サイト作りをしていると、別のドメイン(URL)で別のサイトを作ってみたいと思う方がほとんどだと思います。
昔(いつの話?)はドメインを維持するための費用が結構高額だったので、サブディレクトリやサブドメインで何とかやりくりしたもんですけど今は年間2,000円も出せば維持できるのですから、別のジャンルのサイトなら別ドメインで!と思うのはしごく当然だと思います。
そして、最初は何もわからずサーバー契約をして、そこにある「独自ドメイン」の契約をして、何となくマニュアル通りにサイトが作れた。その中で「ドメイン」と「サーバー」という固有名詞が何となくわかってきて、独自ドメインを作れるサービスを検索したら今のサーバーよりもお得だからそっちでドメイン取って・・・という方多いはず。
中にはお得感たっぷりでドメイン取得した後は見様見真似で設定してみたけど、一向にサイト表示ができない・・・サーバー腐っとるんとちゃう??(他責)になってどうにもならなくなっている方がいるかも知れません。
今回はそんな方のために、できるだけ分かりやすく他社取得ドメインを現在使っているサーバー上で使う方法を紹介します。
※ドメイン取得サービスは「お名前.com」、サーバーは「ロリポップ」として紹介しますので、実際の環境に置き換えて読んでくださいね。
ドメイン取得サービスで行う設定は1つだけ
「独自ドメイン」という言葉は何となく理解できたものの、契約すると「ネームサーバー」やら「DNS」やらまたまた摩訶不思議な単語が出てきますね。そしてググると実にいろいろな方法が紹介されています。
が、現在ではドメイン取得サービスで行う設定はほぼ100%これから紹介する1か所のみです。
それは「ネームサーバー」の設定。
お名前.comにログインするとトップページのよくある操作(だったかな?)に「ネームサーバーの設定」というのがあります。
ここを変更するだけなのです。ドメイン取得時に設定されているのはお名前.comが運営しているサーバー(お名前サーバー)へ接続するようになっていますから、これを今使っているサーバーの「ネームサーバー」へ変更します。
サーバーのネームサーバー設定についてはロリポップなら【ロリポップ ネームサーバー】とググればすぐに出てきます。
この設定は何なのかというと(今の文章で理解いただけると思いますが・・・)、そのドメインにアクセスされたらどのサーバーに接続する?の設定をしているだけです。
上の例では
取得したドメインにアクセスされたら「お名前サーバー」の内容を見る
となっていたものを
取得したドメインにアクセスされたら「ロリポップサーバー」の内容を見る
に変更するのです。
これでドメイン取得サービスでの設定は完了です。
サーバーに接続された後の設定はサーバーで行う
上の作業でひとまずロリポップの中の情報を見てね!という設定は完了しました。
ではその先は??をあとは設定するだけです。
ここでDNSとかDNSレコードなどという用語がググると出てくるのですが、現在ではほとんどのサーバーでそんなものを意識しなくてもいいようになっています。
ロリポップサーバーの場合、ログインするとメニューに「独自ドメイン設定」という項目があります。選択すると今登録されているドメインが表示されるので、他社で取得したドメインを追加します。
この時に必ず行わなければならないのが、そのドメインにアクセスがあったらどの内容を表示するの?という設定。ここで適当にしてしまうと迷子になってしまうので、あらかじめ設定しておきます(通常はそのドメイン名のフォルダがあらかじめ指定されています)。もしもそうなっていなかったら一旦戻って「ロリポップFTP」を開きましょう。
するとずらっとファイル・フォルダが登場しますので「フォルダの追加」で適当なフォルダを作ります(忘れないようにドメイン名かそれに即した半角英数字のフォルダ名がいいでしょう)。
フォルダを作ったら再びドメイン設定へ戻り。ドメイン追加からそのドメインの参照フォルダを先ほど作ったフォルダ名にすれば完了です。
これで前のドメイン取得サービスでロリポップに到達したドメインがどの場所を開くのか?という処理が終わり、そのフォルダの中にあるhtmlファイルやWordPressなどのツールが出力する情報が表示されるようになるのです。
ドメインの設定についてはこれでおしまい!!

設定したはずなのにうまくいかないときは
上の2つの処置は完璧なはずなのにページが表示できない場合には以下の確認をしてみましょう
参照フォルダが競合してませんか?
独自ドメインの一覧にある参照フォルダという項目が同じものはありませんか??
同じものがあると競合が起こり、どっちのドメインがそのフォルダ内の情報を見ればいいのかが分からなくなります。
そうなると・・・表示は500エラー(要するにサーバーがどうしていいかわからない状況)または403エラー(サイトにアクセスする権限がない状況)となり、重複していて今まで正常に表示されていたサイトも表示できなくなります。
フォルダの中が空っぽではありませんか?
参照先フォルダには必ず「index.html」もしくは「index.php」というファイルがなければいけません。これはあらかじめサーバーのアクセスルールとして決まっていて、ドメインにアクセスされたものはこの2つのファイルのうちどちらかを開くようになっています。
これがないと500エラーになりますから、独自ドメインを設定したら簡単な「index.html」をアップロードしてテストするようにしましょう。
こんな感じのを作って「index.html」というファイル・拡張子にしてフォルダへアップロードしましょう
<html>
<body>
<p>これが表示されたらドメインの設定は完了だお</p>
</body>
</html>
そして取得したドメイン名でアクセスしてみて「これが表示されたらドメインの設定は完了だお」というのだけが表示されたら、独自ドメインの設定は終わっています。
ブラウザのキャッシュが邪魔していませんか?
ほとんどのウェブブラウザには一度見たページを一定期間保存(キャッシュ)して、もう一度見た時に高速表示されるようになっています。
これが邪魔して正常に表示できないことがあります。
もしもパソコンに別のブラウザがあればそれで表示してみてください。もしもなければブラウザやパソコンの再起動を行うと「今」の情報が表示できるかと思います。
※ブラウザのキャッシュクリアという技を知ってる人はそれを行うかも知れませんが、多くの場合その処置では完全にクリアされず、再びエラー表示になります(ここハマりどころです)。
WordPressなどCMSの場合は
WordPressなどのCMSではサイト設定としてURLの設定を行う箇所があります。WordPressなら管理画面の「設定」から変更できる「サイトアドレス」と「WordPressアドレス」の2つです。
これが新しく取得したドメインと合っていないとこれまたサーバーがどうしていいかわからず500エラーまたは403(サイトにアクセスする権限がない)エラーが出ます。
この現象が発生するのは今まで別のアドレスで表示していたサイトを引っ越して新しいドメインで表示させたいといった特異な場合にのの出がちなハマりポイントなので、引っ越す前に一旦上のような簡易index.htmlを置いて、まずはドメイン設定がおかしくないか?からスタートすれば問題解決の糸口となります。
いかがでしょう?できる限り簡単に説明しましたがご理解いただけましたか??
仕組みが分かれば簡単なことなのに、分からないなりに設定してどうにもならない・・という内容ですから、例えば有料のサービスなどに相談すると結構足元見られます(言葉が悪くてスミマセン)。やってること、対応することは上の2つの確認と修正だけなので、私のようにココナラなどで不具合対応している場合などには結構おいしい案件です(笑)。
せっかく格安でドメイン取得したのに結局別に費用がかかってしまわないようにしましょう!
・・・ってなんでおいしいのにこんなの紹介しちゃうの?と思われるかも知れませんが、私的にはいろいろごちゃごちゃやって今までの正常な設定まで壊した後に相談されても大変なので、これでだめだったらすぐに相談してね!という意味を込めて解説記事にした次第です。どうしたのかが説明いただけない方(トラブルなのでいちいちメモなど取ってる方は私含めていないでしょう・・)の対応はそれ位大変なんです。