韓国の歴史ドラマでイ・ビョンフン監督のものは面白いですね
と言っても私が知っているのは「宮廷女官チャングムの誓い」と「トンイ」ぐらいですが。
チャングムはチャングムで女官と医女という2つの人生を貫くドラマ。
トンイは韓国の歴史上で階級の低い女性が王様に見初められてどんどん朝廷の中に入り活躍していく様子を描いた作品。
以前イ・ビョンフン監督の特番をテレビで見た時に言っていた「歴史で有名な人ではなく、陰で支えた人物をわざわざ描く?」スタイルにはまっています。
実際トンイなんて歴史上では多分王様の妾の一人だと思うので参考になる文献なんて存在しないし、こんな女性がいたのかすら忘れられてしまっているかも・・・ドラマなのでどこまで本当なのかは分かりませんが・・・。
でも生き様というか、考えていることというか、とにかく大好きなドラマです。
前に一回見ていますが、何回見ても面白いです。特に前回見たときは5話目位まで(トンイの幼少期まで)を見ていなかったので、前後のつながりが解らず見ていましたが、再放送されたので、最初から見たら・・・「なるほど!!」という最初と最後のほうのつながりがすごい(まだ見てない方ごめんなさい)。前半数話の内容が後半数話の内容としてリバイバルされてくるので、最初を見逃した方は是非もう一度見てほしいです。すーっと内容が入ってきます。
でも、何回見ても「トンイ」と「チョンスにいさん(チャ・チョンス)」の関係がいまいち解らない・・・実際の兄弟ではないのになぜ「にいさん」なのか・・・。
また、これはネタばらしになってしまうかもしれませんが、チャン・オクチョン(ヒビン)も実際にはオクチョンが悪いわけではなく、最初から政治に使われていた・・・途中から見るとオクチョンは極悪人みたいに感じるのですが、最初から漏らさず見ると「かわいそうな人」となるからすごく不思議なドラマでした。
50話超の対策ドラマですが、見て損は絶対にないと思います。
何回目かの再放送ですっかり「トンイ」にはまっています。
ついでに当時の身分階級について調べてみました。それほど歴史に詳しくないので参考程度に・・・
階級は4つに分かれていて、上流階級から
両班(ヤンバン)
官僚になることができる上流家系
中人(チュンイン)
両班の使用人になったりするなど雑用を行う階級
常民
いわゆる農民階級
最初のうちの王妃様は職を解かれた後、農業してたから多分この階級なのではないかと思います。
---ここまでを「良民」と呼ぶらしい---
賤民
賤民の中でも良民に戻ることのできる「奴婢(ぬひ)」と賤民から上には行けない「白丁(ペクチョン)」に分かれていて、トンイはこの中の奴婢だったから辛うじて宮中に入れたのではないかと思われます。
奴婢にもいろいろあるようで、国が所有する公奴婢と個人が所有する私奴婢にわかれ、市場で売買などが行われた。賤民は八賤、七賤とも言われ、白丁以外には、僧侶、巫堂(ムーダン)、妓生(キーセン)などが含まれます。
たびたび出てくるソリさんは妓生(キーセン)だから、トンイと同じ賤民なんですね。
また、チャン・オクチョン(ヒビン様)の家族も賤民からのし上がったようなので、よっぽど無理して階級を上げる必要があったからいろんなことしてしまったのでしょうね。
賤民は居住や職業、結婚などに様々な制約が加えられていたようで、よっぽど窮屈な生活を送っていたようです。
また分ったことがあったら加筆します