大切な愛車の洗車どうしてますか?ガソリン入れたついでにセルフ洗車におまかせ!!ですか?せっかく手に入れた大切な車ですからたまにはしっかりきれいにしてあげたいもの。
でも、ホームセンターやカー用品店などにいくと実にたくさんのワックスが販売されていて、いったい何をどうやって選べばいいのか迷ってしまいますよね?今回は自動車用ワックスの種類による違いなどについてできるだけ詳しく紹介しようと思います。ワックス選びの参考になれば。
ちなみにガソリンスタンドなどに設置されている洗車機によくある「ワックス洗車」や「撥水洗車」のメニューは、ふき取りが不要というところから考えるとこれから紹介する簡単ワックスや液体ワックスと同じと考えていいと思います(詳しい成分は公表されていないようです)。ワックス洗車と比べて撥水洗車の方がワックス成分が細かいのでより細かいところまでワックスがかかる程度と考えた方がよさそうです。
ワックスの種類と用途
簡単ワックス・液体ワックス
主なワックス成分:シリコーンポリマー、ナノ粒子
液性(状態):水性、酸性
特徴と用途:
シリコーンなどの水を弾く透明な成分で作られているため、他のワックスのように乾燥したとき白く残らないことから簡単にワックス効果を得ることができます。ガラス用撥水剤などと同じで水で少しずつ洗い流されてしまうので、あまり長期の効果は期待できないようです。


半ねりワックス
主なワックス成分:シリコーンポリマー、フッ素樹脂、合成ポリマー、カルナバろう、合成木ろう、ミクロパウダー、石油系溶剤(~50%)
液性(状態):半ねり
特徴と用途:
液体と固形の中間的な存在で、いろいろな成分を配合して白を白く見せる効果を持たせたり、メタリックをよりつややかにする効果を持たせたり、汚れを落としたりする効果を付加したものがたくさん発売されています。
シリコンやフッ素樹脂などを使った比較的安価なものからカルナバロウなどの天然素材を使った艶出し効果の高いものまでさまざまなアイテムが発売されていますので、成分表をよく見て選ぶようにしましょう。


固形ワックス
主なワックス成分:カルナバろう、合成木ろう、石油系溶剤(約70~80%)
液性(状態):固形
特徴と用途:
石油系溶剤の量が多くボディへの定着率が高いため長い間効果が持続します。汚れを落とすなど半ねりのような特殊効果は少なく、塗装の保護と艶だしに特化したものが多いです。


ガラス系コーティング剤
液体ワックスに使われるシリコーンなどの成分を溶剤や硬化剤を使ってボディに定着するように作られたものが多いです。特に2液式で混合して使うものは長期間長持ちします。


2種類のワックスの使用や厚塗りは効果がある?
よく、液体ワックスをかけた後で固形ワックスをかけたり、乾燥したらボディが何色だった?位厚塗りしている場面をよく見ますが、成分のところで書いた通り液体と固形では主となる原材料が違いますからムラになってしまうこともあるかもしれませんので、できれば1つのワックスで処理することをおすすめします。
それから、厚塗りをしても、乾燥した時に白く残った成分はすべてふき取ってしまうわけですから、薄く塗り伸ばしたときと何も効果は変わりません。
もしも水垢などを落としたいのであれば、そういう用途のシャンプーを使うか、水垢を取るための用品を使うことをおすすめします。

ゴムやプラスチックパーツの黒さを復活させるには
ワックスがついてしまったり、経年劣化でゴムや樹脂部品が白っぽくなってしまったときには、タイヤ用のスプレーワックスが効果的です。泡で汚れを落としながらというものよりも、透明でワックス効果だけを発揮するようなもののほうが後からべたつくこともなくて便利です。
家具などに使う艶出し剤などもありますが、結構塗り斑になりますからタイヤワックスの方が無難だと思いますよ。
ワックスをかけた後のお手入れ
最近の車の塗装は進化しているのでワックスに含まれる石油系の溶剤が悪影響を及ぼす・・・という噂がありますが、個人的にはあまり気にしません。それよりも、塗装時に塗布したコーティング剤が全体まんべんなくはがれていくわけでもないのでムラが出て、天井やボンネットだけ色が違ってきた・・・なんてことになるのなら、自分の手できっちりメンテナンスしてあげたほうがいいのでは??と考えます。
少し脱線しました。ワックスをかけた後ボディが汚れたら、さっと水洗いするか、ガソリンスタンドの「水洗い」コースで洗車しましょう。ワックスは撥水効果があるので雨の日などにボディを見ればどの位効果がなくなったのかは見て分かると思います。
要するに水玉が出来なくなったら(ワックス効果がなくなってきたと感じたら)、きれいに洗車して再びワックスをかけてあげましょうね。