今度こそは!で何度も失敗したあじさいの挿し芽(木)。比較的どこにでも自生していて、案外バッサリ剪定しても来年きちんと芽を吹く樹木なので、簡単だろうと高をくくっていたのですが、いざやってみたら・・・散々な結果続きでした。
いろいろと試行錯誤した結果、ようやくうまくいきましたので、自身の備忘録を兼ね、成功のポイント(ヒント)となりそうなことを書き記しておきます。これをすれば大丈夫というレベルには到底至りませんので、すべて「かも・・」になってしまいますがご了承ください。
※上の画像はやっと成功した鉢の1つです
葉は特に切る必要はなかったかも
結構いろいろなところで「あじさいの場合、挿し芽した葉は、負担を減らすためにある程度カットした方がいい」という参考情報(下図のようにする方法)。
何年かその方法を信じてやっていましたが成功せず、「まあどうせダメなんだろう」でそのままにしたら、案外成功しました。逆に印象としては、カットした方が葉が痛んでくるスピードは速いような感じがしますから、複数の挿し芽をして半分はカット、半分はそのままとするとうまくいく例が見つかるかも知れません。
結局は確率勝負
冒頭でも書いた通り、どこにでも自生している植物なので、さぞかし丈夫なのだろうというのは大間違いでした。
今回成功したのも、10本近く挿し芽をしたうちのたった2本、確率にしたら20%という非常に低い成功率でした。
丈夫な植物や草花だと結構いい確率で挿し芽が成功する感じですけど、樹木はやっぱり難しいという印象です。
通常の水栽培→土栽培ではうまくいかない場合が多い
挿し芽の基本は以下の流れになろうかと思います。
- 2~3節手前で切り取る
- 切り口を水に入れ、水耕栽培状態で根が出るのを待つ
- 土を入れていき、徐々に土壌栽培へ移行する
- 土中の水分を減らしていく
- 鉢に植え替え、底面給水状態にしてしばらく管理
- 完全に土栽培へ移行
要するに「水の中から水分・養分を吸える根を出し、育てる」「だんだん土から水分・養分を吸えるようにしていく」と段取りをして慣らしていくという流れになります。
挿し芽が可能な草花ではこの方法で大抵うまくいくのですが、あじさいの場合は、3→4の段階でだんだんと元気がなくなっていくものが多かったです。
逆に最初から水分量の多い土(鉢の水抜きをふさぐ、または、全く水の流れ落ちない普通の容器を使う)へ直接挿した方が予後が良いものが多かったです。
挿し芽をしたら日陰で管理
これも通常の挿し芽では「今ある葉が元気なうちに、根と新しい葉茎を出す」のがセオリーですが、紫陽花の場合は挿し芽してから古い葉が朽ちるまでの時間がとても速いようです。
特に日向で管理すると2~3日で黒化してしまうものが多く、そうなったら結局うまくいきませんでした。
出てきたわき目に葉が付く段階までは日陰管理をした方がよさそうです。
また、我が家だけの話かも知れませんが、日陰管理では葉病(うどんこ病)などとの闘いになるので、葉が出て安心しているとすぐに侵されてダメになりましたので、こまめに観察しながら適切な薬剤を使って病気から守ることが必要だと思います(せっかく育ったものもうどんこ病でいくつかダメになりました)。
以上、いろいろと試行錯誤した結果を基にした考察でした。