同様の機能を持つプラグインをいろいろと探してみましたが、恐らくこの紹介記事を公開した段階(2021年5月1日現在)で唯一無二のプラグインだと思います。
ブロックエディタになる前の時代では、何か特別な機能を持つコンテンツはショートコードを使って挿入するのが一般的でした。
そして投稿や固定ページの中にある特定のショートコードを検索するためのプラグインはたくさんあり、代表的なのが
です。この「Search Regex」は、一括置き換えを行うプラグインですが、検索結果から個別に編集画面へ移動することもできるので、使用していないショートコードが使われているものを見つけたり、ショートコードを使うプラグインを停止する前に確認をすることもできて大変重宝します。
しかし、WordPress5.0以降で採用されたブロックエディタでは、ブロック(部品)として挿入したものを編集するという形になり、特別なコンテンツを作るためのプラグインもブロックとして挿入する形へ変わりました。
便利だと使っているうちはいいのですが、困る時があります。それは、特別なコンテンツを作るためのプラグインを別のものにしたい時や、停止したい時。〇〇ブロックは前述した「Search Regex」では検出してくれませんから、たくさんの投稿や固定ページを1つ1つチェックすることになります。
そこでたどり着いたのが「Find My Blocks」。プラグインなどが生成したブロックが挿入されている投稿や固定ページ、WordPress標準のブロックが使われている投稿や固定ページを一覧表示してくれ、そこから編集画面から開ける便利なプラグインです。
【Find My Blocks】プラグインの用途や機能
- 投稿や固定ページに挿入されているブロックを検索して一覧表示する
- プラグインやテーマによる追加ブロックだけでなく、WordPress標準ブロックの検索も可能
- 一覧から編集画面へ移動できる
- 管理画面に再利用ブロックの一覧へのリンクが追加される(再利用ブロックの編集手順が簡素化できる)
公式ページのサポートでは、不具合が結構上がっていますが、試用したサイトでは問題がなく、投稿数の多いサイトでもそれほど検索に時間はかかりませんでした。
通常の投稿と固定ページだけでなく、カスタム投稿タイプやブロックパターン、再利用ブロック内も含めて検索してくれるので便利です。
検証では、REST APIの機能に制限をかけているサイト(テーマ)では動作しませんでした(空白画面が表示されます)。動作しない場合は、REST APIの制限を無効にするか、テーマを一時的にカスタマイズしていないWordPressデフォルトテーマ(TwentyTwentyOneなど)へ変更すれば動作しますので、サイト環境の確認を行ってください。また、セキュリティ系プラグインなどにもREST APIに制限をかけるものもありますので、併せて確認ください。
本ページを最後に編集したときの環境・バージョンなど
プラグインは製作者によって日々更新されていくため、この紹介記事が最新バージョンのものであるとは限りません。参考までにこの記事の最終更新日時点におけるテスト環境、プラグインバージョン、プラグイン導入時の留意点などを記載しておきます。
プラグインを使用(試用)したテスト環境
この紹介記事作成にあたって、試用(テスト)を行った環境と当時のプラグインバージョンは以下の通りです
- テストサーバー:カラフルボックス
- WordPressのバージョン:5.7.1
- PHPのバージョン:7.4.15
- テーマ:HABONE(オリジナルテーマ)
- プラグインのバージョン:記事更新時のバージョン 3.3.2/最新バージョン 4.0.3
- 公式サイト(wordpress.org上):https://wordpress.org/plugins/find-my-blocks/
- 公式サイト(作者サイト):
本記事を参考にWordPressサイトへプラグインの導入を検討される方へ
WordPressは古くから無料で配布されているサイト作成ツール(CMS)で、随時改良が加えられており、さまざまなバージョンが存在します。
さらにWordPressを動かすためのプログラムであるPHP、サイトのデータを保存しておくためのデータベースについても様々なバージョンがあります。
そしてWordPress本体同様にプラグインについてもさまざまなバージョンが存在します。
本記事を参考にプラグインの導入をお考えの方は、以下に留意の上でインストールするようにしてください。
- テスト環境での動作に基づいた紹介記事ですので、すべての環境で正常に動作するかどうかは不明です
※本記事の内容についてはページ内に記載しているプラグインバージョンのものになります。現在のバージョンと異なる場合、機能や日本語対応の状況などが異なる場合があります。
※また、テスト環境、テストしたプラグインバージョン等の表示が本文内にない場合、ページタイトル下にある最終更新日当時の情報となりますので、現在のバージョンでは全く違う機能となっているかも知れません。 - プラグインに無料版と有料版(Pro版)がある場合、特に記載がなければ無料版の情報のみを紹介しています
- このページでプラグインを使用する際に必要なショートコードやコードなどは、コピーして使用することができますが、環境によっては記号などが文字化けすることがあります。コピーしたのに動作しない場合は特に「”」「’」などの記号を入力し直してみてください。
- プラグイン本体の動作不具合や質問などは公式サイトのフォーラムなどで行ってください(ここでは質問にお答えすることはできません)
【Find My Blocks】プラグインの設定画面や表示画面の日本語化と翻訳
【Find My Blocks】プラグインは日本語化が可能な言語ファイルが同梱されていますので、翻訳を行えば日本語での使用が可能ですが、設定項目が少ないので特に困ることはないと思います
【Find My Blocks】プラグインのインストールと設定方法
インストール方法
インストールはプラグインの新規追加でプラグイン名を入力して検索してインストールするか、WordPressのプラグイン公式配布ページからダウンロード後、管理画面からアップロードインストールしてください(プラグインの公式ページは本ページ内記載のリンクをクリック、もしくは、WordPress公式サイトで検索してください)。
WordPressを使い始めて間もない方(初心者の方)は、より詳細なプラグインのインストール手順や、インストール時に起こる問題などへの対処方法をまとめた【WordPress】プラグインのインストール&追加方法とエラー対処の方法も併せてご覧ください。
基本的な設定方法と使用方法
使用されているブロックの検索は管理画面から「ツール」→「Find My Blocks」を開いて行います。
開くと早速検索が開始され、下図のような一覧が表示されます(画像は試用したサイトのものです)
一番左の列がプラグインによって追加されたブロックによる絞り込み、中央がブロックの入った投稿や固定ページ、カスタム投稿タイプの一覧になります。
一覧にある「Edit Post」をクリックすると編集画面が開き、「View Post」をクリックすると閲覧することができます。
また、右列の「Show core blocks」をクリックすると、WordPress標準ブロックも検索対象に含まれるようになります。
検証では、REST APIの機能に制限をかけているサイト(テーマ)では動作しませんでした(空白画面が表示されます)。動作しない場合は、REST APIの制限を無効にするか、テーマを一時的にカスタマイズしていないWordPressデフォルトテーマ(TwentyTwentyOneなど)へ変更すれば動作しますので、サイト環境の確認を行ってください。また、セキュリティ系プラグインなどにもREST APIに制限をかけるものもありますので、併せて確認ください。
このページの更新履歴
更新日 | 更新内容 |
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2021年 5月 1日 | サイト内のどこに何のブロックが使われているかを検索して表示するプラグイン「Find My Blocks」を公開しました |