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【初心者向け】WordPressのバージョンを5.5にしただけなのに動作がおかしくなったときの応急処置

公開日:2020(令和2)年8月19日/最終更新日:

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WordPress初心者向けのカスタマイズ情報



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先日WordPressのバージョン5.5がリリースされましたね。今回はマイナーバージョンアップデート(バージョン〇.〇.〇という数字の真ん中が変わるバージョンアップ)でしたから、WordPressを長く使っている方なら「しばらく様子見しよう・・・」と考える方も多いと思います。ただ結局今後もどんどんバージョンアップしていくのでいつかは適用しないといけないのは間違いありません。

そんなことはつゆ知らず・・WordPressアップデートの恐怖を味わったことのない方は何の気なしに「更新してください」と言われるがままボタンをぽちっとしてしまうと思います。

そして晴れてアップデート完了!!で操作や表示をしてみたら・・・「あれ?〇〇ができなくなってる」とか「〇〇がエラーってなってる」となり、ドキドキした方も多いのではないでしょうか??

前述したように、WordPressの更新には、

  • どでかい変更が加わる「メジャーバージョンアップデート(一番左の数字が変わるもの)」
  • それなりにどでかい変更が加わる「マイナーバージョンアップデート」
  • マイナーバージョンの中のちょっとした不具合を解消する「ビルドバージョンアップデート(数字の一番右が変わるもの)」

の3つがあり、最近のバージョンでは「ビルドバージョンアップデート」のみ自動的に更新され、それ以外はダッシュボードに通知が出て、更新はあくまでもサイト管理者がという形になっています。そこからも「マイナーバージョン」や「メジャーバージョン」の更新を無下に行うことはちょっと危険ということにほかなりません。

今回のマイナーバージョンアップデートでは、大きくGutenberg(ブロック)エディタの機能云々の変更が掲げられていますが、実はもっとトラブルが発生するかもしれない変更が加えられたんです。

それは・・・

サイト内で何かを動かすときによく使われるjQueryというプログラムに対して、互換性を保つための機能が廃止されたこと

なんです。WordPressと同様に「jQuery」というプログラムも更新されていってて、今までのWordPressでは古いバージョン用に書かれたプログラムも何とか動くようにと入れていた機能を捨ててしまう!!ということをしてるんです。

これによって今回のWordPress5.5への更新によって何かの動きがおかしくなる場合が出てくるのです。

※初心者向けに何となくわかりやすい表現にしてますので、エキスパートの方「そんなざっくりとした書き方するなよ」と文句を言わないでください。

当然初心者の方はなんのこっちゃ??で自分で解決することはできませんから、テーマやプラグインが対応するのをひたすら待つしかないのですが、動いてるサイトなのですからそうもいきません。ならばと前のバージョンに戻す・・・なんていろいろググってやってみたらサイトが動かなくなったなんてことも避けなければなりません(ひょっとしてもう・・・だったりして・・)。

それじゃあどうすれば?となりますよね?

WordPress開発チームでは5.5へ更新した際に起こるjQueryのトラブルをひとまず解消するために「Enable jQuery Migrate Helperというプラグインを用意してくれてます。これを有効化すると、前述した互換性を捨てた部分が復活し、何とか動くようにしてくれます。

リンクから公式ページに飛べますのでそこからダウンロードしてインストールするもよし、プラグインの新規追加から「Enable jQuery Migrate Helper」と検索するもよし、インストールして有効化するだけで、前のバージョンまではあったjQueryの互換性を保つ機能が復活するようになっています。他にも同じようなプラグインがたくさんありますが、とりあえずサイトが動けばいいのですから、設定などのない簡単なこのプラグインの方がいいでしょう。

これを導入してもダメだったら・・・

  • テーマをデフォルト(Twenty Twentyなど)に変えたらどうか?
  • プラグインを1つ1つ停止してみたらどうか?

というトラブル対応の定石を試してみるとどこかにトラブル発生元がありますから、それを使うのを一旦停止し、対応されるのを待ちましょう。

※プラグインの停止やテーマの変更によって何かの設定が変わってしまったりすることがありますから、それらの設定が元に戻せる前提で停止や変更を行ってください。結構あるのはテーマでウィジェットの位置がおかしくなったり削除されてしまうなどです。

まあ個人的な意見を言わせてもらうと、WordPressはもともとCMS(ウェブ上ですべての操作ができるホームページ管理ツール)の中で初心者でも比較的簡単に使えるもの、だとすれば今回の更新によって出る不具合は予見できたのでしょうから、もっと大々的に「Enable jQuery Migrate Helper」の存在をアピールしてくれればよかったのかな?また、できるかどうかは分かりませんが、勝手に自動でこのプラグインを同時インストールしておいて「不具合が出たら有効にしてみてください」的な対処をしてくれたらよかったのになぁと思いました。

WordPress5.5にしたら、特に何もしてないのに動作がおかしくなった!!という方はご自身でいろいろやってしまう前に、ぜひ今回の方法を試してみてください。案外いろいろやることよりも、元に戻す方が大変ですよ~~(笑)。

また、結構SNSや公式フォーラムでは困っている人が多いみたいですから、この方法で改善できたら拡散してやってくださいね。