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白い衣料が「白く見える」のは、生地の色ではなく蛍光剤の効果??

公開日:2017(平成29)年5月5日/最終更新日:

白い衣料が「白く見える」のは、生地の色ではなく蛍光剤の効果??



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ワイシャツや白衣などパッと見て「白い!!」と分かる衣類。でもしばらく着てるときちんと洗濯してるはずなのに何となく黄色っぽくなってきて古い感じになりますよね?

汚れてる??とよくある塩素系漂白剤などで一生懸命漂白してもそのうち繊維がダメになって布が傷んで台無しになることもありますね。

私も白い布のものを洗う機会が多くて、いつもどうやったらこの白を維持できるのかなぁなんて思いながら黄ばんできて買い替え・・・というのを繰り返していました。まあ買い替えれば済む話なのですが、まだ全然布も傷んでないのにちょっと黄ばんだだけで買い替えるのもどうかと思ったので、白い色の布はなぜ白いのか??について調べてみました。

白い布が白いのは「白く見えるから」らしい

買ったばかりの白シャツやタオルなどは本当にはっとするほど白いですよね?でもしばらく洗っているとだんだん黄色くなってくるんです。

もちろん汗や汚れがしっかり取れていないために黄色く変色することもあるのですがどうやらそうでもないようです。ちなみに汗の汚れだったら汗が溶ける温度の湯にしばらく付け置きするとすごくきれいになります(脇の汗シミなんかはこれで大丈夫です。びっくりする位きれいになりますよ)。

それでも全体の白色がボケて黄ばんだ感じになったときは、汗や汚れによるものでないことが多いようです。

犯人は・・・「蛍光剤

人間の目には色を補正する機能があるらしく、ちょっと光った青白い色をきれいな白色と認識するようです。この特性を応用して、「白」色の衣料などにはこの色を出すために「蛍光剤」というのが布に溶かし込ませてあるそうです。

そりゃそうですよね?実際に布団などに使ってある無漂白の綿そのものを見るとちょっと黄色いし、太陽の光も白ではありませんから、これらの色と何かが反応して「うわーーー真っ白」と見えるようにするには・・・ということなんです。

要するに目の錯覚なんですね。

白い衣類を白くするには「漂白剤」ではなく「蛍光剤」を選ぼう

前述した蛍光剤は布に加えてあるものですから、洗濯を繰り返すうちに当然洗い流されてしまいます。これを補うためにはやはり「蛍光剤」を加えてやるのが一番のようです。

一般的に言われている漂白剤は「色」に反応してそこを白くしてしまえ!!という成分を含むもので、次亜塩素など主にアルカリ性のものが多いようです。このタイプは何でもかんでも白くしてしまうので、色物・柄物には使えませんし、繊維を壊してしまう可能性もあります。

白いものを白くするには「蛍光漂白剤」というのを使うのがベストです。「色物・柄物でも安心!!」なんて書いてあるものです。これらは白くしてしまうのではなく、白色を人から見てより白色に見せるためのものですから汚れを取るという感じのものではありません。ただ、今回は白いものを白くしたいわけですから人間の目の錯覚でもなんでもいいのでこちらのタイプを選ぶのが正解です。

蛍光剤を使うときの注意

蛍光剤は文字通り「蛍光」塗料のようなものなので、使用についてはいくつか注意したい点があります。

1つ目は色物に対しては白っぽくなってしまい、逆に古く見えてしまう(色あせて見えてしまう)こともあるということです。

2つ目は「蛍光剤」は後から布に加えるものなので、付く濃度にムラが出ると、布にシミのようなものが付いたようになってしまうこともあるということです。市販の粉末洗剤などで「白くする」というのを全面に出している洗剤などではこの蛍光剤が使われていますから、特に粉末洗剤などはよく溶かして使わないとムラが出ることがあります。

今は何でもかんでも洗濯機に放り込んで洗剤ぶち込んでスイッチポン・・・で乾燥までしてくれる時代ですが、昔の人は白と色物を分けて洗剤も違うものを使っていたようです(母親なんかはよくこうしてましたね)。時代の変化によってなんでも一緒に洗うことを想定して、色落ちしにくい染料となんとなく白くする蛍光剤の配合・・・なんていう折衷が進んでしまったために曖昧になってきているのかもしれませんね。

テレビ番組などでも「すごい効果!!」と特集されたこともあるウタマロ石鹸などもこの白さを取り戻すための「蛍光剤」を使用していますから、洗剤を選ぶ場合には成分を確認するようにしましょう

最後に、蛍光漂白剤で衣類が白く清潔に見えるようになるということをずっと書いて来ましたが、すでに黄変が進んでしまった衣類や汚れの残っている衣類については、汚れを落としてから(汗などによる黄ばみなら熱湯にしばらく浸けるときれいになります)洗うようにすると仕上がりがよくなりますし、それほど劇的に効果が出るというものでもありませんから一度やって「なーんだ」と思わずに毎日繰り返しやっていくことで徐々に改善されていきますから我慢強くやってみましょう。

それから、乳幼児に対して蛍光漂白剤は害になったりアレルゲンになったりすることもあるようですから、洗剤を選ぶ際には注意書きをよく読んで、安全に使える「無添加」系のものを使用するようにしましょう。