恥ずかしながら、自身最近まで全く気付かなかった話です。
Google Analyticsでは、リファラアクセスされたページのURLが分かるようになっていることは多分皆さんご存じかと思います。
ご存じない方は、左のメニューから「行動」→「パブリッシャー」→「パブリッシャーの参照URL」と開き、出てきた一覧の上にある「セカンダリディメンション」から「集客」→「参照URL」を選択すると、どのサイト?ではなくどのページのリンクを経由してアクセスされたか?が分かるようになっています。
ところが・・・最近この作業で開いた一覧のほとんどが「/」、つまりトップページ経由なんです。
最初は「まあそんなこともあらーな」程度に思っていましたが、最近に至ってはほとんどすべてがそうなってしまってます。私にとってはちょっと困った問題です。
というのも、これを知ることでリンク元のページにどのようなことが書かれているか、どのようなことに対して自身のページへリンクしてるのか?を見ることができるので、参照元のサイトの管理者がどのように思ってリンクしたのかや、ひょっとして誹謗中傷的にリンクされてる?なんてのも分かるので、前者ならそうしたことを想像して、逆リンクを張ってささやかな応援をしてみたりということもできますし、後者ならどうしてそういうことになったのか?を直接問い合わせたりすることもできます。
それがほとんどできない??繰り返しますが、私にとっては忌々しき問題です(くどい??)
そこで今回は
- どうしてGoogle Analyticsで参照元ページが表示できなくなってしまったのか?
- どうやったらGoogle Analyticsで参照元ページが表示できるようになるのか?
について紹介していきます。
Google Analyticsで参照元ページが正しく表示されなくなったのはなぜ??
表示されなくなった・・というよりは、表示されず「/」となってしまうものがすごく増えたというのが正しい表現でしょう。
というのも、これはGoogle Analyticsの問題や仕様変更などではなく、アクセスするブラウザとブラウザのバージョンによるものだからです。
例を挙げると、よく使われているGoogle Chromeのバージョン85以降(Chrome 85以降)では、訪問者のプライバシー保護の一環として、参照元(リンク元)のページ情報を渡さないようになったそうです。
結論としては、サイト運営者側ではどうすることもできないということなんです。この仕様変更で、確かに訪問者の行動を保護するという目的は達成できますが、サイト管理者からすれば、冒頭で書いたように、どのような情報にリンクが張られ、それを経由してアクセスされたのかがわからないので、誹謗中傷されたり、RSS情報勝手に取得してページが構成されたりしていても一切わからないということになり、誰のための、何のための保護なの?と思えてなりません。
どうやったらGoogle Analyticsで参照元ページが表示できるようになるのか?
前述した通り、これはブラウザのプライバシー保護の一環ですから、サイト管理者側でどうにかなるものではありません。
が、サイト管理者全員が、このプライバシー保護の機能を停止する措置を講じることで、知らせることができるようになります(ここ表現がとっても難しい・・)。要するに、自身の管理しているサイトに挿入した他のページへのリンク経由でリンク先ページが表示された時は、リンク先サイトのアクセス解析情報にきちんとリンク元ページが分かるようにすればよいのです。
この措置はとても簡単なコードで実装できます。方法は以下の2通りあります
各ページのヘッダー要素にメタデータを設置する方法
この方法は、静的HTMLで作成したサイトや、WordPressなどCMSのテーマなどへ直接コードを追加する方法になります。htmlの
<head></head>
の間に以下のメタデータを追加します
<meta name="referrer" content="no-referrer-when-downgrade"/>
WordPress特有の方法
WordPressはこうしたカスタマイズがとてもしやすくできていますので、それを使って全ページに自動で挿入されるようにします。
方法としては、お使いのテーマ(子テーマ)のfunctions.phpへ以下のコードを追加するだけです。
/***** リファラ情報を渡す *****/
function ha_header_referrer_inseart(){
?>
<meta name="referrer" content="no-referrer-when-downgrade"/>
<?php
};
add_action('wp_head', 'ha_header_referrer_inseart');
前述した通り、リンク元サイト(ページ)にこのコードが設置されていれば、リファラ元のページが分かるというものですので、自身のサイトへ設置しても何も変化はありません。
が、たくさんのサイトでこのコードが設置されれば、みんながリファラ元ページを今までのように把握することができるようになりますから、共助の心で設置されることを願います。
ちなみに当サイトでは既に設置済みです。
参考にさせていただいたサイト:Chrome85でWebサイトの流入元がとれない問題と対応方法