2021年3月のWindows10アップデートで、IMEが刷新され、「矢印キーを押し続けると数字が入力される」、「以下の方法でも全角での英数字入力にならない」という現象が発生しました。環境によるかも知れませんが、一応文末に「旧IMEへ戻す方法」として紹介していますので参考になれば幸いです。
いつもは「かな」と「英数字」切替を「英数キー」や「カタカナキー」で切り替えて、全角かなと全角英数字が交互に切り替わっていたのに、何かの拍子に半角英数字になってしまったことありませんか?至って個人的な備忘録ですが紹介しておきます。
英数が半角になってしまう原因
原因1.IMEの設定がいつの間にか変わってしまった
何かの拍子でIMEなどの変換ツールの設定が変わってしまい、普段は英数字の入力を「常に全角」にしているものが「前回の変換結果に従う」になってしまっている場合です。
原因2.IMEの記憶学習違い
たまたま半角に変換したものを勝手に「ここからは半角ね!!」とIMEなどの変換ツールが判断してしまうことがあるようです。この場合上記の設定を見ても「常に全角」になっているので困ってしまいます(この現象がたまに発生します)。
常に全角になるように直す方法
原因1.IMEの設定がいつの間にか変わってしまった場合の対処
恐らくこのページを見る前にこちらについては確認されているかと思いますが一応手順を紹介しておきます。
①言語バーの[ツール]アイコンをクリック>[プロパティ]をクリック
②Microsoft Office IME のプロパティが開いたら、[詳細設定]をクリック
③[オートコレクト]タブを開いて、全角/半角の欄にある、左側項目の「英字」を選択して、右側の[常に全角に変換]を選択

④同じ画面で、左側項目の「数字」を選択して、右側の[常に全角に変換]を選択

④画面下の[適用]をクリックし、[OK]ボタンをクリック
これで、前と同じになり、知らぬ間に変わってしまうことはなくなります。
全角のモード中に半角で入力したいときは入力後に「F10」を入力すれば半角になりますが、繰り返していると再び誤学習してしまうので、「Alt」+「半角/全角」を入力してIMEを一旦オフにしてから入力する癖をつけるとよいでしょう。
原因2.IMEの記憶学習違いが起こった場合の対処
原因1でIMEの設定を確認・見直ししたのに直らない場合にはこの方法で対処できると思います。
①IMEをオンにします
②半角英数が入力された段階で[Shift]+[ 無変換]を押して何文字か変換します
これによりIMEが「英数字は全角変換するのね」と認識してくれるようになり、全角で入力できるようになります。

おまけ 旧IMEへ戻す方法
2021年3月のアップデート、すんごい時間がかかって終わった~と思ったら、こんな現象が発生しました。
- いつもはこのページの方法で御認識を解消して全角英数字が強制できるようになったのに、今回は全然強制できなくなった
- 矢印キー「↑↓←→」のキーを押し続けていると3文字分位過ぎたところで全角の数字が入力される
いろいろとやってみましたが、これを解消するには、一旦旧IMEへ戻すのが一番手っ取り早いようです。
IMEを旧バージョンへ戻す方法
メモ帳などを開いて日本語入力状態にしたところで、画面右下の「あ」や「A」のとなっている部分を右クリックし、「設定」をクリックします。
右クリックした段階で下図のようにメニュー項目が「設定」になっている場合は、Windowsの更新によってIMEが変わった証拠です(旧IMEでは「プロパティ」と表示されます)

旧IMEユーザー時代には見たことのない、Windows10の設定画面らしい?画面が出てきますので、下の方までスクロールすると出てくる「以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う」をオンにします(特に設定の保存などはなく、オンにするだけで適用されます)。

これで、旧IMEへ戻すことができました。私の場合は旧の設定(英数字は全角)にきちんと戻りましたが、そうでない場合には、ページ上の方で紹介している方法で設定の変更や再学習(再認識)をすれば元に戻ると思います。
新IMEのままで「全角」「半角」の切り替えをする方法
新しいIMEでは現状「カタカナ ひらがな ローマ字」キーを入力すると、「かな」と「半角英数字」の切り替えになり、全角にはならなくなっているようです。
全角英数字へ切り替えるには、「半角英数字」になっている状態で「Shift」+「無変換」を押すと「全角英数字」で入力できるようになります。
ひと手順増えるだけで切り替えられるようにはなったのですが、私のパソコンの場合は矢印キー問題が解決されなかったので、旧IMEへ戻すことにしました。
更新日 | 更新内容 |
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2016年 7月20日 | 記事を公開しました |
2016年 3月12日 | 内容をより分かりやすくなるよう修正。 2021年3月に刷新された日本語IMEを旧バージョンへ戻す方法を紹介 |