園芸の図鑑や本、販売されている鉢花についてるタグなどを見ると結構書かれている「乾いたらたっぷり」という水やりの頻度。わかりそうで分からないので、ちょっと具体的にどの程度なのか?どうやったらいいのか?を紹介します。
まず「乾いたらたっぷり」というのは、ちょっと言葉足らずで、本来は「表土が乾いたら鉢内の土全体が水を含むほどたっぷり」というのが正しいです。多分表示する文字の都合などでどんどん短縮化され、「乾いたらたっぷり」になったのでしょう。
表土というのは、言葉通り、表面に見えてる土のこと。これが手でつまんで明らかに乾いてる(ポロポロと崩れる)状態が水やりをする時期のサインということになります。
表土が乾いたら...上からたっぷり水を..と思うかも知れませんが、実は上からいくら水をあげても一旦乾いた土はほとんど水を吸ってくれません。
よほど吸水性のいい土でない限りはほとんどが流れ出てしまうと考えていいでしょう。
鉢の下からいくら勢いよく水が流れ出ていても、肝心の土は乾いたままですから、水枯れを起こしてしまうかも知れません。
以下のようにして行うと、文字通り「表土が乾いたら鉢内の土全体が水を含むほどたっぷり」あげられるので、水やりの方法が分からずにいつも枯れてしまうという方は参考にしてください。
- 表土が乾いたかを確認する(水やり時期の確認)
- 鉢がすっぽり入る位のバケツを用意する
- バケツの中に鉢を入れる
- 鉢の表土位のところまで水を入れる
- 20~30分放置する
- 水(バケツ)から鉢を取り出し、ある程度鉢から水が流れ出たら完成
ポイントは土に水を十分に含ませることです。20~30分と書いていますが、時間が許すならもっと長くてもかまいません。
実際に乾いた用土が完全に水を含むのかを、何も植わっていない鉢で試してみるとよいかもしれません(案外時間がかかるのにびっくりしますよ)。
こうしてきちんと「表土が乾いたらたっぷり」水をあげた鉢は、想像以上に重たいはずです。
こちらもたっぷりあげたつもりの鉢と重さを比べてみたら一目瞭然ですよ。