WordPressで記事を作成していて便利だなぁと思うのは「簡単にサイト内の記事や他サイトの記事へのリンクが作成できる」ところですね。
リンクボタンをクリックするとリンク文字列(アンカーテキスト)とURLの設定が出て来て、リンクページを別のタブで開くかを設定すれば簡単にリンクタグが挿入される、本当に便利な機能です。
しかも、内部リンクならフリーワード検索ができるので、いちいちリンクさせたい投稿や固定ページを探す必要もない!!というのもうれしい機能です。
もしもこれができなくなったら・・・という現象が私の作成するサイトで発生しました。
いつから??どうして??私の場合は
- 文字列をドラッグしてからリンクボタンをクリックすると検索画面のない別窓が出てくる
- 文字列をドラッグせずにリンクボタンをクリックすると投稿一覧に戻ってしまう(下書き保存していない部分はパーになる)
という現象。困った!!いつからかもわからないのでとりあえずこんなときはプラグインの仕業だろう・・・ということで、全部プラグインを停止したら通常のリンク画面が開くようになった。ということは怪しいのはプラグインの不具合や競合。でもどれ??あ、これか!!
あくまで私のケースではありますが、同じ現象で困っている方の参考になればと思い、原因と対処方法を紹介させていただきます。
リンクボタンがおかしくなる原因
どうやら原因というか要因は日本語環境にWordPressを適用させるプラグインの「WP Multibyte Patch」のようです。
と書いてしまうとWP Multibyte Patchそのものが悪いように見えてしまいますが、実は別のところに原因があります。
それはプラグイン同士の競合による不具合です。
他のプラグインの競合が原因で不具合が起こっているかどうかは【WP Multibyte Patch】を停止してから投稿の新規作成をして、リンクボタンをクリックしてみれば分かります(すでに何かの投稿を作成している場合は一旦下書きしてからページをリロードするなりして画面をリフレッシュしてください)。
【WP Multibyte Patch】の公式サイトでは【AddQuicktag】との競合が例に挙げられていますが、これだけに限らず、他のプラグインでも発生することがあるようです。
※ちなみに私は今まで【WP Multibyte Patch】【AddQuicktag】両方使えていたのにたまたまリンクを挿入しようとして不具合に気づきました。
どの時点で不具合が起きたのかが明確な場合には直前に追加したり更新したりしたプラグインを停止すると解消できることが多いです。
ただ、これだと根本解決になりませんね。
そもそも【WP Multibyte Patch】は必要なのでしょうか??
【WP Multibyte Patch】は英語のようなシングルバイト(半角英数字)を扱うことを前提としたWordPressに対して文字数カウントなどを日本語のようなマルチバイト(全角と半角の組み合わせ)でも正確に計測できるようにするなどいろいろと便利な動作をしています。詳しくは【WP Multibyte Patch】の公式サイトに書かれています(もちろん日本語のページです)。
地味に動作しているので不要では?と思うかもしれませんが、WordPressの日本語版をインストールした際に添付されてくる位のプラグインですから是非使いたいところです。
ではどうやって不具合を解消するのか?をこれから紹介しますね。
投稿編集画面のリンクボタンがおかしい、記事検索画面が出てこないときの対処
ここからは【WP Multibyte Patch】の公式サイトで書かれていることの受け売りになってしまいますが、一応私自身の備忘録を兼ね自分の文章で紹介します。
手順としては
- FTPを使って、「WordPressのインストールフォルダ」→「wp-content」→「plugins」→「WP-Multibyte-Patch」を開き、「wpmp-config-sample-ja.php」をダウンロードしてください(プラグイン公式サイトからプラグインファイルをダウンロードしても可)。
- ファイル名を「wpmp-config-sample-ja.php」から「wpmp-config-.php」へ変更します
- ファイルを開き、「$wpmp_conf[‘patch_process_search_terms’] = true;」という行の「true」を「false」へ変更します
- 3で作ったファイルを「WordPressのインストールフォルダ」→「wp-content」の中へアップロードします
という手順を踏めば完了です。もう一度テストしてみて不具合が解消されればOKです。
もしも【WP Multibyte Patch】を停止しても不具合が解消できなかったという方は、この処置をしても解消されませんので他の原因を探ってくださいね。