最近ではバックモニターやアラウンドビューなどが発達してきたり、自動車庫入れ機能なるものが登場したりしていますが、やっぱり基本は押さえておかないとこうした機能を搭載していない車には乗れないということになってしまいますので、いくつかのポイントを紹介します。
バックの車庫入れがどうも苦手という方の共通点
- どこを見ていいかわからない
- いつまでもハンドルを右に左に切ってしまう
- 他の車が待っていると焦ってしまう
ことではないでしょうか?1と2はこれから解説しますが、3に関しては焦って失敗して何度も前に後ろにと車を動かしたり、ややもすれば焦ってゴツンなんてことにもなりかねません。やり直ししている本人は一生懸命ですが、よっぽどしっかり一度で駐車した方が短時間で済むし、待っている方もイライラしませんので、落ち着いてやるようにしましょう。何度か失敗した挙句あきらめてどこかへ行ってしまう人もいるようですが、待っている方はイライラMaxになりますから頑張って駐車しましょう。
車庫入れが上手になるいくつかのポイント
車庫入れする際に押さえておくべきポイントは次の8項目です。まずは1つ1つ確認しながやってみてください。慣れてくれば自然にできるようになりますし、車の大小にあまり左右されずに駐車できます。
1.駐車スペースに物がないかは前進で通過するときに確認する
これをやっておかないと、駐車措置はしなければならないし、障害物も確認しなければならないしとやることが増えてしまいます。ただでさえ普段とは違う「後退」をするのですから、なるべくやることは減らしたほうがいいです。
2.自分が駐車場のラインを通過したらハンドルを切る
駐車したいスペースの遠い方のラインを通過したら、駐車したい方とは逆にハンドルを切り前進します。この操作をしておくことでより小回りでバック駐車することができます。
3.車を止める手前で逆にハンドルを切る
駐車スペースと反対に進みながら最後にハンドルを逆に切って少し前進しておくとより小回りで駐車できます。
4.どちらのミラーを見て下がるかを決める
基本的に駐車スペースの線の幅にはまらない車に乗ることはないと思いますので、原則内側になるミラーを見て下がります。下がりながら左右のミラーをキョロキョロ見ると無意識のうちにハンドルを連動させてしまうので、よほど人通りの多い場所でない限り、内側を見ればいいと思います。
5.内側の後輪が駐車場のライン端を通過するまでハンドルは全切り
内側のミラーを見ながらハンドルを全開に切って下がります。内側の後輪がラインの先端を通過するように下がっていけばまず失敗することはありません。
6.ライン端を通過したらハンドルを戻しながら下がる
内側の後輪がライン端を通過したらハンドルを戻していきます。戻し量は車がまっすぐになるように調整します。
7.なるべく早く車をまっすぐにする
最後まで斜めの状態で下がってしまうと、下がる距離がない中で車をまっすぐにしなければならなくなります。早いうちにまっすぐにしてしまえば後は真後ろを見て下がるだけになります。
8.車がまっすぐになったら真後ろを振り返って下がる
ここで初めて体を回して真後ろを見て下がります。既に車はまっすぐになっているわけですからハンドル操作をする必要はありません。ゆっくりとクリープ現象で下がりながら後ろの車などとの距離を確認していいところで停止します。
あまり駐車の上手でない方は5~7が安定しないのでいつまでもハンドル操作と進み行く車との闘いになってしまいます。1つ1つ片づけて上手に駐車しましょう。
※一般的な普通車の場合ですので、極端に長さのある車やワンボックス車などの場合は多少感覚が異なりますが、基本的にこの動作と車の位置関係に慣れてしまえば大丈夫です。