カード形式で、各種アフィリエイトサービスの商品ページの情報を表示して、各社のページへのリンクを簡単に表示できるプラグイン「Pochipp」。
2023年10月から、日本の景品表示法が改正され、ステルスマーケティングに対する規制が強化されたのは皆さんご存じでしょう。
そこで、簡単なカスタマイズで、「Pochipp」で生成される商品カードに【PR】という文字表記を追加する方法を紹介しておきます。
対処方法は本当に簡単で、以下を有効化しているテーマのstyle.cssや追加CSSへ追記するだけです。
.pochipp-box:before {
position: absolute;
content: "【PR】";
right: 4px;
top: 4px;
opacity:.75;
}
上記コードではカードコンテンツの右上に、【PR】という文字列が表示されます。
左上にしたかったら、「right:4px;」を「left:4px;」にすればいいでしょう。
文字の色は、「Pochipp」プラグインで生成される商品説明の指定である「opacity:.75;」にして、商品説明と同じようになるようにしていますので、この部分も自由に変更すればよいでしょう。
現在、このサイト内で「Pochipp」を使ったコンテンツには上記のコードで表記するようにしていますが、景品表示法の改正内容が結構曖昧なものに感じるので、今後継続して表記するかは未定です(ひょっとするとこのページを見た段階で既に外している場合があります)。
なぜ判断に迷うのか..ということについては後述の「そもそも個人が運営するサイトで対応する必要があるの?」を読んでください。
実際に表示させたものがこちら


プラグインの入手はWordPress以下の公式サイト内のページから、
そもそも個人が運営するサイトで対応する必要があるの?
私は法律家ではないので、あくまでも個人的な解釈と意見として..。
「令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。」によると、
- 個人の感想等の広告でないものや、テレビCM等の広告であることが分かるものは対象外です。
- 規制の対象となるのは、商品・サービスを供給する事業者(広告主)です。
とあって、個人的には「出たな!事業者..」という所感しか持ちません。
何かにつけて法律では事業者というのが出てくるのですが、事業者となる条件は、
- 業として営んでいること【自営業(個人事業主)を含め、法人として運営している店舗やサイト】
- 繰り返し同じ場所に掲載(設置)した物を販売して利益を得ていること
- 一定期間に一定数の商品を追加していること
といろいろな文献を見る限りでは自身は解釈していて、恐らく個人でサイトを公開して、アフィリエイト広告を貼っている人は2または3に当たるのかも?という本当に曖昧なもので、さらに今回の規制対象となるのが、商品・サービスを提供する事業者(広告主)と書かれていて、これが、実際に公開しているサイトの運営者に当たるのか、それともアフィリエイトサービスを提供している会社となるのか、はたまた実際に販売を行うショップやサービスとなるのかというところが実に曖昧だと感じます。
まあ、法律全般に言えることとして、曖昧にすることで、私含め皆さんが右往左往しているように、「必要なのだろう」と判断して誤認防止をすることで、消費者が守られるという意図でしょうし、違反かどうかはその事例ごとに精査して判断するためという側面もあるでしょうから、違反とならないために対処しておいたらいいのでは?というところに行きつくので、表示しておいて間違いはないのかな?というのが個人的な判断です。
「Pochipp」プラグインの作者さんも、私が見た限りでは、過去のSNSでこの点に着目して、現状ではPR表記は必要ないと判断されているようなので、本ページの表記を行うかどうかは、個人の判断で行うしかないのかなという印象です。