WordPressで場所の紹介をするとき、ある程度の範囲でいろいろな場所を同時に紹介したい機会があると思います。そんなとき、役に立つのが「Map Multi Marker」プラグインです。
1枚の地図上に複数のマーカーを設置して、クリックするとオリジナルの説明文や連絡先情報などが表示できるようにもなっているので地図に関しては至れり尽くせりのプラグインだと思います。
【Map Multi Marker】プラグインの基本的な機能・できること
- ショートコードで投稿や固定ページへ簡単に地図の挿入が可能
- 地図は複数作成可能
- 地図上のマーカーは無制限に設定可能
- マーカーの画像・説明などをオリジナルに設定できる
- 地図表示時の中央位置、ズームの調整が可能
本記事を参考にWordPressサイトへプラグインの導入を検討される方へ
WordPressは古くから無料で配布されているサイト作成ツール(CMS)で、随時改良が加えられており、さまざまなバージョンが存在します。
さらにWordPressを動かすためのプログラムであるPHP、サイトのデータを保存しておくためのデータベースについても様々なバージョンがあります。
そしてWordPress本体同様にプラグインについてもさまざまなバージョンが存在します。
本記事を参考にプラグインの導入をお考えの方は、以下に留意の上でインストールするようにしてください。
- テスト環境での動作に基づいた紹介記事ですので、すべての環境で正常に動作するかどうかは不明です
※本記事の内容についてはページ内に記載しているプラグインバージョンのものになります。現在のバージョンと異なる場合、機能や日本語対応の状況などが異なる場合があります。
※また、テスト環境、テストしたプラグインバージョン等の表示が本文内にない場合、ページタイトル下にある最終更新日当時の情報となりますので、現在のバージョンでは全く違う機能となっているかも知れません。 - プラグインに無料版と有料版(Pro版)がある場合、特に記載がなければ無料版の情報のみを紹介しています
- このページでプラグインを使用する際に必要なショートコードやコードなどは、コピーして使用することができますが、環境によっては記号などが文字化けすることがあります。コピーしたのに動作しない場合は特に「”」「’」などの記号を入力し直してみてください。
- プラグイン本体の動作不具合や質問などは公式サイトのフォーラムなどで行ってください(ここでは質問にお答えすることはできません)
【Map Multi Marker】プラグインの設定画面や表示の日本語化と翻訳
当サイトで私が翻訳した【Map Multi Marker】プラグインの日本語化ファイルを提供しています。
翻訳ファイルは
からダウンロードできます(ダウンロードの方法や日本語の適用方法なども解説しています)
翻訳することで設定が容易になり、重要な項目の設定漏れも少なくなりますから日本語化をお勧めします。
※バージョン3.0.1をテストしたところ日本語で使用できるようになっていました。プラグインを更新することで日本語利用できるようになっています(バージョンアップにより仕様が変更となっていますので詳しくはプラグインの公式ページにある変更履歴や次項の内容をご覧ください)

【Map Multi Marker】プラグインのインストールと設定
インストール方法
インストールはプラグインの新規追加でプラグイン名を入力して検索してインストールするか、WordPressのプラグイン公式配布ページからダウンロード後、管理画面からアップロードインストールしてください(プラグインの公式ページは本ページ内記載のリンクをクリック、もしくは、WordPress公式サイトで検索してください)。
WordPressを使い始めて間もない方(初心者の方)は、より詳細なプラグインのインストール手順や、インストール時に起こる問題などへの対処方法をまとめた【WordPress】プラグインのインストール&追加方法とエラー対処の方法も併せてご覧ください。
プラグインの使用に際しては「Google Map API」を使用します。通常のGoogle Map APIを使用するようですから、設定画面で自身のAPIに変更してもいいと思いますが、標準でプラグイン作者のAPIキーが入力されているのでそのまま使用しても差し支えありません。
バージョン3.0.1からGoogle Map APIキーを取得しないと動作しないようになりました。
今回のプラグインとは関係ないので全くの余談ですが、Google Map APIは標準のホームページで使用するためのものと、スマホアプリで使用するものの2種類があります。前者は2016年11月現在完全無料ですが、後者は1日の表示数が1000を超えると有料になります。
設定項目はAPIキーの設定と標準の言語のみですから、特に変更する必要はありませんのでAPIキーを入力して更新すれば完了です。
【Map Multi Marker】プラグインの基本的な使い方
英単語が少しわかる方なら簡単に設定できますが、不安な方は前述の日本語化ファイルを適用してください。
地図の作成方法は
- ダッシュボードの「Map Multi Marker」を開きます
- 「新しい地図の作成」をクリックします
- 「地図の設定」を行います。この設定が表示される地図の基本情報になります。
- 地図名
- 地図の高さ
- 幅
- 標準の拡大度
- 地図中央の緯度
- 地図中央の経度
- 地図の種類
- Lightbox
- マウスホイールでのズームを有効にする
- ストリートビュー
- 説明画面に表示する項目 画像/タイトル/説明/住所/電話番号/Webサイトのリンク
- 新しいマーカーを作成した際に標準で使用する画像
- 新しいマーカーを作成した際に標準で使用するマーカー
- 「マーカーの管理」をクリックします。これが地図上にマーク表示される内容の設定となります。複数ある場合は「追加」をクリックすることで1つの地図に複数のマーカーを設定できます
マーカー 画像/タイトル/説明/住所/電話番号/Webサイトのリンク/緯度/経度など、必須となる緯度・経度の設定の他、説明画面に表示する項目でチェックを入れた項目を入力します。マーカー画像の変更も可能です。
緯度・経度の調べ方は
を参照ください
以下は公式ページに掲載されている表示と設定例です



【Map Multi Marker】プラグインの便利な使い方・カスタマイズ方法など
より便利に使うカスタマイズ技やテストサイトで使用した結果や感想、WordPressのプラグイン公式配布ページには書かれていない事柄などを紹介します。
地図表示のプラグインで私的に秀逸だと思ったのは
一番いいところは投稿編集画面で地図を検索しながら表示される地図そのものを設定できるところと住所から地図の絞り込みができるところなのですが、マーカーを使用することができません。また、1つの複数の投稿や固定ページなどに紐づく形になるので複数の地図設置や複数の投稿などへの挿入ができません。
今回紹介するMap Multi Markerはマーカー表示はできるものの、地図作成の際には緯度・経度を調べる必要があるので面倒なのですが、「pronamic google maps」で残念だと思う、1つの複数の投稿や固定ページなどに紐づく形になるので複数の地図設置や複数の投稿などへの挿入はできるようになっています。
どちらを使うか?と迷うところですが、汎用性を考えると緯度・経度の調べ方に慣れてMap Multi Markerプラグインを使った方がいいのかもしれません。

