私は昔住んでた集合住宅でこんな経験があります。入居したときから通常の鍵とは別にある、いわゆる「バー式のロック」の動きが少し緩い感じがして、「これひょっとすると自然にバーロックがかかっちゃうんじゃないの?」と思ってました。
心配をよそにそれなりに月日が流れたある日、いつものように鍵を開けて中に入ろうとしたら・・・ガガーーン・・・心配していたバーロックが勝手にかかってしまったのです。ドアは開くけどバーロックが引っかかってドアが開かない・・・最悪の展開です。もちろん簡単に壊すこともできないですから仕方なく鍵師なる(鍵開けサービス)を呼んで開けてもらうことにしました。
結構直ぐに来てくれて、じっくりゆっくり鍵を外してなんてことするのかなぁ・・・と思ったとたんに外し始めたのは【ドアスコープ】でした。ドアスコープとは訪問者が来た時に中から確認するための覗き穴です。
ドアスコープを簡単に外したかと思ったらくの字に曲がった棒をその穴から突っ込んで簡単にバーロックを解除・・・作業開始から1~2分で解決したのにちょっとびっくりしました。
問題となったバーロックを取り換えて解決はしましたが、ここで1つの心配ごとが出てきました。それは【ドアスコープの外し方を知ってたら簡単に泥棒に入られてしまうかも】ということです。今回はバーロックでしたが通常のキーとじ込みでは中から鍵を開ける【サムターン】と呼ばれるつまみをこの方法で回して開けるわけですから作業的には同じこと。これだと手慣れた人なら簡単に入れてしまいますし、作業服と工具箱を持っていたら目撃した人も鍵師の方だと判断してしまうかもしれません。
そこで今回紹介したいのが外から外せないようにするドアスコープ。万が一キーとじ込みをしてしまったときにはこれを壊すしかないですけど、キーとじ込みなんてそう起こるものでもありませんから防犯対策の方が優先事項だと思いますよ。あからさまにドアスコープ壊していたらさすがに時間がかかりますし、周囲の人から見てもおかしいと感じると思いますからね。


万が一ドアスコープを壊されても内側からのロック解除を防ぐことができる「サムターンガード」
これが一番防犯用としては手軽なグッズ、ドア内側のロック周りにガードを付けて外から細い物でロック(サムターン)を回しにくくものです。


泥棒が外から鍵を開けられないようにする「ディンプルキー式ドア錠」
玄関ドアの錠はメーカーと番号などによって量産されているものがほとんどで、専用工具などを使って簡単に開いてしまうようになっています。キーとじ込みなどをしたときに鍵師さんが簡単に開けてくれた!という経験ありませんか?つまり、鍵師さんのような技量がある泥棒なら簡単に家へ侵入されてしまうということです。そこで紹介したいのが簡単に解除できず、複製も難しい「ディンプルキー式のドア錠」。これに交換することで集合住宅などで大家さんや管理人が持っているマスターキーでも開けることができなくなるので、まさか?の展開にも対応できます(ドラマの見すぎかな?)。


- ディンプルキーを無くした(すべて家の中にある)
- サムターンガードでサムターンが回らない
- ドアスコープが外れない
こんな合わせ技になってしまった場合にはひょっとすると鍵師さんもお手上げかも・・ということです。そうなると窓を割って侵入→多額の費用がかかるということにもなり兼ねませんので、このうちの2つにして防犯と共に上のようなケースになったら・・・ということを考えて設置されることをおすすめします。
空き巣などの窃盗犯が一番嫌うのはズバリ「侵入するのに面倒」な家。つまり鍵を開けたり窓を割ったりする時間がかかったり大きな音が出たり、人目につく場所から入ることです。どの方法が(どの方法を組み合わせると)一番有効なのかを考えて設置するようにしましょう。
私見ですけど最近では防犯用に設置するセンサー式のライトはメジャーになってしまい防犯という意味合いではあまり周囲から気にされなくなったように思います(付いていても周囲の人は気にしないかもしれません)。センサー式ライトは在宅時には有効だとは思いますが、家にいる時に侵入盗が来ても対峙するのは危険で実際何もできませんからセンサーライトは自動車のキーレスエントリーと同様手が塞がっていても勝手に明るくなるグッズととらえた方がいいかもしれません。