簡単に用語集が作れるプラグイン「Knowledge Base for Documents and FAQs」(旧「Knowledge Base by Echo Plugins」)
WordPressで用語集を作りたいと思ったことありませんか?
いきなり余談から入りますが、プラグイン検索では英語で検索する必要があるので、用語集を英訳すると何?と調べると
【Encyclopedia】【Lexicon】【Glossary】【Wiki】【Dictionary】【Knowledge base】という単語がすべて同じような機能を持つものということになります。
要するに用語集でやりたいことといえば
- 普通の投稿とは別に用語集用の記事の集まりがある
- 用語を順番に表示するインデックスが自動的に作られる
- 用語のインデックス(さくいん)は自動的に並び替えられる
- インデックスの中から見たい用語をクリックすると詳細ページが開かれる
- 用語集の中だけでの検索機能がある
ではないでしょうか?
前述した英単語を詳しく調べると、表現方法や検索の仕方の違い(表示方法の違い)は若干あっても動作自体は同じなんですね。有名なwikipediaもこれと同じ機能を持ち、誰でも書き込める状態にしていることが違いだといえます。
さらにサイトを作る側として用語集を作るプラグインに求めるのは
- とにかく簡単に設置して、内容の充実に集中したい
- デザインをするためのCSSの知識がなくてもある程度見栄えのいいものにしたい
といったところでしょうか??
今回紹介する【Knowledge Base for Documents and FAQs】は、できるだけ簡単に、1つのプラグインで基本的なことはすべてでき、できるだけ見栄えよくサイトへ用語集が設置できるようになっているプラグインです。もちろんこのサイトでいろいろとプラグインを紹介していてこういった用語集関連のプラグインをテストすることも多い中、「ここが有料版でしかできないのかぁ」とがっかりするものばかりでしたが、【Knowledge Base for Documents and FAQs】は用語集ができるところまでは完全に補完されているのでおすすめのプラグインです。
また、通販サイトの商品ページ下にあるような、注文の方法や配送の方法・料金、よくある問い合わせ内容などをメニュー化したコンテンツを作成するのにも重宝するプラグインだと思います。
【Knowledge Base for Documents and FAQs】プラグインの用途や機能
前述したことと重複するかもしれませんが、このプラグインでできることをまとめると
- 用語集用の投稿が作れる
- 用語集の「さくいん」は設定により自動並び替えされる
- 用語集を分類するためのカテゴリーとサブカテゴリーが設定できる
- あらかじめさくいんがテンプレート化されているのでCSSの知識なしで色やデザインの変更ができる
- 複数の用語集が作れる(有料版でリリース予定のようです)
無料版では1つの用語集が作れるようで、複数の用語集が作れる有料版がリリースされるようです(この記事を書いた時点ではリリースされていませんでした)。
ただ、カテゴリーで用語の集まりを分けることができますから、全く関係のないジャンルで別の用語集を作りたい場合でなければカテゴリー分けでほとんど対応できると思います。
注意事項として、このプラグインは「用語集」の固定ページを1つ作ってその中で動作するものであり、商品販売時のFAQなどを投稿や固定ページの下部へ表示するという機能がありません(後述するショートコードを通常の投稿や固定ページへ挿入したところ、すべてのカテゴリーや用語ページがリスト表示されるだけでした)。任意の固定ページや投稿へ用語集を表示するには、「Widget」という有料アドオンを使えば挿入可能なようですが、実際に購入してのチェックは行っていません。
この紹介記事を最後に編集したときの環境・バージョンなど
プラグインは製作者によって日々更新されていくため、この紹介記事が最新バージョンのものであるとは限りません。参考までにこの記事の最終更新日時点におけるテスト環境、プラグインバージョン、プラグイン導入時の留意点などを記載しておきます。
プラグインを使用(試用)したテスト環境
本記事を参考にWordPressサイトへプラグインの導入を検討される方へ
WordPressは古くから無料で配布されているサイト作成ツール(CMS)で、随時改良が加えられており、さまざまなバージョンが存在します。さらにWordPressを動かすためのプログラムであるPHP、サイトのデータを保存しておくためのデータベースについても様々なバージョンがあります。そしてWordPress本体同様にプラグインについてもさまざまなバージョンが存在します。本記事を参考にプラグインの導入をお考えの方は、以下に留意の上でインストールするようにしてください。- テスト環境での動作に基づいた紹介記事ですので、すべての環境で正常に動作するかどうかは不明です ※本記事の内容についてはページ内に記載しているプラグインバージョンのものになります。現在のバージョンと異なる場合、機能などが異なる場合があります。※また、ページによってはテスト環境、テストしたプラグインバージョン等の表示が本文内にない場合、ページタイトル下にある最終更新日当時の情報となりますので、現在のバージョンでは全く違う機能となっているかも知れません。
- プラグインに無料版と有料版(Pro版)がある場合、特に記載がなければ無料版の情報のみを紹介しています
- このページでプラグインを使用する際に必要なショートコードやコードなどは、コピーして使用することができますが、環境によっては記号などが文字化けすることがあります。コピーしたのに動作しない場合は特に「”」「’」などの記号を入力し直してみてください。
- プラグイン本体の動作不具合や質問などは公式サイトのフォーラムなどで行ってください(ここでは質問にお答えすることはできません)
【Knowledge Base for Documents and FAQs】プラグインの設定画面や表示の日本語化と翻訳
当サイトで私が翻訳した【Knowledge Base for Documents and FAQs】プラグインの日本語化ファイルを配布しています。翻訳ファイルについての詳しい説明は
をご覧ください。
※翻訳することで設定が容易になり、重要な項目の設定漏れも少なくなりますから日本語化をお勧めします。
【Knowledge Base for Documents and FAQs】プラグインのインストールと設定
インストール方法
インストールはプラグインの新規追加でプラグイン名で検索してインストールするか、ページ先頭の画像をクリックして表示されるWordPressのプラグイン公式配布ページがダウンロードしてからアップロードインストールします。
インストール方法の詳しい解説は
を参照ください基本的な設定方法や使い方
インストールして有効化すると設定ウィザードが起動しますので、指示に従って項目の設定をしていけば、用語ページ以外の部分は基本的に出来上がります。(英語ですので苦手な方は日本語化しないと結構理解に苦しむ部分があるかもしれません)。以下ウィザードの画面例です
※インストール時はウィザードから設定しないと完全に有効化できなくなっていますが、プラグインの設定画面からいつでも設定変更ができますから、適当に設定してみて後から調整というのが妥当かと思います。
設定がおわれば用語やカテゴリーを作成していくのみで用語集が完成します。以下は公式ページに掲載されている用語集の例です
テストした印象ではもっときれいなレイアウトがいっぱいあったのですが、なぜか公式ページでは一番ベーシックな形のみが掲載されていました。
にいろいろなデモがありますからご覧になってください。
用語集の作成方法・メンテナンス方法
「Knowledge Base」という固定ページが作られます。その中には
[epkb-knowledge-base id=1]
というショートコードが入っていますので、そのまま固定ページのタイトルを「用語集」などへ変更するか、このショートコードが挿入されている固定ページを用意するかしてください。
また、別の内容が書かれている固定ページや投稿の中にショートコードを入れたり、テキストウィジェットにショートコードを挿入すれば用語の一覧をいろいろな場所で表示できるようになります。
用語集作成の基本的な作業はダッシュボードから
- 「用語集」→「カテゴリー」からカテゴリーを設定する
- 「用語集」→「用語の追加(編集)」から新しい用語を追加(編集)する
だけで用語集の設定に応じて並び替えられた用語にインデックス(さくいん)が自動更新されていきます。
用語追加の注意点としては、
用語を登録する(通常の投稿画面と一緒です)時、公開するにはどこかのカテゴリーと紐づける必要があります。一応チェックが働いて画面上部にアラートが出ますがカテゴリーなしで公開できてしまうので、せっかく登録した用語がどこにも紐づかないことのないようカテゴリー登録はきっちりしましょう。
さくいんの並び替えはタイトルか公開日のいずれかになりますので、タイトルにした場合には思った順になるように調整が必要となる場合があります。タイトル順の定義は「数字」→「半角英数字」→「日本語などのマルチバイト文字」となるようです。
さくいんの並び替えについてどこを基準にしているかということで、タイトルとは関係ないスラグを設定してみましたが、単純にタイトルの文字を判断しているようです。スラグ(パーマリンク)で判断してくれれば任意の順番にできると思っていたのですがそうはいかないようですから、やはり表示されるタイトルで並び順の調整はするしかなさそうです(プラグイン作者の方がこれに対応してくれるとすごくありがたいと思うのは私だけ??)
【Knowledge Base for Documents and FAQs】プラグインの便利な使い方・カスタマイズ方法など
より便利に使うカスタマイズ技やテストサイトで使用した結果や感想、WordPressのプラグイン公式配布ページには書かれていない事柄などを紹介します。
【Knowledge Base by Echo Plugins】をテストした感想
他にたくさんある同様のプラグインと比べて最初に思ったのは何といっても操作が簡単なこと。プログラマーではないながら何をしているかを見ると・・・
- 用語集用のカスタム投稿タイプを作る(管理する)
- 用語集用のカスタムタクソノミーを作る(管理する)
- カスタムタクソノミーごとのタイトル一覧を表示する
ということをしつつ、カスタム投稿タイプ内のみの検索をする機能と並び替え機能、カスタムCSS適用機能を付加しているようです。
WordPressでリリースされている通常のテーマでは記事一覧といえばブログ形式の一覧が一般的ですね。
でも単純にタイトルの羅列による一覧を作成したい!!という場合には固定ページなどへphpを使って
- ページタイトルの一覧を出力する
- ページの並び替えをする
- タイトルの一覧の中から検索できる
というコンテンツを作る必要があるので知識が必要になりますね。でも「単語」のみが投稿タイトルとなるようなサイトではこのプラグイン1つでサイトが構築できてしまうのでは??と感じました。
タイトルの一覧が最初からカテゴリー分けされているというのも便利ですし、どんな順番で記事を作ってもタイトル順になってくれますから願ったりかなったりなのではないかと思います。
検索エンジンに用語集がインデックス(登録)されるための作業
せっかく作った用語集もただ数を増やすだけではGoogleなどの検索エンジンクローラーにインデックスされません(正確に言えば巡回してくれればインデックスされることがあります)。
用語集は非常に短い文章で構成されているものを除けばGoogleなどで推奨される「有用なコンテンツ」であることには違いありません。検索エンジンクローラーが巡回しやすいようにサイトマップを作成しましょう。
WordPressで検索エンジン向けのサイトマップを作るプラグインに「XML Sitemap & Google News feeds」というのがあり、すでに使われている方もいると思います。
【Knowledge Base by Echo Plugins】はカスタム投稿タイプという通常の投稿とは別の投稿の集まりを使っていますから、こうしたプラグインでは別物として扱われてしまうため、自然にサイトマップが作られることはありません。
プラグインの設定画面等で「用語集」というカスタム投稿タイプをサイトマップに含めるかどうかという項目が追加されているはずですので忘れずにチェックを入れるようにしましょう。
用語集を通常の記事内の言葉とリンクさせる方法
せっかく作ったリンク集ですから単独で放っておくのはもったいないです。今まで(これから)公開した投稿や固定ページに用語集で詳しく説明されている語句が含まれる場合には、いつでも語句の意味を説明したページが閲覧できるようリンクを張ります。とはいえ手動で設定するのはとても面倒ですから、ここもプラグインの力を借りて自動でリンクを作ってしまいましょう。
使用するプラグインは
です。リンク先に詳しい説明が書いてありますので興味のある方はどうぞ!!
※プラグインを合わせ技で使用する場合は、それぞれのプラグイン個々の動作を確認するようにしてください(プラグインの相性や各プラグインの更新状態によってはうまく機能しない場合もあります)
今までの記事などとリンクさせるということはサイト内部でのリンクを増やすことになりSEO効果が期待できますし、よりたくさんのページを見てもらうきっかけにもなります。
このページを紹介いただいているサイト
インターネットの世界はネットワークが命。私の拙いページをご紹介いただいているありがたいサイト様へ少しでも恩返しを・・ということでサイトへのリンクを張らせていただきます。ぜひご覧ください。
※Google Analyticsでのリファラアクセスデータを元にリンクさせていただいております(リンクを張っていただいている方でも本ページへアクセスのないサイト様は残念ながら掲載できておりません)
※リンクを張っていただいているサイト様でも長期間本ページへのアクセスがない場合にはリンクを解除させていただく場合があります
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