アクセスがあるとPHPプログラムを使ってデータベースからデータを引っ張り出してページ表示をするという非常に段取の多いWordPress。このプロセスがアクセスがあるたびに走るのですからサーバーにも負担がかかるし、何より表示速度がHTMLで作ったサイトと比べたら遅くなるのは当然のことだと思います。
当サイトもWordPressを使い、数々のプラグインを使い、【Simplicity2】というテーマを使ってサイト作りをしていますので、どの位速度が出てるのか(出ていると認識されているのか)がちょっと気になってきました。
検索エンジンクローラーが検索結果を計算するアルゴリズムでも重要だといわれていることから、当サイトでどの位の速度が出ていると認識されているのか、対策するとどの位改善するのかというのを試してみました。
今回は最大の検索エンジンであるGoogleが提供している「Google PaseSpeed Insights」を使って各対策によってどの位効果があったのか、はたまたなかったのかをスクリーンショットを交えて紹介したいと思います。
尚、同じ対策をすれば同じ効果が出るものでもなく、また、トップページでの計測結果だけのスクリーンショットであること、それからサーバーの稼働状況や通信トラフィック量などによっても数字は変化しますからあくまでも参考資料として読んでいただければ幸いです。
無策の状態での状況
そのままの状態で「Google PaseSpeed Insights」でトップページの表示速度を計測してみました。悲しい結果が・・・
上がモバイル、下がパソコン表示時の評価です。モバイルで28、パソコンで40と50点満点だったらそこそこなのに(笑)という結果が出てしまいました。
自身で見る分にはそれほど遅いなぁと感じないけどこの結果は・・・ということでこれを基礎値としてここから1つ1つ対策して検証していきます。
表示を速くするコードを.htaccessへ挿入
【Simplicity2】の公式サイトにあるページ
でも紹介されていますから効果があるだろうということで導入してみました。結果は
とモバイル・パソコンでそれぞれ7ポイントの改善。確かに効果があるようです。さらに別の対策を追加していきます。
「SpeedUp」プラグインを有効化
Javaスクリプトをフッターへ移動して高速化を図るプラグインです。
とモバイルで6ポイント(累計で13ポイント)、パソコンで4ポイント(累計で11ポイント)改善しました。
「Autoputimize」プラグインを有効化
7月6日の午後2時頃に有効化&設定を行い稼働開始。「Autoputimize」は少しずつキャッシュしていくようなのでとても100%まで待っていられません。計測時のアドバイスに「Autoputimize」が作成した部分に対するものが含まれていたのでトップページは適用済みと判断。結果は・・・
とモバイルで6ポイント(累計で19ポイント)、パソコンで3ポイント(累計で14ポイント)改善しました。
テーマによってはオフにすると効果があるとされている「連結されたスクリプト / CSS を静的ファイルとして保存」のチェックをOFFにしたら劇的効果がありました。モバイル・パソコンとも70ポイント前後まで改善!これで少しは普通に速いサイトとして運営できそうです。
「W3 Total Cache」プラグインを有効化(未)
【Simplicity2】と相性が悪いと言われていることと、あまり変化を加えるのもどうかということ、それから何より不具合が起きてサイトが×になったら・・・と考えたらちょっと怖いので、今回このプラグインの導入は見送りました。
最終的にはこれを使ってページごとキャッシュ(アクセスがあったときにHTMLで作ったページのように表示する)するのが一番速くなる方法だと思われます。そうすると前述した対策は不要では?と思うのですが、結構併用していると書かれているサイトが多いので、もう少し情報収集してみます。
ドメインキングのPプランではこれが限界かも
月100円という破格の価格が魅力のドメインキング(Pプラン)。サーバーの応答時間はモバイル表示で2.1秒、パソコン表示で4.1秒かかっているようです。
これは例えばGoogleの検索結果からページがクリックされた瞬間からページの読み込みが開始されるまでの、Chromeブラウザなら上の読み込みしてるよ~というグルグル回るマークが左回りから右回りになるまでの時間です。
この時間は完全にサーバーの性能によるものなので、サーバーの状態次第で変化する値、ここでかかる時間は短縮のしようがありませんからより速度を上げるには上位プランにするか、サーバーの移転を考えるしかなさそうですね。
逆にいろいろ対策してサーバーの応答時間が遅くなる場合は敢えて対策しないのも手かもしれません。もちろん「Google PaseSpeed Insights」の評価は下がってしまいますが、反応しているのかしていないのか分からない状態よりも、開いているけど少し時間がかかっているという感じの方が訪問してくれた方にとってはいいのかもしれませんよね?
どうしても高速化したい、高速化した分だけ速くなるようにしたいということであれば、より上位のサーバーへ変更するしかないと思います。ただ費用対効果の問題もありますし、上位プランにしたから劇的に変わるのかというとそれも不明ですからバランスをどうとるかがポイントだと思います。。
また、今回の検証とは別の要因として、サーバー契約した当初と比べて反応が遅くなった感もあるのでサーバーを共用している他のサイトの影響もあると思われます。