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コバエと闘う ~室内で観葉植物を上手に育てる~

更新日:

 /公開日:

2013(平成25)年10月14日

コバエと闘う ~室内で観葉植物を上手に育てる~



お部屋の中に観葉植物があると、華やかな雰囲気になるし、ちょっと雑貨風な部屋になりますよね??

最近ではダイソーを始め100円ショップなどでも販売されているミニ観葉植物。

育てていると分かるのですが、いつのまにか発生する小さな虫「コバエ」。これを退治するのに苦労している方も多いと思います。

うちでやっている簡単な対策方法をご紹介します。

コバエの発生源

そもそもコバエは何処から発生するのでしょうか?コバエが好む環境は適度な栄養と適度な湿気です。よく目の当りにする環境といえば、生ごみをしばらく放置しておいたときでしょうか?とにかくジメジメしたところが大好きです。

そして、室内で管理している観葉植物の植木鉢の中で一番発生しやすいのが、実は土の表面ではなく鉢の底の土なのです。

あまり外敵がいないこと、適度に湿っていること、適度に栄養があることなどからすると、コバエにとってはこの上ない格好の繁殖場ですね。

観葉植物に湧くコバエを出にくくするにはここを繁殖場にしないことです。

簡単にできて、しかもズボラ管理でも植物がよく育つ、いいことばかりのコバエ対策

皆さんは室内の観葉植物への水やり、どこにしてますか?

表面の土ですか?普通はそうですよね?

でも、発想を変えて、鉢の受け皿を深いものに交換して受け皿に水をやるようにすると・・・

毛細管現象によってちゃんと土に水は行き渡るし、コバエの発生源も常に水浸しにできるので一石二鳥です。この方法を底面給水といいます。

観葉植物の育て方の本などを見ると「乾燥したらたっぷり」などと書かれているので、根腐れしていまうのではないかと思われるかもしれませんが、毛細管現象で常に湿潤な土になっているだけで根が水に浸かっているわけではないので特に乾燥状態を好む植物以外であれば大抵の観葉植物は大丈夫です。

「底面給水」の注意点

底面給水する場合には1つだけ注意点があります

それは、

受け皿の水が鉢の中の土に付くようにすること

です。園芸の基本では水はけをよくするために鉢底に軽石などを入れると思いますが、これによって受け皿の水と鉢の中の土とが触れないような状態だと、毛細管現象も働かず、ただの水溜りになってしまいます。根が生えるスペースを増やす意味でも有効なので鉢底の軽石は外してネットなどで土止めをするようにしましょう。

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