大きな植物の下草に使ったり、壁面の温度を下げるために使ったりといろいろな用途があるアイビーなどのつる性植物。比較的安価に販売されていますし、伸びた枝を切って水に挿しておけば根が生え、鉢上げすることで簡単に殖やせるので一度は栽培した経験があるのではないかと思います。
でも我が家のつる性植物はなんとなくスカスカな感じがする、どうやったらこの家みたいに密度の濃い、すごく茂った感じにできるのかについて原因と方法を紹介したいと思います。
つる性植物がどうもスカスカに育ってしまうのは
つる性に限らず植物全般として、1つの枝につく葉の密度はだいたい決まっているようです。
また、先の方に生えた葉が水分や養分をぐんぐん吸って成長するため、根本近くの葉には栄養が行かず知らず知らずに落ちて枝だけになってしまいます。
この2つがつる性植物がどうもスカスカになってしまう原因となります。
ではどうやって手入れすれば密度の濃い、かっこいい感じにできるのかを次で紹介しますね。
つる性植物の特性と手入れの方法
植物の枝や幹の先端を切ると大きく分けて
- 根本に近い方から新しい枝が生える
- 切った先端付近から2本以上の枝が生える
という感じで新しい芽が出てきますね。この植物の特性を利用して密度を増すのです。
アイビーやワイヤープランツなどのつる性植物は経験上2の枝分かれをして成長する植物のようですので、密度を濃くしたいところの少し手前でつるを切ることで、その近くから新しく2つ以上のつるが成長し、密度が増していくのです。
植物が一番成長するのは春先に新芽が出てくる時季ですから、新しい葉が2~3枚育ってきた段階でどのようにするのかを決めておくと密度のコントロールができます。
そして、1本のつるをそのまま伸ばしていると根本からだんだんと木化(緑色のつるではなく茶色の木のつる)して太くなってしまいます。こうなったつるから葉は生えにくいので、早いうちにこまめにカットしながら育てたほうがきれいで密度の高い感じになります。
切ったらすぐに生えてきてモリモリと茂った樹形になるかと言えばそうでもありません。思ったように茂らせるには年月が必要ですから焦らずにやっていきましょう。まさに「手入れ」しているかどうかがすぐに分かる植物なんですね。
今回のテーマとはあまり関係ない話ですが、雑草の中にもつる性のものがあります。これらも同じ特性なので、除去する際途中で切ってしまうとその近くから枝分かれして・・・大変なことになりますから、根本付近で伐採するか、根から掘り起こしてしまうかをした方が後々困ることが少ないと思います。