WordPressで同じテーマを使って複数のサイトを作るとき、カスタマイザーの設定を移行できたら便利なのにと感じたことはありませんか?
テーマファイルそのものへ追加した、functions.phpの内容やCSSの内容はそのままコピーすれば済む話なので手間はないですが、「外観」→「カスタマイズ」メニューから行ったテーマの変更は、データベース内へ保管されるため、複数のサイトで同じカスタマイズ内容のものを使いたい場合、基本的には同じテーマをインストールして、カスタマイザー内容を見比べながら手動で設定していく必要があります。
設定が少なければそれでもいいものの、ちょっと面倒ですよね?
今回紹介する「Customizer Export/Import」はこのカスタマイザー設定の移行が劇的に簡単になるプラグインで、パソコンに保存(エクスポート)したり、WordPressサイトに適用(インポート)したりできて大変便利です。
移行の際だけでなく、万が一サイトに何かあって再インストールする必要があった場合でも、エクスポートしたデータが残っていれば、手動でテーマ設定をし直すという手間が省くことができます。
【Customizer Export/Import】プラグインの用途や機能
- テーマのカスタマイザー設定をエクスポートできる
- テーマのカスタマイザー設定をインポートできる
複数のショップやサイトを同じデザインで運営したい、ローカルで作成したWordPressテーマのカスタマイザー設定をそのまま使いたいといった場合に使えるプラグインです。
本ページを最後に編集したときの環境・バージョンなど
プラグインは製作者によって日々更新されていくため、この紹介記事が最新バージョンのものであるとは限りません。参考までに本記事の最終更新日時点におけるテスト環境、プラグインバージョン、プラグイン導入時の留意点などを記載しておきます。
プラグインを使用(試用)したテスト環境・公式ページなど
この紹介記事作成にあたって、試用(テスト)を行った環境、本記事で紹介するプラグインバージョン、現在配布されている最新バージョン、公式ページのリンク等は以下の通りです。
- テストサーバー:カラフルボックス
- WordPressのバージョン:5.8.1
- PHPのバージョン:7.4.15
- テーマ:HABONE(オリジナルテーマ)
- プラグインのバージョン:本記事で紹介しているバージョン 0.9.2/最新バージョン 0.9.7.3
- 公式サイト(wordpress.org上):https://wordpress.org/plugins/customizer-export-import/
- 公式サイト(作者サイト):
本記事を参考にWordPressサイトへプラグインの導入を検討される方へ
WordPressは古くから無料で配布されているサイト作成ツール(CMS)で、随時改良が加えられており、さまざまなバージョンが存在します。
さらにWordPressを動かすためのプログラムであるPHP、サイトのデータを保存しておくためのデータベースについても様々なバージョンがあります。
そしてWordPress本体同様にプラグインについてもさまざまなバージョンが存在します。
本記事を参考にプラグインの導入をお考えの方は、以下に留意の上でインストールするようにしてください。
- テスト環境での動作に基づいた紹介記事ですので、すべての環境で正常に動作するかどうかは不明です
※本記事の内容についてはページ内に記載しているプラグインバージョンのものになります。現在のバージョンと異なる場合、機能や日本語対応の状況などが異なる場合があります。
※また、テスト環境、テストしたプラグインバージョン等の表示が本文内にない場合、ページタイトル下にある最終更新日当時の情報となりますので、現在のバージョンでは全く違う機能となっているかも知れません。 - プラグインに無料版と有料版(Pro版)がある場合、特に記載がなければ無料版の情報のみを紹介しています
- このページでプラグインを使用する際に必要なショートコードやコードなどは、コピーして使用することができますが、環境によっては記号などが文字化けすることがあります。コピーしたのに動作しない場合は特に「”」「’」などの記号を入力し直してみてください。
- プラグイン本体の動作不具合や質問などは公式サイトのフォーラムなどで行ってください(ここでは質問にお答えすることはできません)
【Customizer Export/Import】プラグインの設定画面や表示画面の日本語化と翻訳
【Customizer Export/Import】プラグインは有効化すると日本語で使用できるようになっていますので、英語が分からない方でも安心して使えます
【Customizer Export/Import】プラグインのインストールと設定方法
インストール方法
インストールはプラグインの新規追加でプラグイン名を入力して検索してインストールするか、WordPressのプラグイン公式配布ページからダウンロード後、管理画面からアップロードインストールしてください(プラグインの公式ページは本ページ内記載のリンクをクリック、もしくは、WordPress公式サイトで検索してください)。
WordPressを使い始めて間もない方(初心者の方)は、より詳細なプラグインのインストール手順や、インストール時に起こる問題などへの対処方法をまとめた【WordPress】プラグインのインストール&追加方法とエラー対処の方法も併せてご覧ください。
基本的な設定方法と使用方法
設定画面はありません。
エクスポートする手順
以下の手順でテーマカスタマイザーの設定をエクスポートします
- 管理画面の「外観」→「カスタマイズ」を開く
- テーマカスタマイザーの項目の一番下に出る「Export/Import」という項目をクリックして「書き出し」をクリックする
- 保存先を指定して保存する
インポートする手順
エクスポートとほぼ同じですが、以下のようにして設定をインポートします
- 管理画面の「外観」→「カスタマイズ」を開く
- テーマカスタマイザーの項目の一番下に出る「Export/Import」という項目をクリックする
- インポート欄の「ファイルを選択」をクリックして、インポートするファイルを指定する
- 必要であれば、「画像ファイルをダウンロードしてインポートしますか ?」をクリックする
- 「インポート」をクリックする
実際に「画像ファイルをダウンロードしてインポートしますか ?」をクリックして実行してみたところ、きちんとヘッダー画像等のインポートができました。この機能はとてもすばらしいと思います。
このページの更新履歴
更新日 | 更新内容 |
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2016年 5月28日 | 紹介記事を公開しました |
2021年10月16日 | バージョン0.9.2での試用記事へ更新しました |