虐待して少なくとも3匹の猫を殺めた税理士は「猫は糞(ふん)尿が臭く、爪研ぎで壁を傷つける。有害動物の駆除であり、法律違反になるとは考えていない」というのが言い分らしいです。
この人の論理や考え方はともかくとして私が気になったのは「何でそれを動画撮影した上で誰でも見れるインターネット上に公開したのか?」ということ。
確かに猫は「ここはトイレ」と決めた場所に穴を掘って糞や尿をします。私の家にも猫がいますから、特に尿については1匹でも結構な臭いがするのは分かります。でもこれは1週間位で分解されるのでたくさんの猫が1か所をトイレにしなかったらそれほどの影響はないのかもとも思います。強烈なのは「マーキング行動」でお尻をふりふりして出す尿、これはいろいろな場所で行うので結構臭うかもしれません。
そして爪とぎについては「爪の手入れ」と「縄張りであることを示す」という意味があるので仕方ない(我が家の壁なども結構な状態)ですが、これは飼育している側や猫が好きな人の側の見解なので嫌いな人から見たら許せない行動だと思います。
でも、自分が猫を虐待しているところを動画に撮影して、しかもその動画を公開して、さらに公開するのは足がつかないような場所からにして・・・というところがどうにも理解できないところ。何がしたかったのでしょうか??
注目されたい?同志を作りたい?自分の強さをアピールしたい?だとしたら、正々堂々と足のつく方法で公開したり啓蒙したりすればいいわけですからね。
私は見ていませんが、この人の動画を見た人は何を感じどう思ったのでしょうか?最近ではユーチューバーなる職業?があって、動画の再生数によって広告収入が決まるのでいわゆる「やらせ」動画をアップするような人もいるようですが、この人は足のつきにくいようにしているわけですから収入目当てでもなさそうだし・・・。考えれば考えるほどよくわからなくなります。
こうした猫の虐待のニュースを見て私がいつも感じるのはこの猫を最初に遺棄(放置)したのは誰?ってこと。外で産まれた猫だったとしても、最初はいなかったはずですからね。私は猫の遺棄を目撃したこともありますし、実際に仔猫を保護して里親に出したこともありますから、こういう行為をする人こそ断罪されるべきだと思います。
それから動物保護のNPO団体もたくさんありますが、非営利団体と言いながらすごいデザインのバスに乗ったり高級車を乗り回したりしている人もいるなんてのも見たことがありますから、「愛護の精神」でやってるのか「必要経費と称して自分たちの生活を豊かにする道具として動物の保護」をしているのか甚だ疑問が残りますね。