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Google Chromeで勝手に別のサイトへリダイレクトされてしまう原因と無料でできる改善策

公開日:2016(平成28)年9月4日/最終更新日:

トラブル



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Google Chromeブラウザを使っていて、検索結果などから目的のサイトやページを開くとき、ときどき変なページにリダイレクトされることありませんか?

どうやらこれは「マルウェア」という悪意のあるプログラムによって引き起こされる動作のようなのです。

マルウェアはひどいものだとページを開くときに必ずそのページへリダイレクトさせてしまうような悪質なものから、前述したように「忘れた頃に・・・」というものまでさまざまなのですが、これを放っておくと最悪の場合個人情報を読み取られたりすることもあるので、少しでも傾向があったら対策を施したいですね。

私の場合は「http://98k9r.5155859.com」というところへたまに転送され、ウイルスバスタークラウドで「安全ではありません!」と警告を受けていました。

サイトを開いていないのでどんなところへ行ってしまうのかは不明ですが、恐らく何等かの悪さをするサイトなのでしょう。

Googleで検索してみても明快なものは一切ありませんでしたし、別のブラウザでは現象が出なかったので、恐らくGoogle Chromeの中の何かなのだと思いました。

ちなみにこのリダイレクトされてしまう現象がウイルスなのかマルウェアなのか、はたまた別の何かなのか・・・というところはどこのツール配布サイトや解説サイトでも名言されていませんから対策のしようがありませんでした。おそらくどれかなのでしょうけど。

今回は「Google Chromeで勝手に別のサイトへリダイレクトされてしまう」現象に対して私が一切費用をかけずに無料で行った解消方法をご紹介します。

勝手に別のサイトへリダイレクトされてしまうようになるきっかけと原因

冒頭で書いたように、勝手にリダイレクトされて全然関係ないページへ飛ばされる現象は、ブラウザがマルウェアやウイルスに感染するケースがほとんどです。

そしてマルウェアやウイルスの感染経路は以下のいずれかであることがほとんどでしょう。

  • 同じ機器上で届いたメールの添付ファイルをクリック(タップ)した
  • 海外サイトなどで英語で書かれたメッセージを意味も分からずクリック(タップ)した
  • 何かのソフトやアプリのインストール中によく読まずに「はい」「はい」と進行して導入した

つまり、勝手に何かの操作がされて勝手に何かが仕込まれて、勝手にリダイレクトが始まる..ということではなく、まず間違いなく何かの操作を行ったことをきっかけに、不正なプログラムが仕込まれてしまったのです。

特に日本人は性善説から思考する方が多く、悪意があるのかもという発想からスタートしない傾向にあることから、不正が行われたことにすら気づかないケースもあり、「勝手にリダイレクトされるようになった」と思い込んでしまうのかも知れませんね。

勝手に別のサイトへリダイレクトされてしまうようになった時の確認と対策方法

ブラウザを最新バージョンへアップデート(更新)する

私たちが日常的にインターネット上に公開されている情報を見れているのは、ウェブブラウザというソフトがあるからです。

そして無料で提供されているのにも関わらず、日々の脅威に対して無償でプログラムの更新がなされています。

世界で一番多く使われているGoogle Chromeも同様に、定期的に更新されています。

最近のGoogle Chromeでは、基本的にブラウザを再起動することで最新版になるようになっていますが、バージョンにより、また、設定によっては、この機能が有効になっていないことがあります。

パソコンの場合には、画面右上の×で閉じるのではなく、画面右上の点3つをクリックして「閉じる」をクリックして確実に終了させて再度ブラウザを開くか、設定画面から左メニューの「Chromeについて」をクリックすれば最新版へ更新できます。

スマートフォンの場合は、モバイル版Google Chromeの自動更新が設定されていれば、定期的にスマートフォン自体の電源を入れなおすことでブラウザも再起動され、最新の状態を保てるようになっています。

どちらもきちんとブラウザを終了させるというのがポイントです。

まずはウェブブラウザ上で悪意を持ったコードやプログラムが実行されないようにするよう、Google Chromeを最新の状態に保つようにしましょう。

これでリダイレクトが止まればブラウザのバグかもしれませんし、比較的悪質度の低いものに感染したと考えていいでしょう。

そうでない場合には、次項のリセットを行います。

Google Chrome標準のツールで対策する

実はGoogleから無料で対策ツールが配布されています。もちろんこれで100%解決するものではないかもしれませんが、Chromeブラウザを提供しているGoogleが作成したツールですからまず間違いありません。

Google Chromeのヘルプ「望ましくない広告、ポップアップ、不正なソフトウェアを削除する

の手順に従って

  1. Chrome クリーンアップ ツールを入手
  2. Chrome クリーンアップ ツールを実行
  3. ブラウザの設定リセット

を行っていきます。

ブラウザのリセットというと、すべて真っ新になってしまって今までの使い勝手が損なわれるのではないかと心配しましたが、ブラウザの設定リセットで行われるのは、私の環境では見た目は

  1. 拡張機能の無効化
  2. 初期の検索エンジンがGoogleになる

程度で、お気に入りやパスワード、初期に開くページの設定などは全て保持されました。

ほとんどの場合は、これで解消できますが、まだリダイレクトされるという場合には、Google Chromeのプログラムが包括できる範囲外で悪さがされている可能性が高いので、解消は困難かも知れません。

マルウェアやウイルス検出アプリ(ソフト)を使う

「リダイレクト ウイルス」などと検索すると、結構な数のマルウェア・ウイルス対策ツールが出てきます。

もちろん効果はあるのでしょうが、私的には、特に無料で効果的だったものは存在しないと思われます。

「無料」でできると謳っているマルウエア削除ツールの実態

マルウェア削除ツールのほとんどは、海外製で、ツールの紹介ページも当然英語表記になっています。

Free(無料)と書かれていて、日本語翻訳機能を使って見てもやはり無料なので大丈夫かと思われがちですが、実際は検出は無料で削除は有料というものがほとんどです。

経験上では100%と言ってもいいでしょう。

さらには、別のソフト(アプリ)を勝手にインストールしたり、画面上に定期的に広告が表示されるといったいわば釣りを目的としてツールも数多く存在します。

よく説明を読まずにインストールするとそれ自体がマルウエアかもというものさえありますから、じっくり説明は読むようにしてください。

何が無料なのか、何が有料なのかが記載されていないツールはまず上記のような結果になりますから絶対に使わないことが大事です

検索だけ無料のツールのマルウエア検出結果は正しいのか?

無料でマルウェアを検出するツールに共通していえるのは、検出するプロセスに時間をかけ、長時間かかってすごい数の検出をしたように見せかけ、駆除しようとすると有料版を購入してくれ!という流れになっている場合が多いことです。

  1. この瞬間に購入しないと後々対策しようと思った時にまたとてつもない時間がかかるから
  2. たくさんのマルウェアが検出されたから早く対策しないと

という不安意識につけこむ形の商売手法なのだろうと勝手に想像しています。

共通しているのは

  1. 派手な経過画面のようなものが出てきて、進行度5~10%程度のところで一向に動かなくなる
  2. ようやく終わったかと思ったらまた別の検索プロセスが動く
  3. すごい数のマルウェアと思われるファイルが検出される

といったところで、ひどいものになると、結果に表示されるプログラムのほとんどが、今使っている環境に必要なファイルだったりします。

少なくとも上記のような流れを辿るツールは安全ではありませんし、有料版を購入したからすべて対策できるかといえばおそらくノーなので、間違っても導入や購入をしないようにしましょう。

また、そもそもウイルスやマルウェアは各プログラムファイル内にコードを不正に挿入するか、何かのファイルを置くというものがほとんどで、対策ソフトは導入後のファイルの差分(何の変更があったか)から、危険を察知するものですから、過去分を含めて..という謳い文句のツールやソフトもまた、導入はしない方が無難でしょう。