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WordPressのキャッシュ系プラグインは効果があるのか?紹介しているサイトは使っているのか?を調べてみた

公開日:2017(平成29)年7月11日/最終更新日:

WordPressのカスタマイズ情報



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WordPressのサイトのページ表示速度を劇的に高速化するといわれている「キャッシュ系」のプラグイン。いろいろリリースされていますが動作はほぼ共通で「ページを丸ごと別の場所へキャッシュ(一時保存)してアクセスがあったときにはそちらを表示する」というものなのはご存じですね。

要するにアクセスがある→PHPプログラムを使ってデータベースからデータを引っ張りだす→テーマの中に表現するという普通のWordPressの動作ではなく、別の場所にHTMLで作ったようなページを保存しておいてそれを呼び出すから高速表示できるというものなんですね。

では、実際にどの位効果があるものなのでしょうか?このところ高速化に興味があっていろいろと試す中、これらのキャッシュ系プラグインの紹介記事などをいろいろ目にしているうち、ふと「その紹介サイトはキャッシュ系プラグイン使ってるの?」という疑問が湧きました。結構不具合が出たなんていう記事もありますからね。

そこで、キャッシュ系プラグインについて紹介しているサイトのページ表示速度を計ってみよう!!という暇な実験をしてみたのです。実験といっても「Google PageSpeed Insights」でトップページを計測するだけですけど・・・おまけ情報としてそのサイトが「爆速」になる?キャッシュ系プラグインを使っているのかも調べてみましたので導入の参考になればと思います。

当サイトの現状

人のこととやかく言う前にまずは自分のサイトをということで当サイトの現状を紹介しておきます

使用しているテーマ

たくさん記事を書かせていただいていますのでお分かりかとは思いますが、【Simplicity2】という無料のテーマを使用しています。カスタマイズもしやすくて本当にいいテーマだと思います。

「高速化」のために使っているプラグインや設定

高速化を図るプラグインとして使っているのは「Autoptimize」と「001 Prime Strategy Translate Accelerator」の2つだけです。いろいろと試して効果が得られたものだけに絞りました。前者はいろいろなデータを圧縮したり最適化したりするもの、後者は使われているプラグインや本体の翻訳ファイルのみをキャッシュするためのものです(当サイトでは使用しているものよりもはるかに多い翻訳ファイルがサーバーの中に存在するので)。

そして、もう1つ【Simplicity2】でこのコードを.htaccessへ入れたら高速化されるというものです。

この対策によって「Google PageSpeed Insights」で計測した結果モバイルでは58ポイント、パソコンでは65ポイントになっています。

まだいろいろと「適用可能な最適化」欄には出ていますが、サーバーの応答速度の改善/サーバーの問題なので高速化するには乗り換えるしかないなどこれ以上の効果が得られない程度の状態になっています(興味のある方は「Google PageSpeed Insights」で当サイトのドメインで調べれば分かります)。

いろいろなサイトの表示速度データ

ではこれからいくつかのサイトの表示データとキャッシュ系プラグインが使われているかどうか(ソース上分かる範囲で)について紹介していきたいと思います。

すべてトップページでの計測結果でありますし、時間帯やアクセス状況、サーバーの状況などによっても変動しますからあくまでも目安です。

本家WordPressサイト

これが基準値になりますね。「Google PageSpeed Insights」での計測結果は

  1. モバイル表示・・・50
  2. パソコン表示・・・53

でした。見たところソースの圧縮もキャッシュ化もされていないようです。

【Simplicity2】テーマの配布サイト

使わせていただいているテーマの配布サイトです。「Google PageSpeed Insights」での計測結果は

  1. モバイル表示・・・62
  2. パソコン表示・・・75

「WP Fastest Cache」というキャッシュ系プラグインが使われています。

バズ部

「WordPress 表示速度 改善」というキーワードで1番目に出てきたサイトです。独自のテーマを配布されているサイトです。

「Google PageSpeed Insights」での計測結果は

  1. モバイル表示・・・60
  2. パソコン表示・・・74

「WP-Super-Cache」というキャッシュ系プラグインが使われています。

TCD

「WordPress 表示速度 改善」というキーワードで2番目に出てきたサイトです。独自のテーマを配布されているサイトです。

「Google PageSpeed Insights」での計測結果は

  1. モバイル表示・・・56
  2. パソコン表示・・・72

ただトップページはWordPressで作成したページではないようで、高速化について書かれている記事で計測したところブロックされているようで計測できませんでした。

このページではキャッシュ系プラグインは使われていないようです

AFFINGER

「WordPress 表示速度 改善」というキーワードで3番目に出てきたサイトです。こちらもテーマを配布されているサイトです。

「Google PageSpeed Insights」での計測結果は

  1. モバイル表示・・・33
  2. パソコン表示・・・34

キャッシュ系のプラグインは使用されていないようです

株式会社LIG

「WordPress 表示速度 改善」というキーワードで4番目に出てきたサイトです。Web製作会社のサイトです。

「Google PageSpeed Insights」での計測結果は

  1. モバイル表示・・・56
  2. パソコン表示・・・14

「Quick Cache」というキャッシュ系プラグインが使われているようです。

QA AnalyticsQA Analytics

結論

延々と調べてもきりがないのでこの位にしておきますが、どこのサイトもキャッシュ系プラグインが使用されているようです。あくまで個人的感想ですがスコアを見るとそんなに速くもないような・・・という結果になりました。

キャッシュ系プラグインを使って処理させるのは結構究極の手段だと思われますのでそれを使っても「Google PageSpeed Insights」ではこの位のスコアが限界なのかも・・・という結論に達しました。

高速化系の記事を読んでいるとスコアが90などという画像が張られていたりしますがどこから出た画像なんですかね?という率直な疑問が湧いてきます。これも憶測の域を脱しないですが、サイトを新規で作成し、まだコンテンツも何もないような状況で計測したもの、テストしたものなのかもしれません。

今回の検証で当サイトの速度はまあまあなのかなぁというのが分かり、ちょっと安心しました。まあWordPress本家サイトでも上のような数値なのですから、WordPressで作成したサイトはこの程度が限界なのかもしれません。

ページの表示速度がアクセスが集まらない原因では?と疑問に思っていろいろ試行錯誤された方、だいたいパソコンで65前後あればOKのようですから心配する必要はないかもしれませんよ!!