ファイルを配布する際、メールでダウンロードリンクを送信するプラグイン「Email download link」
この記事のタイトルを付けるのにちょっと難儀したプラグインの紹介です。普通WordPressのサイトで何かしらのファイル類を配布する際にはダウンロードするファイルの管理とダウンロード数などを計測するために「Download Monitor」などのプラグインを使うのが一般的ですが、今回紹介する【Email download link】は
- ダウンロードするためにニックネームとメールアドレスを入力してもらう
- 入力したメールアドレス宛にダウンロード用のリンクが入ったメールを送信する
- ダウンロード用のリンクをクリックすることでファイルをダウンロードする
というプロセスができるようになるプラグインです。
こうすることで有効なメールアドレスの収集を行いつつファイルをダウンロードさせる機能を設けることができます。当サイトでも無料でプラグインの翻訳ファイルなどを配布させていただいており、たくさんの方にダウンロードされているものの、本音のところ「誰かのためになれば・・・」だけでは何もならないような気がしていますので、このプラグインを使うことによって配布する代わりにメールアドレスを収集させてもらうというメリットが発生するのではないかと思います。
ただ、収集したメールアドレスは何に使ってもいいかというと少しグレーゾーンだと思いますので、文末の「収集したメールアドレスを違う用途で使うときのルール(モラル)」を参照いただき、健全に活用いただければと思います。
この記事を参考にプラグインの導入をする際以下に留意ください
- すべての環境で動作するとは限りません
- できる限り最新のバージョンの情報を紹介するようにしておりますが、閲覧される時期によってはバージョンが変わり、仕様が大きく変更されている場合があります
- 有料版と無料版がある場合、テストは原則無料版のみで実施しています
- テスト環境については本文中に記載しています
- 使用方法で紹介しているショートコードやコードなどをコピーして使用すると、環境によっては記号などが文字化けすることがあります。コピーしたのに動作しない場合は特に「"」「'」などの記号を入力し直してみてください。
【Email download link】プラグインの設定画面や表示の日本語化と翻訳
当サイトで私が翻訳した【Email download link】プラグインの日本語化ファイルを配布しています。
翻訳ファイルは
からダウンロードできます(ダウンロードの方法や日本語の適用方法なども解説しています)
翻訳することで設定が容易になり、重要な項目の設定漏れも少なくなりますから日本語化をお勧めします。
【Email download link】プラグインのインストールと設定
インストール方法
インストールはプラグインの新規追加でプラグイン名を入力して検索してインストールするか、ページ先頭の画像をクリックして表示されるWordPressのプラグイン公式配布ページがダウンロード後、管理画面からアップロードインストールしてください。
WordPressを使い始めて間もない方(初心者の方)は、より詳細なプラグインのインストール手順や、インストール時に起こる問題などへの対処方法をまとめた
も併せてご覧ください。
【Email download link】プラグインの基本的な使い方
設定はダッシュボードから「Email download link」をクリックして行います。設定できる主な内容は
- ダウンロードするファイルを持つページの作成と期限の設定
- 入力されたメールアドレスに送信するメールの内容の設定
- 2のメールと同時に管理者へその旨を通知するかの設定
の3つになります。日本語化すれば簡単に設定できると思います。
設定後はショートコードを本文へ挿入するだけです。
どのファイルがいつダウンロードされたか、誰にダウンロードされたかがレポートで分かるようになっています。
また、メールアドレスやレポートなどはCSV形式でダウンロードできるようになっています(未テストですが、同作者のプラグインではそのままインポートできるようになっていると思われます)。
【Email download link】プラグインの便利な使い方・カスタマイズ方法など
より便利に使うカスタマイズ技やテストサイトで使用した結果や感想、WordPressのプラグイン公式配布ページには書かれていない事柄などを紹介します。
プラグインのテスト環境&個人的評価
最後に【Email download link】を動作確認した際の環境と個人的な評価を書いておきます。導入の検討や参考になれば幸いです。
テストした環境
- WordPressのバージョン:4.7.5
- PHPのバージョン:7.0
- テーマ:Simplicity2 バージョン2.3.0g
- プラグインのバージョン:1.4
このプラグインの最新バージョンは3.1です。バージョンが異なる場合には設定の仕方や動作仕様が変更になっている可能性があります。
個人的な評価・感想ほか
- 5段階評価
- 設定のしやすさ:★★★★★
- 使いやすさ:★★★★★
- おすすめ度:★★★★★
この作者が作るプラグインはいつも「すごいなぁ」とか「こんなことできたらいいのに」という痒いところに手が届くものばかりで私自身は大ファンです。このプラグインも別の機能を追加しようと模索する中たまたま発見しました。
前述したように今までは「Download Monitor」プラグインを使ってダウンロードファイルの管理をしていましたが、今後徐々にこれに切り替えようと思っています。
同時にメルマガ的なもの?の発行もしようと考えてます。実装したらまた記事書きますので読んでみてください。
収集したメールアドレスを違う用途で使うときのルール(モラル)
ダウンロード販売するサイトなら販売時点で利益が発生するので作者の利になりますが、ほとんどの場合は無料でいろいろなファイルをダウンロードしてもらうということが多いと思います。本音を言えばボランティア精神でファイルの配布をしていても、何かのメリットが欲しいというのが世の常人の常だと思います。
かくいう私もWordPressで使うプラグインの翻訳ファイルをボランティア精神で作成・配布させてもらっていますが、お願いはするもののなかなか見返りは得られないのが現状です(日本ではPaypalを使った個人への寄付行為ができない現状ですから・・・)。
当然同じような思いをされている方もいると思いますが、「こんないいプラグインがあるなら収集したメールアドレスでメールマガジンを発行しよう!」という悪魔のささやきに似たものが湧いて来るかもしれませんね。
日本の現行法では「個人情報保護法」というのがあって、個人を特定しうるような2つ以上のファクターを持つデータを収集する場合には利用する目的を明示すること、目的外で利用したことが発覚した場合は損害に対して責任を持って対処することとなっています。が、ニックネームとメールアドレスはこのファクターとはならないため転用しても法律的には問題ないと思います。
ただここで1つ考えたいのがモラルの問題。「このサイトの更新情報を受信しよう」という意識を持って登録したはずのメールアドレスならまだしも、全く関係ない「ファイルをダウンロードするために入力したメールアドレス」宛に「ブログ更新しました~」なんてメールがじゃんじゃん届いたらどう思いますか?1つ位は開いてリンクからアクセスされても、「そういえばこのサイトからファイルダウンロードしたことがあった。そのアドレスを悪用されたのでは??」と勘ぐるはずです。そうなると、せっかく読者になってくれる可能性があった人も迷惑な行為をされたと思う敵となってしまう可能性があります。
その人が匿名性のあるSNSや掲示板などでサイトの誹謗中傷を書き込んだりしたら・・・多大な被害を被るか、泥仕合に発展することは容易に想像がつきますね。
そうならないためにも、このプラグインを使ってメールアドレスを収集する場合には、収集した情報を使ってメールマガジンの配信をしますよ!!と必ず断るなど細心の注意を払うようにしましょう。
インターネットの世界は匿名でも参加できる世界であってバレなければ何でもありの世界ではないと私は考えますしそうであって欲しいですから・・・。
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