまうようでしたら、BIOSの設定やレジストリの値の設定が間違っていると思われますので、こちらを参照いただくか、もう一度確認してください

キーボードから何も入力できず「regedit.exe」と入力するのも困難な時は

最初のパスワード入力と同じように、特定のキーが連打されて、「regedit.exe」と入力することもできない場合は以下のようにして、「regedit.exe」を開きます。

この作業をしている間はキーボードの「Ctrl」キーを押しっぱなしにしてください

1.デスクトップにある「PC」というアイコンをダブルクリックします

「PC」がない場合は、画面左下のウインドウズマークを右クリックし「エクスプローラー」を左クリックし、出てきた画面左側にある「PC」を左クリックします

2.Windows10がある場所を開きます(通常はローカル(C)のWindowsというフォルダになります)

3.画面をスクロールしていくと「regedit.exe」がありますのでダブルクリックして開きます

勝手に連打されるノートパソコンのキーボードを無効化して外付けに変更する手順と方法|Knowledge Base

レジストリを変更して再起動したのに解消されないときは

レジストリを変更して再起動するも・・・やっぱり止まらない。何で??というときは以下の作業で解消されるかと思います(私の場合はこの作業も必要でした)。

レジストリで無効にしてもデバイス自体が認識されて生きているとレジストリでいくら停止!としても完全に無効にならず、もう1つ追加で対応が必要です。

通常レジストリで本体のキーボードを停止するとデバイスマネージャーのキーボードの欄(ノートパソコン本体の欄)が下図のように△マークになります(つまり内臓キーボードが無効になります)。

勝手に連打されるノートパソコンのキーボードを無効化して外付けに変更する手順と方法|Knowledge Base

この欄が△になっていないときは、無効にするために思い切ってドライバを削除してパソコンを再起動することで、デバイスが無効になります。△マークもきちんと表示されるようになり、本体のキーボードは完全に無効になります。

環境によると思いますので、デバイスの削除を行うかどうかの判断は自己責任でお願いします。


以上、長々と説明しましたがノートパソコンの本体キーボードで特定のキーが連打されてしまうようになってしまった時は

  • USB外付けキーボードを付ける(多分不具合が出た方はこの状態になっているのでは?)
  • 何とかログインする
  • 本体キーボードを無効にする

を何とか行うというのがポイントとなります。

なお、この措置をしても電源入れた直後にはキーボードの連打音がします。これは電源投入からレジストリの情報が読み込まれて本体のキーボードが無効になるまでの間に発生するものですので、BIOS(Windows起動前)で止めれない以上は仕方ないと割り切りましょう。

2018年8月11日 追記

やはり安いキーボードは・・・キー入力時の音が大きいですね。個人的にはメカニカル?な感じで好きなんですけど家族からは不評です。特に寝ているそばで記事書いてると「うるさーーーい」的な感じで「もうちょっと静かに・・・」と言われます。そんなこと言われたってって感じですけど、やはりキーボードは静音設計のものがいいかも知れませんね。

キーボードには大きく分けて比較的安価な「メンブレン式」のものと、ノートPCなどでよく使われている「パンタグラフ式」の2つがあり、前者はキーボードのストロークが大きく(深く押し込んで入力する)、後者は薄いという特徴があります。

ただキー入力音に関してはどちらも似たような感じですから、フォルムの違いと言っていいと思います。

まあ店頭でキー入力してみて・・・というのも周囲の音がうるさくて分からないですし、静音設計と書いてあっても実は・・・ということもあるでしょうから、買ってみてどうか?というのが悩ましいところですね。

更新日更新内容
2018年 7月26日本ページを公開しました
2021年 3月12日画像を入れるなど、より分かりやすくなるよう内容を修正。
ログイン後「regedit.exe」が開けない場合の対処方法を追加しました。
2022年 7月26日文章や手順についてより詳しく、より分かりやすくなるよう修正しました。