長いことノーメンテナンスだった当サイト。作成し始めた頃は試行錯誤しながらだったので、いろいろなプラグインを試してはアンインストールしの繰り返しでさぞかしゴミファイルがたまっているんだろうなぁ・・・ということで最適化系のプラグインを探しました。
すると、群を抜いてインストール数の多い(人気のある)プラグインを発見。それが「Optimize Database after Deleting Revisions」。長い名前だけど、日本語にすると「履歴を削除した後でデータベースを掃除します」というプラグインです。
【Optimize Database after Deleting Revisions】プラグインの基本的な機能・できること
このプラグインが何をしてくれるかというと
古いリビジョン(履歴)の削除
リビジョンとは、投稿などを更新したり自動保存したりしたときにできた履歴のことで、この中から以前のものに復元できる機能。便利に思えるけど一切使ったことはありません。これを削除してくれます
ゴミ箱を空にする
これは手動でやっている人が多いから特にたまるものでもないかもしれません。
スパムとしてマークしたアイテムを削除
コメントなどで「スパムとしてマーク」したものが削除されていない場合に完全削除してくれます
使用していないタグを削除
どんどん増えていくタグ。投稿の削除などで一旦作ったものの全く紐づいていない(どこの投稿にも設定されていない)タグを削除してくれます
期限切れの一時データを削除
一時データがどの段階で作られてるかも、期限がどうなのかも不明ですが、いわゆるパソコンのブラウザでたまると動作が遅くなる「一時ファイル」と同じようなものでしょう。これを削除してくれます
ピンバックとトラックバックを削除
コメント欄に残るピンバックとトラックバックのデータ。相手にリンクジュースを与えるものなので基本不要です。これを削除してくれます。
InnoDBテーブルを最適化
WordPressの使うテーブルの種類が2つあるうちの1つを最適化してくれます。
というもの。これらを選択してスケジュール化すると、常にクリーンな状態にサイトのデータベースを保ってくれるというプラグインです。
ということで早速やってみよう!!で、軽い間隔で実際にインストールしてやってみました。すると
- 削除したリビジョンの合計はなんと1215件
- 削除したゴミ箱内のアイテム数は1件
- 削除したスパムアイテムの数は1件
- 削除する不要なタグはなし
- 削除した一時データの数は344件
- 削除した孤立メタデータの数はなんと6072件
- データベースは最適化前76.636 MB→最適化後65.518 MBと11.118 MBも削減
といろいろやってかかった時間は3.7697 秒。すぐに終わりました。
赤字で書いたところは本当にびっくりした項目です。データベースなんか14.5%も縮小できた計算です。知らない間にデータはたまってるんですね。
これで劇的にデータの読み書きが速くなってサクサク開くページ・・・となってくれればいいのですが、必要に応じてテーブルからデータを引っ張り出すわけですから根本解決とまではいかないようです。
本記事を参考にWordPressサイトへプラグインの導入を検討される方へ
WordPressは古くから無料で配布されているサイト作成ツール(CMS)で、随時改良が加えられており、さまざまなバージョンが存在します。
さらにWordPressを動かすためのプログラムであるPHP、サイトのデータを保存しておくためのデータベースについても様々なバージョンがあります。
そしてWordPress本体同様にプラグインについてもさまざまなバージョンが存在します。
本記事を参考にプラグインの導入をお考えの方は、以下に留意の上でインストールするようにしてください。
- テスト環境での動作に基づいた紹介記事ですので、すべての環境で正常に動作するかどうかは不明です
※本記事の内容についてはページ内に記載しているプラグインバージョンのものになります。現在のバージョンと異なる場合、機能や日本語対応の状況などが異なる場合があります。
※また、テスト環境、テストしたプラグインバージョン等の表示が本文内にない場合、ページタイトル下にある最終更新日当時の情報となりますので、現在のバージョンでは全く違う機能となっているかも知れません。 - プラグインに無料版と有料版(Pro版)がある場合、特に記載がなければ無料版の情報のみを紹介しています
- このページでプラグインを使用する際に必要なショートコードやコードなどは、コピーして使用することができますが、環境によっては記号などが文字化けすることがあります。コピーしたのに動作しない場合は特に「”」「’」などの記号を入力し直してみてください。
- プラグイン本体の動作不具合や質問などは公式サイトのフォーラムなどで行ってください(ここでは質問にお答えすることはできません)
【Optimize Database after Deleting Revisions】プラグインの設定画面や表示の日本語化と翻訳
当サイトで私が翻訳した【Optimize Database after Deleting Revisions】プラグインの日本語化ファイルを提供しています。
翻訳ファイルは
からダウンロードできます(ダウンロードの方法や日本語の適用方法なども解説しています)
こういう類のプラグインやセキュリティ系のプラグインを英語のままで??な単語があるうちに使うなんてちょっと怖いですから必ず日本語化してくださいね。
【Optimize Database after Deleting Revisions】プラグインのインストールと設定
インストール方法
インストールはプラグインの新規追加でプラグイン名を入力して検索してインストールするか、WordPressのプラグイン公式配布ページからダウンロード後、管理画面からアップロードインストールしてください(プラグインの公式ページは本ページ内記載のリンクをクリック、もしくは、WordPress公式サイトで検索してください)。
WordPressを使い始めて間もない方(初心者の方)は、より詳細なプラグインのインストール手順や、インストール時に起こる問題などへの対処方法をまとめた【WordPress】プラグインのインストール&追加方法とエラー対処の方法も併せてご覧ください。
【Optimize Database after Deleting Revisions】プラグインの基本的な使い方
設定項目は前述した機能と共通になってしまう部分も多いですので、それ以外の部分だけ紹介します。設定はダッシュボードから「ツール」→「Optimize Database」で行います。
その他の設定項目は
- スケジュールのタイミングの設定
- 最適化リンクを管理バーに表示するか
- 管理メニューにアイコンを表示するか
- 除外するテーブルはあるか
です。1点だけ4の除外テーブルはチェックを入れたものが除外されるので、何もチェックしなければすべてのテーブルを最適化するという意味になりますので注意が必要ということ位。
設定をして、スケジュール化してしまえば何もすることはありません。手動で動かしたいときは設定画面から「最適化へ進む」をクリックするだけです。
ログを残す機能がありますので、いつ動作したか、どの位の効果があったかは確認できます。
本当は「wp_options」テーブルの中を掃除してくれる優れものがないかなぁと思っていたのですが、重要なデータテーブルなので不要なデータは自己責任でメンテナンスするしかなさそうですね。