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買ったときには赤色の葉だった水草の新芽が緑色の葉になってしまうときの対処、赤系の水草を上手に育てる方法

公開日:2017(平成29)年8月1日/最終更新日:

水槽



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水槽の中に小さな森を作ってその中を優雅に熱帯魚が泳ぐ姿を見ると本当に癒されますね。水草と言えば大きく分けると緑色系のものと赤色系のものがあります。

緑系の水草だけだとどうしても立体感が出ないので流木や岩などを使ってアクセントをつけることは奥行を出すのにいい方法。さらに「赤色の水草」をワンポイントで使うとぐっと臨場感が出てきます。

ただ赤色系の水草を育てていると

  1. だんだんと葉が溶けて来て、最後には茎も溶けて枯れてしまう
  2. 赤色だった水草から出てきた新芽がすべて緑色の葉になってしまう

が悩みの種ですね。今回は赤色の水草を上手に育てる方法と赤色を維持する方法を紹介します。

赤色系の水草が育たないのは

赤色に限らず水草のほとんどが水から上に葉を出した「水上葉」の状態で販売されています。ほとんどが栽培品種で水田のようにした場所で育てられたもの、シャワーなどで常時水を書けながら栽培したものから上の部分を切って出荷されています。ショップでは水槽の水の中に植わっているので水の中で大丈夫だと思うのですが実はそうではありません。

もともと空気中で育っている葉なのですから水中に入れてしまえばだんだんと溶けてしまうのは当然ですから、

  1. 水草は鉢(ポット)や鉛を外して指一本位の間隔を開けて植える
  2. 水中は空気中と比べて光が複雑に屈折してしまうため強めの光を与える
  3. 根付くまでは根腐れを起こすことが多いので肥料を与えない
  4. 植え付ける砂はソイルなど軽いものを選ぶ

これらに気を付けることでより早く根付かせることができます。最終的には水槽に入れてから出てきた新芽が水中で暮らせる葉ですから買った当時の下の方はいずれ枯れて行きますので、新芽がある程度育ったら切り戻しをするといいでしょう。

中にはこだわりを持ったショップがあって、「水中葉」「水上葉」という表示をしているところもありますね。そもそも水中で栽培されている「水中葉」を買えばいいのでは??と思うかもしれませんが、栽培時とは水質も水温も違うので経験上は「水上に葉を出したい!!」と新しい葉や茎を出そうとする水上葉を購入した方が失敗は少ないと思います。

また、光を強くすることで水草とともに水中の栄養分を吸って育つコケも生えやすくなりますから注意しましょう。水草は断続的でも1日7時間程度光が当たれば育ちます。それ以上の光を与えると水草ではなくコケを増やすことにつながる可能性がありますからタイマーなどを使って時間のコントロールをするのもいいと思います。

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赤色だった水草の新芽が緑色になってしまうのは

今回のテーマでもある赤色系の水草。赤色の葉は緑の葉と比べて光が吸収しにくく、植物が育つための光合成がしにくいので、根付くまでは緑系の水草よりもより多くの光を与えるようにします(前述した通り時間の問題ではありません)。

この性質から緑の水草と一緒に植えてもなかなかうまく行きませんので、

  1. より水深の浅い水槽で一旦根付くまで育てる
  2. 赤色の水草を根付かせるための水槽を別で用意する

などといった工夫をするとうまくいくことが多いです。

そして「やったーーー新芽が出てきた~~♫根付いてきたのかな?」と喜んだ矢先に訪れるのが「新芽がみんな緑なんですけど・・・」という問題。

園芸の「ポインセチア」を育てたことのある方なら対策は思い浮かぶかも・・・それは「短日処理」をすることです。短日処理とは光の当たる時間を制限すること、つまり他の水草よりも光が当たる時間を短くしてあげることです。水草の水槽が安定すると上に伸びる緑の植物で蛍光灯の影になり、下に植えた赤色の水草が自然にきれいな赤になることがあります。これを実践するだけなのですね。

ポインセチアの栽培では葉を赤くするために段ボールで覆ったりして完全に光を遮断する時間を作るのが一般的ですが、普通の水槽環境ではそんな特殊な環境を作るのは無理、そこで登場するのが「鉄分添加」です。

葉は土壌中の鉄分が多いと赤くなる性質がありますのでショップで鉄分を含んだ肥料を探すといいと思います。昔は鉄分添加するための肥料がありましたが今は販売されていないようです。そこで紹介したいのが園芸用の鉄分補給液「メネデール」

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また、人間用サプリメントを使うという手もあります。が、サプリメントは鉄分以外の要素が悪影響を与える可能性があるのでおすすめしません。

これまで説明した通り、人為的に赤色の水草の「赤」を維持するのは難しいです。鉄分も与え過ぎれば枯れてしまうこともありますし、水槽環境で光の量をそこだけコントロールするのも難しいですから、

  1. ひとまず別の水槽で赤系の水草を根付かせる
  2. 根付いたら水槽の中で影になっている場所へ植える

という風に気長にやることが大切だと思います。

余談ですが、水草を育てるテクニックは結構園芸と通じるところがありますから、水草だけでなく観葉植物や鉢花など園芸のことも一緒にやってみると役に立ちますよ!!