ウェブサイトなどの紹介をする際スクリーンショット(サイト画像)を掲載することがありますが、WordPressの投稿や固定ページへスクリーンショットを挿入する場合、通常は
- パソコンでスクリーンショットを撮る(Windowsの場合表示して「alt」+「print screen」)
- ペイントソフトなどへ貼りつけて希望の大きさに切り取るなどの加工をする
- 投稿編集画面でメディア追加からファイルをアップロードして挿入
という段取になります。こうしたページをいくつも作っていると作業が煩雑でついつい面倒になりますし、サイトがリニューアルされたときに更新するのも大変です。こうした面倒な作業を解消できるのが「Browser Shots」プラグインです。
【Browser Screenshots】プラグインの用途や機能
- サイトやページのスクリーンショットをショートコードで挿入
- スクリーンショットは不定期更新(これについては後述)
- ショートコードにパラメータを加えることで幅や高さなどの調整が可能
- 大抵のサイトは画像を自動で縮小し、体裁よく表示してくれる
※当サイトの環境ではレスポンシブ表示でもきちんと縮小されました
本ページを最後に編集したときの環境・バージョンなど
プラグインは製作者によって日々更新されていくため、この紹介記事が最新バージョンのものであるとは限りません。参考までに本記事の最終更新日時点におけるテスト環境、プラグインバージョン、プラグイン導入時の留意点などを記載しておきます。
プラグインを使用(試用)したテスト環境・公式ページなど
この紹介記事作成にあたって、試用(テスト)を行った環境、本記事で紹介するプラグインバージョン、現在配布されている最新バージョン、公式ページのリンク等は以下の通りです。
- テストサーバー:カラフルボックス
- WordPressのバージョン:5.8.1
- PHPのバージョン:7.4.15(8.0でも動作しました)
- テーマ:HABONE(オリジナルテーマ)
- プラグインのバージョン:本記事で紹介しているバージョン 1.7.6/最新バージョン 1.7.7
- 公式サイト(wordpress.org上):https://wordpress.org/plugins/browser-shots/
- 公式サイト(作者サイト):
本記事を参考にWordPressサイトへプラグインの導入を検討される方へ
WordPressは古くから無料で配布されているサイト作成ツール(CMS)で、随時改良が加えられており、さまざまなバージョンが存在します。
さらにWordPressを動かすためのプログラムであるPHP、サイトのデータを保存しておくためのデータベースについても様々なバージョンがあります。
そしてWordPress本体同様にプラグインについてもさまざまなバージョンが存在します。
本記事を参考にプラグインの導入をお考えの方は、以下に留意の上でインストールするようにしてください。
- テスト環境での動作に基づいた紹介記事ですので、すべての環境で正常に動作するかどうかは不明です
※本記事の内容についてはページ内に記載しているプラグインバージョンのものになります。現在のバージョンと異なる場合、機能や日本語対応の状況などが異なる場合があります。
※また、テスト環境、テストしたプラグインバージョン等の表示が本文内にない場合、ページタイトル下にある最終更新日当時の情報となりますので、現在のバージョンでは全く違う機能となっているかも知れません。 - プラグインに無料版と有料版(Pro版)がある場合、特に記載がなければ無料版の情報のみを紹介しています
- このページでプラグインを使用する際に必要なショートコードやコードなどは、コピーして使用することができますが、環境によっては記号などが文字化けすることがあります。コピーしたのに動作しない場合は特に「”」「’」などの記号を入力し直してみてください。
- プラグイン本体の動作不具合や質問などは公式サイトのフォーラムなどで行ってください(ここでは質問にお答えすることはできません)
【Browser Screenshots】プラグインの設定画面や表示画面の日本語化と翻訳
【Browser Screenshots】プラグインは設定項目が少ないため特に翻訳しなくても設定できると思います。
【Browser Screenshots】プラグインのインストールと設定方法
インストール方法
インストールはプラグインの新規追加でプラグイン名を入力して検索してインストールするか、WordPressのプラグイン公式配布ページからダウンロード後、管理画面からアップロードインストールしてください(プラグインの公式ページは本ページ内記載のリンクをクリック、もしくは、WordPress公式サイトで検索してください)。
WordPressを使い始めて間もない方(初心者の方)は、より詳細なプラグインのインストール手順や、インストール時に起こる問題などへの対処方法をまとめた【WordPress】プラグインのインストール&追加方法とエラー対処の方法も併せてご覧ください。
基本的な設定方法と使用方法
設定項目はありません
ショートコードによる挿入と、プラグイン独自ブロックでの挿入ができます
ショートコードで挿入する方法
スクリーンショットを入れたい場所で以下のショートコードを挿入します
[browser-shot url="スクリーンショットを取得するサイトのURL"]
以下の様々なパラメーターを追加することで調整ができます
- width = “画像の幅”
- height = “画像の高さ”
- alt = “画像が表示できないときの代替文字”
- link = “リンク先のアドレス” 画像とリンクアドレスが異なる場合に追加
- target = “blank” 別ウインドウで表示
- class – スクリーンショットにラッパークラスを指定
このページのトップ画像はこのプラグインを使ってスクリーンショットを生成していますが閲覧いただいた時にはプラグインを使用していないこともありますのでご了承ください
ブロックで挿入する方法
通常のブロックと同様にブロック一覧(プラグインを有効化した順によると思いますが、一番下の方)にBrowser Shotsというブロックが追加されますので選択して追加します。
ブロックを選択して、右サイドバー(ブロックエディタ標準の詳細設定画面)を開くと、以下のような設定ができるようになっています(設定項目的には画像ブロックと同じような感じです)。
- alt属性・・・スクリーンショットが表示できないときの代替テキストです
- 画像サイズ・・・スクリーンショットのサイズです
- リンクの設定・・・リンクのURL、開き方、nofollow属性の追加などができます
使用する際の注意点
スクリーンショットコンテンツを挿入して投稿などの「公開」や「更新」をし、最初にページ表示をした時にスクリーンショットが作られますので表示に時間がかかることがあります。
また、生成されるスクリーンショットは「wordpress.com」の「mshots」というapiプログラムを使用して作られていますので
- 「mshots」apiが使用不可になった場合にはスクリーンショットが生成できなくなる
- 一応画像は更新されるものの更新頻度は「mshots」apiとcron(WordPressの自動更新実行ファイル)のタイミングに委ねられるため不定期になる(一応24時間置きと公式サイトには記載されていますが不明です)
- 画像ファイルをサーバーに保存しないため容量の負担は少ない反面、スクリーンショットを含んだページを表示する度に「wordpress.com」の「mshots」apiとのやりとりが発生するので表示速度が遅くなるときがある
- サイトURLはそのままで内容が全く違うものになってもそのままのスクリーンショットが表示される
など不具合や不都合が起こることがあります
複数のスクリーンショットを1つの投稿や固定ページへ挿入することもできますが、サーバーに処理の負担がかかったり、ページの表示速度が極端に遅くなったりする可能性があります
【Browser Screenshots】プラグインの便利な使い方・カスタマイズ方法など
このプラグインをより便利に使うカスタマイズ技、テストサイトで使用した結果や感想、WordPressのプラグイン公式配布ページには書かれていない情報、発見した不具合などを紹介します。
ちょっと装飾を加える方法(PHPコードとして挿入する場合)
プラグイン標準のclassを使って表示に装飾や設定を行うCSSを2つ紹介します
スクリーンショットを中央揃えにする
/* browser-shotのスクリーンショットを中央に */
.browser-shot {
text-align:center;
}
スクリーンショットの周りにボーダー(線)を表示
/* browser-shotのスクリーンショットの周りにボーダーを表示 */
.browser-shot img {
border: 1px solid #000000!important;
}
ちょっとしたことですが、特にサイトの背景画像とスクリーンショットの背景画像が一緒の場合何となくボーッとした画像になっていまいますから、ボーダーを表示することで見栄えはよくなると思います。
nofollow属性の追加方法
このプラグインを使ってスクリーンショットを取得すると通常は検索エンジンクローラーがリンク先を辿らないようにする「nofollow」属性が付与されません。nofollow属性を付加することでどれほどのSEO効果があるかは不明ですが、単純にスクリーンショットだけを取得して表示するのにリンク先をクロールしてもらう必要はないと思います。そんなときは「rel=”nofollow”」を通常のリンクのように挿入するのですが、browser-shotのパラメーターにないため、ショートコード中に挿入しても機能しません。
「nofollow」属性を付加するには、「プラグイン編集」でbrowser-shotを選択し、ソース中ほどにある
<div class="browser-shot <?php echo esc_attr( $class ); ?>"><a href="<?php echo esc_url( $link ); ?>" <?php echo esc_html( $target ); ?> rel="nofollow"><img src="<?php echo esc_url( $image_uri ); ?>" alt="<?php echo esc_attr( $alt ); ?>" width="<?php echo intval( $width ); ?>" height="<?php echo intval( $height ); ?>" class="<?php echo esc_attr( $image_class ); ?>" /></a></div>
の中の記述を編集します。
変更前
<a href="<?php echo esc_url( $link ); ?>" <?php echo esc_html( $target ); ?>>
変更後
<a href="<?php echo esc_url( $link ); ?>" <?php echo esc_html( $target ); ?> rel="nofollow">
このページの更新履歴
更新日 | 更新内容 |
---|---|
2016年 7月13日 | 記事公開しました |
2017年10月29日 | デザインのカスタマイズ方法を追加しました |
2021年10月16日 | バージョン1.7.6に対応する記事へ更新しました |