会員制(登録制)サイトでユーザー登録やパスワードの変更などの環境を整えるのと同時に大変となるのがユーザーの管理。登録後1度だけログインしたユーザー情報をいつまでも管理し続けるのは大変ですよね?
でも、登録時にあらかじめ有効期限を設けておけば、日付を見てユーザー登録を削除するなりパスワードを変更するなりして管理者側でいろいろとユーザーコントロールができるようになりますね。でも・・・それを手動でやるのはちょっと面倒なのでは??
そこで紹介したいのが、ユーザー登録時にあらかじめ設定しておいた期限を適用し、期限切れになると一定の動作でログインできないようにしてくれる【Expire Users】というプラグインです。
このプラグインは
- 標準の登録フォームから新規登録したユーザーに対し設定しておいた期限を自動的に付与
- 期限切れになると自動で「パスワードをランダムに変更」したり、「ユーザー権限を変更」したりできる
- 現在の登録ユーザーはユーザープロフィールから期限を設定することができる
機能が備わっており、ユーザー一覧から期限についての情報も一目で分かる秀逸なプラグインです。
期限の設定は登録日から〇日、〇年といった自動計算のほか、×年×月×日といった指定日付での設定もできるのでイベントサイトなどでも活用できると思います。
本記事を参考にWordPressサイトへプラグインの導入を検討される方へ
WordPressは古くから無料で配布されているサイト作成ツール(CMS)で、随時改良が加えられており、さまざまなバージョンが存在します。
さらにWordPressを動かすためのプログラムであるPHP、サイトのデータを保存しておくためのデータベースについても様々なバージョンがあります。
そしてWordPress本体同様にプラグインについてもさまざまなバージョンが存在します。
本記事を参考にプラグインの導入をお考えの方は、以下に留意の上でインストールするようにしてください。
- テスト環境での動作に基づいた紹介記事ですので、すべての環境で正常に動作するかどうかは不明です
※本記事の内容についてはページ内に記載しているプラグインバージョンのものになります。現在のバージョンと異なる場合、機能や日本語対応の状況などが異なる場合があります。
※また、テスト環境、テストしたプラグインバージョン等の表示が本文内にない場合、ページタイトル下にある最終更新日当時の情報となりますので、現在のバージョンでは全く違う機能となっているかも知れません。 - プラグインに無料版と有料版(Pro版)がある場合、特に記載がなければ無料版の情報のみを紹介しています
- このページでプラグインを使用する際に必要なショートコードやコードなどは、コピーして使用することができますが、環境によっては記号などが文字化けすることがあります。コピーしたのに動作しない場合は特に「”」「’」などの記号を入力し直してみてください。
- プラグイン本体の動作不具合や質問などは公式サイトのフォーラムなどで行ってください(ここでは質問にお答えすることはできません)
【Expire Users】プラグインの設定画面や表示の日本語化と翻訳
当サイトで私が翻訳した【Expire Users】プラグインの日本語化ファイルを提供しています。
翻訳ファイルは
からダウンロードできます(ダウンロードの方法や日本語の適用方法なども解説しています)
翻訳することで設定が容易になり、重要な項目の設定漏れも少なくなりますから日本語化をお勧めします。
【Expire Users】プラグインのインストールと設定
インストール方法
インストールはプラグインの新規追加でプラグイン名を入力して検索してインストールするか、WordPressのプラグイン公式配布ページからダウンロード後、管理画面からアップロードインストールしてください(プラグインの公式ページは本ページ内記載のリンクをクリック、もしくは、WordPress公式サイトで検索してください)。
WordPressを使い始めて間もない方(初心者の方)は、より詳細なプラグインのインストール手順や、インストール時に起こる問題などへの対処方法をまとめた【WordPress】プラグインのインストール&追加方法とエラー対処の方法も併せてご覧ください。
【Expire Users】プラグインの基本的な使い方
有効化すると「ユーザー」メニューの中に「期限の設定」という項目が追加されます
ここで設定できるのは
登録フォームから登録したユーザーに自動で期限を設定する(設定期間もここで設定)
登録日から〇日/〇月といった自動計算、または特定の日付を指定することができます
期限切れとなったユーザーに対する動作
パスワードをランダムに変更する/ユーザー権限を変更するなどの設定ができます
期限切れとなったユーザーへのメール通知、管理者へのメール通知
1の項目にチェックを入れない場合は、ユーザー一覧から期限のメンテナンスを行う必要があります。
既存のユーザーに対しては1ユーザーごとに個別で設定することもできます。
設定などの画面はこんな感じです(公式サイトより引用)
プラグインのテスト環境&個人的評価
最後に【Expire Users】を動作確認した際の環境と個人的な評価を書いておきます。導入の検討や参考になれば幸いです。
テストした環境
- テストサーバー:カラフルボックス
- WordPressのバージョン:5.8
- PHPのバージョン:7.4
- テーマ:HABONE(独自テーマ)
- プラグインのバージョン:本記事で紹介しているバージョン 1.2/最新バージョン 1.2.1
- 公式サイト(wordpress.org上):https://wordpress.org/plugins/expire-users/
- 公式サイト(作者サイト):
個人的な評価・感想ほか
- 設定のしやすさ:★★★★★
- 使いやすさ:★★★★★
- おすすめ度:★★★★★
設定も非常に簡単でおすすめのプラグインです。登録ユーザーに期限を設け、期限が来ると自動で動作するという今回のような機能のプラグインはおそらく他にはないと思います。
ただ、前述したとおり自動設定されるのは「WordPress標準のユーザー登録」から登録された場合のみとなるようなので、使用しているユーザー登録系のプラグイン(特に標準のユーザー一覧とは別にユーザー情報を持つもの)では期限の設定をしても動作しないことがありますので注意が必要です
本記事の更新(変更)履歴
更新日 | 更新内容 |
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2018年 4月28日 | 登録ユーザーがサイトにログインできる期間(期限)を設定できるプラグイン「Expire Users」公開しました |
2018年 8月17日 | バージョン1.2での検証を行い、記事更新しました |