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WordPressのマルチサイト機能は必要?不要?便利?不便?を調べてみました

公開日:2018(平成30)年6月13日/最終更新日:

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知り合いのサイトでトラブルが起きたから見てくれないか?と言われ、サイトを覗いてみたら・・・なんとマルチサイト環境でした。私は今までマルチサイトなるものを見たことも扱ったこともなかったのでドキッとしましたが、何とか対処できました。

今回のことで思ったこと、それはWordPressのマルチサイトってそもそも何?必要なの?ということ。知らずにあーだこーだ言っても始まらないので早速調べてみました(詳細は下の方に・・・)。

調べた結果、WordPressのマルチサイトでできることをざっくり説明すると

  1. データベース1つで複数のサイトが作れる
  2. 1つの親サイトで複数の子サイトをまとめて運営・管理できる
  3. 子サイトは理論上無限大に作ることができる
  4. テーマやプラグインは別々のものを使用したり、共通のものを使用したりできる

ということらしいです。これはマルチサイトを紹介しているどこのページでも書かれていることで、これだけ見るとさぞかし便利なのだろうと想像してしまいますが、実はそうでもないこともある・・・というのも分かりました。

そこで、WordPressの公式サイト上にあるマルチサイトに関するページを紹介しつつ、マルチサイトの概要とできること、個人的な意見について書いていきます。

文末の個人的感想の中にマルチサイトを使わなくても1つのデータベースで同じようなことができますよ!というヒントを書いていますので、マルチサイト化を検討している方は最後まで読んでから判断されるといいかと思います。

公式サイト上でマルチサイトに関して記述されたページと個人的解釈

WordPressのデータベーステーブル構造

データベース構造

シングルサイトのテーブル構造はほぼ理解しているつもりでしたが、結構いろいろなテーブルが1対多、多対多でつながってるんだなぁというのがよくわかる図と各テーブルの構造が細かく掲載されています。

マルチサイトになるとここにマルチサイトの根幹用テーブルがいくつか追加され、マルチサイトの親(大本のサイト)から作られたサイトを子サイトと呼ぶようです。

親サイトにあるいろいろなテーブルは子サイトでは同じ名前に番号が付けられたものが用意され、そこへデータが蓄積されるようになっています。

マルチサイトの概要と作り方

ネットワークを作成する

マルチサイトは別名サイトネットワークと呼ぶようです。つまり1つの親サイトに対して理論上無限に子サイトが作れ、各子サイトに管理者を設けることができます。そしてそれらと親とを管理する【特権管理者】というのが存在するようになります。

親サイトをネットワーク化する方法と子サイトを作る方法はたくさんのサイトで紹介されていますので割愛しますが、つまりは親サイトから「新規サイト作成」で作った子サイトのみネットワーク上のサイトとしてみなされるようになっているようです。

マルチサイトのドメイン適用方法について

WordPressマルチサイトドメインマッピング

マルチサイトは基本的に親サイトのサブディレクトリで作成する方法が用いられます。

例えば親サイトが「http://〇〇.com」であれば子サイトは「http://〇〇.com/△△」がサイトのトップページになります。

これは1つのWordPressサイトで作られる投稿やカテゴリーページの構造と同じ、つまり親サイトの中の1つの記事(サイト)ということになります。

別のテーマやプラグインで全く違う外観を持ちながら同じサイトとして検索エンジンからは扱われることがマルチサイトはSEOに強いと言われる要因の1つだと思われます。

では子サイトには別のドメインを割り当てることはできないのでしょうか??答えはノーです。上のリンク先ページ(英語)では子サイトにも独自ドメインを割り当てられるという内容が書かれています。

・・・ん?そうなると別のサイトとして検索エンジンからは認識されるようになるわけですからマルチサイトの旨味がなくなるような・・・と思うのは私だけ??

WordPressのマルチサイト化に対する個人的な見解

マルチサイトに関する公式ページをいろいろ見ていて思ったことのまとめです。冒頭で書いた通りマルチサイトは

  1. データベース1つで複数のサイトが作れる
  2. 1つの親サイトで複数の子サイトをまとめて運営・管理できる
  3. 子サイトは理論上無限大に作ることができる
  4. テーマやプラグインは別々のものを使用したり、共通のものを使用したりできる

ので、とっても便利!!と考えがちですが、私からすると単純にめんどくさいだけのように思います。

まあ、サブディレクトリ型にして企業サイトなどで本社のサイトと支社(支店)のブログを作るという場合にはまとめて管理できるので便利そうだし、1つのサイトと認識されるのでSEOにも有利だとは感じます。でもすべてのプラグインがマルチサイトに対応しているわけでもないので結局個々での設定となりそうなことから別々にサイトを作っても一緒かな??と感じました。

恐らくマルチサイトを作りたい!と考えた方は「レンタルサーバーが1つのデータベースしか使えないから・・・」というのがきっかけだと思われますが、別にWordPressのテーブル接頭辞をwp-config.php上で変えれば1つのデータベースに複数のWordPressをインストールすることは可能ですからね。

これは自動インストールでも大抵対応しています(サイト作成時にハイ!ハイ!と適当に次へ行ってしまうと気づかないですが、必ずテーブル接頭辞に関する問いがあるはずです。例えば「wp_でいいですか?」みたいな)から、そこで今のサイトと別のもの(半角英数字と_遣えば何でもOK)を指定すればいいだけですからさして難しいことでもないと思います。

マルチサイトにすることで、確かに共通して設定できるプラグインやテーマがあるのは、サイトを作ったときにいちいちプラグインやテーマをインストールしていく必要がないからありがたいですけど、対応していないものは個別対応になるわけで、より一層ややこしくなるだけのように感じます。

それなら、今インストールされているWordPressディレクトリに別のサイトを作るためのフォルダ(ディレクトリ)を作ってWordPressのファイル類をアップロード→手動でインストールするか、自動インストールでできるか試してみるか?をした方がサイトがある程度出来上がってしまえば楽!!な気がしました。

個別サイトをたくさん作るとなると最初はちょっと面倒ですが、シングルサイトばかりの集まりの方が後々楽かなぁというのが私の結論です。

また、テーマは共通になってしまうので大きな骨格は変えられませんが、bodyタグで分岐すれば別のデザインを適用することは可能ですし、プラグインも数は多くなるものの動かないわけではないですから、マルチサイト化したりサイトを分離したりする前に今のサイトでできることを目いっぱいやった方がいいと思いますよ。サイトを分けると途端に記事が書けなくなりますから(あくまで私の場合・・)。

いかがでしたか??マルチサイト・複数サイトを持ちたい!!という方の参考になれば幸いです。

著:清水 由規, 著:清水 久美子, 著:鈴木 力哉, 著:西岡 由美, 読み手:星野 邦敏, 読み手:吉田 裕介
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